「いじめの原因はいじめられる側にある」という理由は? いじめの“原因”と“責任”を分けて考える4コママンガが考えさせられる
平成27年版の『子ども・若者白書』によると、平成25年度に学校に認知されたいじめは185803件。小学校4年生から中学校3年生になるまでの6年間に4割前後の子どもが被害・加害ともに6回以上経験しているという数字が出ています。また、原因・動機としては「力が弱い・無抵抗」が1番多くなっています。
『pixiv』などで活躍中のスルメロックさん(@surumelock)が、「いじめられる側の原因」という4コママンガを『Twitter』で発表して、その内容について議論が展開されています。
いじめられる側の原因 pic.twitter.com/580z1haMRf
— スルメロック (@surumelock) 2017年10月11日
「何が原因なの?」といじめる側に聞くと「原因はこいつだよ!陰気で空気読めなくてクラスの空気を悪くする!俺たちに馴染もうとせずにコミュニケーションもとろうとしやがらねぇ!こんな非協調野郎はいじめられて当然だ!」と主張。
「なるほどどうやらいじめの原因はいじめられる側にあるようだ」という“賢者”。続けて「だが、いじめの責任はない」「いじめの『原因』が問題であったならばもっと平和的で穏便な解決法があったはずだ。それをすっとばして暴力や中傷を行った時点で『原因』の罪は帳消しになりいじめた側の『責任』になる。いじめはいじめた側が100%悪いのだ」と結論づけています。
「話の輪に入れない人を無視する場合は?」という疑問に対して、スルメロックさんは「いじめる側が意図的に傷つける目的で行ったら立派ないじめ」と返答。「ただ話の中に入れると面白くなくなるから避ける場合」については「どちらが悪いということではなくどちらにもコミュニケーション不在の原因と責任があるとも言えます」と説明。
これには「とても納得がいく」「わかりやすい」「長年言いたかったこと」といった声が集まり、とりわけ「原因」と「責任」を分けて考えるということに対して「もっと広まってほしい」といった意見が目立ちました。
「どんな理由があろうともいじめた方が悪い」というツイートも多く寄せられていたこの4コママンガ。一方で、「いじめをどっちが悪いかと考えるのは的外れ」「いじめの原因は両方にある」といった声もあり、この問題の解決の難しさが浮き彫りになったとも言えそうです。
※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/surumelock/status/918070557249286145 [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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