今がシーズンの観葉植物!【コーヒーの木の育て方】

今がシーズンの観葉植物!【コーヒーの木の育て方】

観葉植物として親しまれているコーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方をプロが徹底解説! 冬越しなど季節の栽培方法から枯れた時の原因や対策まで、初心者がコーヒーの木を元気に育てるための情報を網羅しています。

目次

コーヒーの木(コーヒーノキ)の特徴

コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方で押さえておきたい3つのコツ!

コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方【基本編】

コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方【シーン・トラブル編】

プロが答える! 初心者のためのQ&Aコーナー

コーヒーの木(コーヒーノキ)の特徴


つやのある濃いグリーンの葉をもつコーヒーの木。そうです、あの「コーヒー豆」をつける木です。
豆といってもさやの中にできるわけではなく、いわゆる果実のこと。実をつけるには樹高を1m以上に育てる必要がありますが、花からもいい香りがするので収穫までに楽しみはいっぱい。
性質は丈夫で、初心者でも挑戦しやすい植物です。
自分で育てたコーヒーの木から実を収穫して、コーヒーが飲めたら最高ですよね! 気になる方はぜひ育て方をチェックしてみてください。

 

難易度 初心者向き

耐寒性 やや弱い

耐陰性 あり

耐暑性 あり

乾燥 強い

樹高 〜200cm

 

コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方

コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方で押さえておきたい3つのコツ!

コツ1 季節ごとに水やりのタイミングを調整しましょう

コツ2 実をつけたいなら、しっかり太陽の光を当てましょう

コツ3 生育が旺盛だからこそ、根詰まりに注意!

 

コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方【基本編】


水やり
春と秋は土が中まで乾いたら水やりをします。中まで乾いたかどうかは、コーヒーの木の鉢を持ち上げて判断するのが簡単。
夏は水切れしやすいので土の表面が乾いたら。
逆に冬は根腐れ防止のため、土の表面が乾いてから4、5日後くらいに水やりします。
ジョウロで水をやる際は株元に与えますが、土全体にまんべんなく水が行き渡るようにいろんな方向から注ぎましょう。
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとやり、受け皿にたまった水はかならず捨てること。


また、霧吹きなどで葉に直接水をかける「霧水」や濡れた布などで葉を拭く作業は毎日行うのがおすすめです。
葉についたほこりを落として光合成しやすくするのと、エアコンを使う季節は乾燥を防ぐ目的もあります。

 

土の選び方・肥料
コーヒーの木が好むのは、水はけのよい土。初心者なら、鉢底に入れる赤玉土と市販の観葉植物用の土を用意するといいでしょう。
肥料は4~7月と10月に、緩効性の固形肥料を施します。

 

置き場所・日当たり・温度
コーヒーの木は、日当たりのよい場所を好みます。室内ならよく日が当たる窓際が理想ですが、樹高が1m程度に育つまでは多少日当たりが悪くても大丈夫。
ただし、実をつける可能性を高めたいなら、しっかりと光を当てて樹高を大きく育てましょう。
夏は屋外に出してよく日に当てるのもおすすめですが、急に直射日光を当てると葉焼けを起こすので徐々に光を当てるようにしてください。
また、コーヒーの木はエチオピアなど熱帯が原産なので冬の寒さは苦手。
窓際など日当たりがよく温度が10℃を下回らない場所で管理し、夜間は窓から離れた場所に移動するよう心がけましょう。

 

コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方【シーン・トラブル編】


剪定
コーヒーの木は、基本的に剪定なしで育てられる観葉植物です。枝が広がり気味に育つので内側が混み合うこともあまりなく、切り戻しの必要がありません。
実をつける予定がなくてコンパクトに仕立てたい場合、広がりすぎてサイドをすっきりさせたい場合などに剪定するくらい、と覚えておきましょう。
適期は5月か、9、10月。葉のすぐ上でカットします。

 

植え替え時期
ずっと同じ鉢で育てていると根がまわりすぎて根詰まりを起こすので、2、3年に1回植え替えるのがおすすめです。
下の葉が落ちたり、葉の一部が枯れてしまう、また鉢底穴から根が出ている場合はすでに根詰まりしているというサイン。
5月〜8月の生育期に植え替えをしましょう。ひとまわり大きな鉢と新しい土を用意して、まずは枝を剪定。
鉢から根を出したら、古い土を落として植え替えます。

 


増やし方
コーヒーの木は、株分けか挿し木で増やせます。状態のいい新しめの枝を選んで先端から20cm程度で斜めにカットして、下のほうの葉は取ってしまいます。
さらに、葉から水分が蒸散しすぎないよう、葉は半分くらいにカット。枝の断面を水につけてから土に挿します。
根が生えるまでは、こまめに水やりをしながら明るい日陰で管理しましょう。葉挿しや水挿しは行いません。

 

病害虫
コーヒーの木で気をつけたい病害虫は、病気はさび病、害虫はカイガラムシやハダニです。
さび病が発生しやすいのは春から秋で、葉に褐色の斑点が出ます。症状が出た葉は見つけ次第摘み取りましょう。
カイガラムシやハダニは、葉についてしまったらその葉を切り取り、枝なら歯ブラシなどでこすり落としましょう。
風通しがよい場所に置いたり、毎日霧水をかけること、濡れタオルで枝や茎を拭くことで予防できます。

 

冬越し
コーヒーの木は、熱帯原産の植物。冬でも15℃以下にならないよう室内の日当たりのよい窓際で管理するのがベストです。
夜間に冷え込むと室内にも冷気が伝わるので、夕方過ぎたら窓から離れた位置に移動してあげてください。
エアコンの風で空気が乾燥している場合は、霧水をしっかり与えます。

 

プロが答える! 初心者のためのQ&Aコーナー

Q. 室内で育てていると、葉が下向きに垂れてしまいます。病気でしょうか?

病気ではなく、寒さが原因と考えられます。室内でもよく日が当たる場所に移動して回復を待ってみてください。

 

Q.コーヒーの木に実がなりません。原因は?

コーヒーの木が実をつけるには、1m以上の大きな木に育てることが必須条件です。
小さな苗からスタートした場合は3〜4年かかるので、それまでよく日に当てて大切に育ててみてください。

 

コーヒーの木の育て方、いかがでしたでしょうか?
つやつやの美しい葉が楽しめるだけでなく、大きく育てる喜びがある観葉植物です。ポイントを押さえて、元気に育ててあげましょう。

 

監修「グリーンインテリア」


今回監修していただいたのは、観葉植物専門店「グリーンインテリア」。
常時200種類以上1000鉢以上ものグリーンを揃える店内はさながらジャングル!
知識豊富なスタッフばかりだから、栽培トラブルや植え替えなども気軽に相談できます。

観葉植物専門店「グリーンインテリア」

 

(写真 木村 武司)

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