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BiS、プー・ルイ電撃復帰とともに7人で立った赤坂BLITZワンマンーーOTOTOYライヴレポ

BiS、プー・ルイ電撃復帰とともに7人で立った赤坂BLITZワンマンーーOTOTOYライヴレポ

2017年10月6日(金)、BiSがワンマン・ライヴ〈IDOL is DEAD〉を赤坂BLITZにて開催した。

本公演は、2017年5月末より行ってきた全国ツアー〈BAD SOCiAL TOUR〉のファイナルとして8月6日に開催予定だったが、メンバー「ペリ・ウブ」の感染性腸炎による入院のため、10月6日に延期されて行われることになったもの。8月6日には、急遽、同じ事務所所属のグループのBiSHとGANG PARADEが代替公演〈SORRY!! NEXT BiS ONEMAN is 10.6!!〉を開催(https://ototoy.jp/news/86544)、BiSへのバトンを繋ぐ形でサポートをした。

その期待に応えるように、8月6日の公演では、BiSのリーダーのプー・ルイが「私たちはペリを待って、7人で赤坂BLITZに立ちます」と宣言、無事退院したペリ・ウブとともに7人でステージに立つはずだった。しかし、プー・ルイがダイエットに挑戦する企画〈DiET or DiE〉にまさかの失敗、9月15日未明より活動休止(https://ototoy.jp/news/86780)となり、6人での活動を余儀なくされることに(https://ototoy.jp/news/86781)。赤坂BLITZのステージも6人で立つこととなった。

振り返ってみると、2012年10月21日(日)、BiSは赤坂BLITZでワンマン・ライヴ〈IDOL is DEAD Repetition〉を行っている(https://ototoy.jp/news/72621)。当時はメンバー内抗争が起こるなど不穏な空気もありつつ、それに反するような超満員で熱気に満ちた異様な雰囲気のなかライヴが行われた。ステージ上には、avexからのメジャー1stアルバム『IDOL is DEAD』で使用されていたギロチンが置かれ、抽選で選ばれた5名がギロチンにはめられライヴを見守った。今回のワンマンでも同じく抽選で選ばれた5名が自前で囚人の衣装を用意するなどしてギロチンにはめられライヴがスタートした。

■「パプリカ」5連発&プー・ルイの復活

定刻になり、会場のBGMが突然消えて会場が暗くなると、メンバー6人がステージに登場。「2017年10月6日、赤坂BLITZ、BiSは死にません!」とパン・ルナリーフィが力強く宣言すると「SOCiALiSM」で幕を開けた。のっけから研究員(※BiSファンの呼称)たちのテンションは高い。ぐちゃぐちゃなモッシュに近い形で研究員たちはぶつかり合い、メンバーと同じように振り付けを見せ一緒に楽曲を叫んだ。「CHANGE the WORLD」「ぎぶみあちょこれいと」「Never Starting Song」と、昨年9月からスタートした第2期BiSの楽曲を6人で歌うと、不穏なイントロで始まり楽曲中はメンバーも研究員もスクワットをし続けるという楽曲「パプリカ」が流れはじめた。

「プー・ルイさん、来てますよね? こっち来いよ! 衣装楽屋にあるからこっちに来て!! プー・ルイっ!!」と、会場2階席に向かってカミヤサキが叫ぶと、2階席中央で気配を消しライヴを見守っていたプー・ルイが、何が起こったかわからないといった顔と足取りで楽屋裏へ歩み出した。その間、6人のメンバーたちは同曲を歌いながらスクワットをし続けている。2回目の「パプリカ」が流れ始めるも、カミヤが「まだ待つよ」と宣言し、他のメンバーとともに食いしばりながら楽曲を歌いつづけた。

かつて「パプリカ」はラジオ体操を模した振り付けとヘッドバンキングで構成されており、メンバーも研究員もヘッドバンキングしている中歌が流れ続けるという光景がセンセーショナルだった。第2期BiSでは、ひたすらスクワットをするという別のベクトルでセンセーショナルな楽曲となっており、この日も研究員たちは肩を組み合い、サークルスクワットを決めるという一体感が生まれていった。

2回目の「パプリカ」の2番がはじまるタイミングで、衣装に着替えたプー・ルイがステージに登場。大きな歓声が客席から起こるもスクワットは止まることはない。間髪おかずにプー・ルイも両手をあげながらスクワット。楽曲が終わると、3回目の「パプリカ」のイントロが流れる。4回目の「パプリカ」が終わり、もう同楽曲の連続が終わったと思ったプー・ルイが「みんな、ごめんなさいー!」と力一杯叫んだ瞬間、容赦なく、5回目の「パプリカ」が流れ出した。

ふらふらになりながらも5回目の「パプリカ」が終了すると、マネージャーの渡辺淳之介が登場。「ちょっとちょっと! カミヤ! 勝手にプー・ルイを呼び戻しちゃダメでしょ。活動休止だから」と語ると、メンバーたちは「7人でやらせてください。お願いします」と懇願。客席の声援も相まって「じゃあ、ま、いっか。このあと7人で楽しんでください!」とプー・ルイの復帰を認め、7人のBiSが正式に赤坂BLITZのステージ上に揃うこととなった。

■2度目のメジャーデビュー、両国国技館ワンマン発表

「プー・ルイ、こんな大事な日が待っているのに、なにダイエット失敗してるんだよ!!」というカミヤ、「ふざけるなよ」というももらんどの叱咤激励とともに「お前なんの曲やりたいの?」と問われると「やっぱり7人でずっと待っていた新曲をやりたい」とプー・ルイが答え、満を時して新曲「I can’t say NO!!!!!!!」を初披露した。

「Give me your love全部」「Nerve」「My Ixxx」、と第1期BiSからの代表曲を惜しげも無く披露し、「NOT the END」「IDOL」と会場の熱気がまた一段上がると、ペリ・ウブが「次の曲の歌詞は、私が元気のないときにプーちゃんが書いてくれた曲です」と宣言し「ロミオの心臓」を披露。「Happy Birthday」、「twisted grunge」と第2期BiSの楽曲、第1期BiSの楽曲を現体制で再構築した「Fly-Brand-new BiS ver-」、WACK合同オーディションで一度は奪われたものの自分たちの手に取り戻した代表曲「gives」、第2期BiSはじまりのうた「BiSBiS」を「これからもBiSは走り続けます」というももらんどの宣言とともに全力で披露し本編は幕を閉じた。

鳴り止まないアンコールに応えステージに登場した7人は、円を描き、息をあわせて中央に人差し指をあわせた。流れたのは「primal.」のイントロ。かつてのBiSが赤坂BLITZで行った〈IDOL is DEAD Repetition〉は、「primal.」ではじまり、「primal.」で終わった。そのときアンコールの「primal.」は完全生歌バージョン。そして、この日の「primal.」もまた生歌バージョンが用意されていた。過去の赤坂BLITZの業や、公演の延期、リーダーであるプー・ルイの不在を経たことにより歌われる7人の歌声は、BiSを語る上でよく言われてきた「エモさ」を体現しているようであった。

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