ワンダーウーマンの魅力は? 『ジャスティス・リーグ』にも関わってる? パティ・ジェンキンス監督を直撃

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女性監督の興行収入歴代No.1を獲得し、空前の大ヒットを記録中の話題作がいよいよ日本上陸。8月25日(金)より、映画『ワンダーウーマン』が公開となります。

ガジェット通信は先日のジャパンプレミアで来日していたパティ・ジェンキンス監督にインタビューを実施。『ワンダーウーマン』を手掛けるに至った経緯や、監督として作品を引き受ける際のポリシーなどについて話を聞きました。

WONDER WOMAN

――『バットマンvsスーパーマン』にも登場したワンダーウーマンですが、どのタイミングで今作の監督に就任されたのでしょうか?

ジェンキンス監督:話すと本当に長いの。2003年に『モンスター』を撮り終えた後、ワーナーから次はどんな映画が撮りたいのかを聞かれて、「ワンダーウーマンが撮りたい」と伝えました。その後も常に言い続けてきて、私が妊娠してタイミングが悪くなったり、上がってきた企画に納得がいかなくて断ったりしたので、実は他の監督で企画が進んでいました。でも結局はそちらの企画も頓挫してしまって、私が思い描いていたような方向性で企画が進むことになったので、すぐに飛びつきました。『バットマンvsスーパーマン』が制作されるよりも前の話です。

――『ワンダーウーマン』のために他の映画のオファーも断っていたというお話も耳にしました。

ジェンキンス監督:子どもが生まれたり、小規模な映画の企画の資金繰りが上手くいかなかったり、様々な理由がありました。とはいえ、作品を厳しく選択していたのは確かです。一番大切なのは、自分とスタジオが思い描くビジョンが一致していること。スタジオと戦うのは避けたいし、ビジョンが合わないのであれば、別の監督と手を組んだ方が良いと思います。

――第一次世界大戦を舞台にしたのは、監督のアイデアですか?

ジェンキンス監督:脚本家やザック・スナイダーたちが決めたことです。第二次世界大戦はスーパーヒーロー作品で飽きるくらい使い古されたテーマです。第一次世界大戦は100年も前の出来事で、非常に複雑な要素が絡み合っているので、まだまだ新鮮な描き方が可能です。

――『バットマンvsスーパーマン』では“例の写真”が登場しますが、その段階では『ワンダーウーマン』の構想もかなり固まっていたわけですよね。

ジェンキンス監督:実をいうと、その時点は20~30ページくらいしか脚本が出来ていませんでした。私たちが撮影を開始した時に、『バットマンvsスーパーマン』はまだ編集中だったので、私たちのチームから提供したアイデアだったんです。時間がない中で大変でしたが、写真のシークエンスは一番初めに撮影を行いました。

――DCEUの1作品として『ワンダーウーマン』を手掛けるにあたって、監督としては不自由や難しさを感じましたか? それともプラスの要素が多かったですか?

ジェンキンス監督:劇中の時代がずっと遡るということもあって、『バットマンvsスーパーマン』と比べてトーンは変えるつもりだとスタジオに宣言していました。大好きな『スーパーマン』(1978)のように作りたいと思っていたので、皆がその思いを支えてくれました。もちろん、いくつかの決まり事はありましたが、基本的には自由に撮影することができました。

――『ジャスティス・リーグ』についてはどのくらい把握されているのでしょうか。

ジェンキンス監督:ほとんど知らされていません。少しセリフがリンクする場面を作ったりしましたが、脚本を読んだことはありません。

――「ジェンダー」の問題などにおいては『モンスター』ともテーマ性が似ている今作ですが、ワンダーウーマンのどの部分に魅力を感じられたのでしょうか?

ジェンキンス監督:興味を持ったのは女性だからではなく、スーパーヒーローとして素晴らしいキャラクターだと思ったからです。『モンスター』でシャーリーズ・セロンが演じたアイリーンも、女性だからではなく、殺し屋として強烈なキャラクターだったから興味を持ちました。男性社会の中で女性が生き抜くという部分は確かに面白い要素ですが、一番は彼女たちの人間性やストーリーに惹かれたのであって、たまたま女性が主人公だっただけなんです。

――気が早いですが、アカデミー賞の作品賞ノミネートを期待する声も高まっています。

ジェンキンス監督:そういった話題にのぼるだけで非常に光栄です。ただ、私としては映画を作ることだけに集中していたので、実際のところどうなるかはまったく想像できません。

――続編のお話もチラホラ聞こえてきておりますが、また楽しみにしています。本日はありがとうございました!

映画『ワンダーウーマン』オフィシャルサイト:
http://wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC

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よしだたつき

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PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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