インド人シェフの本気!カリー讃岐うどんも激ウマ「インディアン ダバ ヌーラーニ 祇園」【京都】

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インド meets 京都。こんにちは、メシ通レポーターのナガオヨウコです。

今回ご紹介するのは、私が大好きな大好きな、インド人シェフ・ヌルールさんが2017年4月に開いた新店「インディアン ダバ ヌーラーニ 祇園」。

インド人によるインド料理店って、格式高い王室料理系統が多いです。ネパール人が経営するインド&ネパール料理のお店も多いですね。

しかし、こちらはひと味もふた味も違います。なんてったって、テーマが「インド食堂」ですから。では行ってみましょーー!!!

テーマはインド食堂

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場所は、東大路通り四条を北に上がったとこ。知恩院の南側です。

写真でいうと、右側の瓦屋根が知恩院の入り口。

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1階が天下一品、2階が目的地「インディアン ダバ ヌーラーニ 祇園」です。

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外国人観光客が行き交う観光地・祇園に、インド食堂が登場です! こういうギャップ、いいですよね。

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ちょっと分かりにくいのですが、簡素な階段を上ったところにあります。

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迎えてくださったのは、インド人シェフ、シェイク・ヌルールさん。

京都市の北区、一条通り(通称・妖怪ストリート)に本店「ヌーラーニ」、烏丸鞍馬口に「ナヤ インディアヌール」、京田辺に「ソネラ キッチン」、そしてこちら「インディアン ダバ ヌーラーニ」の計4店舗を経営しています。

私がヌルールさんに出会ったのは、たしか2年前の春。

アーユルヴェーダ、つまりはインドの漢方的な考え方でスパイスを使うヌルールさんのカレーは、そりゃもう衝撃的でした。

「おなかがもたれる、疲れやすい、などの症状に合わせてスパイスを調合し、カレーをお出しすることもデキマス」というヌルールさんは、まさに「スパイスの使い手」!

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こちら、4店舗目はイスラミックなウエストベンガル系から南インドのミールスなど、インドの日常を幅広く提供。

ヌルールさんの故郷・コルカタで、庶民が毎日食べているカレーなんかもいただけちゃいます。

ところが「インド食を完全再現」ではないのです。ヌルールさんは、和も洋もがんがん取り入れています。

わたくし、開店して間もない春に訪問したときに食べたのは、スナップえんどうとカツオとホタルイカ(!)のスパイス炒め、マトンハンバーグのふきのとうソースがけ(!!)、京野菜の代表的存在・加茂茄子(!!!)のサブジ。

和の素材や京都の素材をインドスタイルに昇華したメニューの数々は、ほんま衝撃的でした。そしてむちゃウマでした。

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▲調理中におしゃべりしてくれるヌルールさん

なぜ、こんなに和の素材にも精通しているのか? というと、ヌルールさん自身が「食べることが大好き」だから。

「お寿司も好きだし、イタリアンもフレンチも大好き。ムスリムだから豚肉は口にしないけれど、好き嫌いはないですね。居酒屋さんにもよく行きますよ」と、ヌルールさん。

「うどんは、京都らしいダシ重視のものが好き。きざみあんかけとか、いいですよね〜」とのこと。きざみあんかけとは、短冊状に刻んだ油揚げ+とろ〜りあんかけのこと。

「きざみあんかけは、神ですよね〜〜。ダシもお店によって違いますしね〜」と、まさかの、インド人ときざみあんかけ談義。

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15時までのランチは、ターリー(セットね)が中心。

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日替わりの黒板メニューを見ると、<ネクタリン&チーズサラダ><夏野菜ジャルフレジ><夏野菜ニハリ>など、味が想像できないものがずらり。

すごく気になる……!

手の込んだランチセット

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▲Bターリー(1,200円) ※スープ・マサラチャイ付き

迷いましたが、まずはランチのセット(ターリー)をお願いしました! いや〜。これがまたすごかった。

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日替わりスープは、イタリアントマト&フルーツ人参の冷たいスープ。

使っているのは、玉ネギ、ニンニク、ローズマリー、黒胡椒、そしてイタリアントマトと黄色いフルーツ人参のみ。コンソメなどのダシ系は使っていないのに、身体に染みてくる……。

この日は外がものすごーく蒸し暑かったのですが、これ一杯でいきなり生き返った!

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日替わりカレー2種。この日は、鶏ミンチとほうれん草のカレーと、ジャガイモとブロッコリーのアルゴビマサラ。

どちらもシンプルで、優しくて、たおやか。ぐうぅ、飲みたい。

ちなみに、こちらのお店ではバターも生クリームも使っていません。カレーにはギー(インドの植物油)も使っていません。

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お皿にどどんと鎮座しているのは、インディアングリルチキン。ボリュームのある骨付きチキンです。

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たっぷりのスパイスで味付けした骨付きチキンをグリルしたのち、さらにスパイス入りソースで煮込んだ、手の込んだ一品です。

スパイス感ありありなのに辛くなくて、やばいウマい。

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この日のインド総菜は、ズッキーニの炒め物。

オリーブオイルにニンニク、黒胡椒、そしてクミンなどのスパイスをぱらり。インド総菜にオリーブオイルって、かなり意外ですが違和感ナシ。

ズッキーニの上に乗っかっている緑の葉っぱは、パセリ。

パセリって独特の風味がありますが、火を通すとパセリだと気づかないほどマイルドなんですよ。夏に毎日食べたいおいしさ。

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サラダも本気でした。茶色いドレッシングからも、ヌルールさんの本気度がうかがえます。

玉ネギとアップルビネガー、そして生のオレンジ(!)を使ったフルーティな味わいなのです。季節により、生のレモンや柿(!!)、柚子(!!!)を使うこともあるそう。

食べ進めるごとに、そして話を聞くごとに、びっくりマークが頭の中を駆け巡る……!

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白ご飯は、バスマティライス。

エスニックな香りのする長粒米・バスマティライスは、やっぱりインドカレーとの相性がイイ!

ネットで調べてみたところ、バスマティライスは安くても1キロ 約800〜1,350円でした。うわっ、高級やん!! ぜいたくだーー。

インド人による讃岐うどん

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▲スペシャルビーフカリーうどん (1,100円) ※うどん2玉は1,400円

この日の目的は、実はカレーうどんでした。前回訪問したとき、メニューに書いてあった「カリー讃岐うどん」が気になって気になって。

そして今回、ようやく初対面!

凄腕のインド人シェフが作るカレー讃岐うどん、期待大です!

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まずですね、スープ。

日本のカレーうどんは。和風ダシにカレールーやカレー粉を足したものですが、こちらは牛ベースのスープ。

玉ネギ、トマト、ニンニク、生姜、そしてターメリック、チリペッパー、ベイリーフ、シナモン、グリーンカルダモン、ブラックカルダモン、クローブといったスパイスを絶妙なバランスで配合しています。グッとコクがあるのは、牛の脂のおかげ。

スープカレーほどぐいぐい迫ってこない、しかししっかりインドの味なんですよ。

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トップには七味唐辛子とパセリパウダーのようなものがかかっていました。

味も、七味唐辛子とパセリパウダーっぽいのですが、なんか違う。このスパイスは「これだけは、ナイショ」とのこと。

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具材に、きゅうり。生のトマトも乗っかっております。

この組み合わせ、日本人はきっと考えつかないよなー。でも、生野菜のフレッシュ感とシャキっと感が、とてもいいアクセントになっています。

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麺は、コシがしっかりある讃岐うどん。

京都のうどんはコシのないやわやわ麺が主流なのですが、ここはあえての讃岐うどん。

スパイスしっかりのカレースープには、力強いうどんが合う!!

ウマああああああい!!!

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食べ進めていたら、牛モモの固まりをいくつも発見。

柔らか〜く煮込まれた牛肉、ああたまらん。

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とかいってるうちに、終盤です。

どんぶりの底には、すべてのうま味がとろんとろんにたまっております。一滴たりとも残せませんので、スプーンで全部食べちゃうよ!

あっ、バスマティライスを単品で注文して混ぜ混ぜしてリゾットみたいにシメても良かったかも……。

もうね、あれこれ全部食べたいわけよ。

そして、メシ通読者のみなさまにも、この幸せを体感していただきたいのですよ!

こちらでは、昼も夜も食べられる1人向けのセットも充実しています。1人でもぜひ。もちろんグループでの宴会もぜひ。

お店情報

インディアン ダバ ヌーラーニ

住所:京都府京都市東山区新門前通大和大路東入4丁目松原町272-5

電話番号:075-532-0170

営業時間:11:30~23:00(日曜日は〜22:00)

定休日:水曜日

ウェブサイト:http://kyokkosu.blogspot.jp/

※この記事は2017年7月の情報です。

※金額はすべて消費税込です。

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。 ブログ:しましま畑でつかまえて

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