家族や故郷を捨て自由を選んだ、サーミ人の少女の成長物語
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少数民族・サーミ人の少女が困難に抗い、力強く生きていく姿を描いた映画『サーミの血』が公開中。
サーミ人とは、ラップランド地方(ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北部とロシアのコラ半島)でトナカイを飼い暮らし、独自の言語を持つ先住民族。映画は、スウェーデンのサーミ人が分裂政策の対象となり、他の人種より劣った民族として差別的な扱いを受けていた1930年代を舞台に描く。
サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う少女・エレは成績も良く進学を望んだが、教師は「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げる。そんなある日、エレはスウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで、都会的な少年・ニクラスと出会い恋に落ちる。トナカイを飼いテントで暮らす生活から何とか抜け出したいと思っていたエレは、彼を頼って街に出ることに――。
メガホンを取ったアマンダ・シェーネル監督自らサーミ人の血を引いており、主演のレーネ=セシリア・スパルロクは、今もノルウェーでトナカイを飼い暮らしているサーミ人。劇中の衣装や小道具、トナカイの扱いなど、忠実に再現されたディテールにもしっかり注目したい。
サーミの血
監督・脚本:アマンダ・シェーネル
出演:レーネ=セシリア・スパルロク、ミーア=エリーカ・スパルロク、マイ=ドリス・リンピ、ユリウス・フレイシャンデル、オッレ・サッリ、ハンナ・アルストロム
(2016年/スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)
公開中
©2016 NORDISK FILM PRODUCTION
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