【植物ビギナーにおすすめ】ウンベラータの育て方
インテリア好きの間でも人気の観葉植物「フィカス・ウンベラータ」の育て方をご紹介。剪定や水やりのタイミングなどを教えてくれるのは、観葉植物専門店「グリーンインテリア」です。「葉が落ちる」「枯れる」など、初心者さんの“困った”を解決する情報もあり!
目次
フィカス・ウンベラータの特徴
フィカス・ウンベラータの育て方で押さえておきたい3つのコツ!
フィカス・ウンベラータの育て方【基本編】
フィカス・ウンベラータの育て方【シーン・トラブル編】
プロが答える! 初心者のためのQ&Aコーナー
フィカス・ウンベラータの特徴
大きなハート形の葉が特徴で、インテリアの雰囲気をぐっと素敵にしてくれるフィカス・ウンベラータ。
「フィカス」とはクワ科フィカス属の仲間という意味で、フィカス・ウンベラータもゴムの木の一種なんです。性質は丈夫で、耐陰性も少しあるから初心者向き。
幹の形に個性があるので、好みの樹形を探してみましょう!
難易度 初心者向き
耐寒性 やや弱い
耐陰性 あり
耐暑性 あり
乾燥 やや弱い
樹高 〜10m
フィカス・ウンベラータの育て方
フィカス・ウンベラータの育て方で押さえておきたい3つのコツ!
コツ1 光をたくさん当ててきれいな緑色の葉を楽しもう
コツ2 屋外の日を当てる時は、急に出さずに少しずつ慣らして
コツ3 どんどん生長するので、剪定でサイズをコントロール!
フィカス・ウンベラータの育て方【基本編】
水やり
春〜秋の水やりタイミングは、土が中まで乾いたら。鉢を持ち上げてみると、水やり直後よりずいぶん軽くなっているのでわかるはず。
気温が高い夏は乾くのも早いので、こまめに様子を見てあげましょう。逆に冬は水をやりすぎると根腐れの原因になるので、頻度は少なめ。土が乾いてから4、5日後くらいにやるくらいで大丈夫です。
ジョウロで水をやる際は株元に与えますが、土全体にまんべんなく水が行き渡るようにいろんな方向から注ぎましょう。鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとやり、受け皿にたまった水はかならず捨てること。
また、霧吹きなどで葉に直接水をかける「霧水」は毎日行うのがおすすめです。フィカス・ウンベラータの葉についたほこりを落として光合成しやすくするのと、エアコンを使う季節は乾燥を防ぐ役目もあります。
土の選び方・肥料
フィカス・ウンベラータが好むのは、水はけのよい土。初心者なら、鉢底に入れる赤玉土と市販の観葉植物用の土を用意するといいでしょう。
肥料は4〜7月と10月に、緩効性の固形肥料を与えてください。
置き場所・日当たり・温度
フィカス・ウンベラータは、日当たりのよい場所が大好き。季節を問わず、室内のよく日が当たる窓際で管理しましょう。
5、6月頃は、屋外で直射日光を当ててあげるとより美しい葉色に育ちます。ただし、急に屋外に出すと温度差にびっくりして葉焼けを起こすので注意! 少しずつ慣らすように屋外に出してあげましょう。
冬が近づいたら、10℃を下回らずエアコンの風も当たらない場所に移動します。
フィカス・ウンベラータの育て方【シーン・トラブル編】
剪定
フィカス・ウンベラータはどんどん大きくなるので、天井に届きそうになったり部屋のサイズ感に合わないと感じたら剪定しましょう。
適期は生長がさかんな5月ですが冬以外ならOKで、カットする位置は枝のつけ根です。また、枝が外に広がりやすい木なので、内側の葉が少なくなってしまうことも。
バランスよく葉を茂らせるためには、内側に向く枝を一度切り戻して新しい芽の生長を促しましょう。
植え替え時期
根詰まりや根腐れを起こした時、大きくなりすぎて鉢とのバランスが悪くなった時は、植え替えを行いましょう。
葉が落ちたり鉢底穴から根が出ている場合は根詰まり、幹や根元がやわらかくなっている場合は根腐れを起こしている可能性大。
まずひとまわり大きな鉢と新しい土を用意して、鉢から根を出して古い土を落として植え替えます。
増やし方
株分け、挿し木、葉挿し……植物を増やす方法はいろいろありますが、フィカス・ウンベラータを増やすのは難易度がちょっと高め。挑戦するなら、挿し木をしてみましょう。
挿し木は剪定をした枝でOK。下のほうの葉を落として、切り口を水につけてから土に挿します。
根が生えるまでは、こまめに水やりをしながら明るい日陰で管理しましょう。
病害虫
丈夫で育てやすいフィカス・ウンベラータも、合わない環境で育てると病気や害虫を招いてしまいます。
注意したい病気は、葉に白い粉のようなカビが発生する”うどんこ病”。まずは症状が出た葉を切り取り、置き場所を見直してみましょう。
害虫では、ハダニやカイガラムシ、アブラムシなどに注意。葉についてしまったらその葉を切り取り、枝なら歯ブラシなどでこすり落としましょう。
風通しがよい場所に置いたり、毎日霧水をかけることで予防できます。
冬越し
フィカス・ウンベラータは熱帯原産の植物。冬でも10℃以下にならないよう、室内の日当たりのよい窓際で管理しましょう。
夜間に冷え込むと室内でも10℃を下回ることがあるので夕方過ぎたら窓から離れた位置に移動してあげてください。
また、水やりの頻度は少なめに。エアコンの風で空気が乾燥している場合は、霧水をしっかり与えてください。
プロが答える! 初心者のためのQ&Aコーナー
Q.フィカス・ウンベラータの葉が黄色くなってしまった…病気でしょうか?
© PIXTA葉が黄色くなる原因は、日照不足か水切れのどちらか。
一度、置き場所と水やりの頻度を見直してみてください。
Q.フィカス・ウンベラータの葉が落ちる。原因と対策は?
フィカス・ウンベラータの葉が落ちてしまった場合、数枚なら水が足りていない可能性が大。特に夏は水切れしやすいので切らさないよう注意して、葉にも霧水をたっぷり与えるのがおすすめです。
季節が冬ですべての葉が落ちてしまった場合、その場所はフィカス・ウンベラータにとって寒すぎるのかもしれません。
日中はあたたかくて夜間に冷え込むような寒暖差のある場所も苦手。エアコンの風が当たっていないかどうかも確認してあげましょう。
全部葉が落ちてしまったら、適した環境に移動して次の生育期を待ってみて。きっと新しい芽が出て復活するはずです。
「フィカス・ウンベラータの育て方」、いかがでしたか?
ここで紹介された栽培のコツを押さえて、きれいな葉とユニークな樹形を楽しんでみてください。
監修「グリーンインテリア」
今回監修していただいたのは、観葉植物専門店「グリーンインテリア」。
常時200種類以上1000鉢以上ものグリーンを揃える店内はさながらジャングル!
知識豊富なスタッフばかりだから、栽培トラブルや植え替えなども気軽に相談できます。
観葉植物専門店「グリーンインテリア」
外部サイト
(写真 木村 武司)
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