台湾在住歴15年の著者が厳選! 台湾の素朴な逸品59選
日本から飛行機で約4時間と気軽に行くことができる「台湾」。観光にグルメ、ショッピングなどさまざまな楽しみがありますが、初めて訪れる人にとってはすべてが新鮮で、何をおみやげに買うかは悩みどころではないでしょうか。
『台湾の「いいもの」を持ち帰る』(講談社)は、台湾在住歴約15年という有名コーディネーター青木由香さんが厳選した「ものカタログ」。「私にとっての『いいもの』は、お買い得感があるもの。安さも然り、本当に使えるもの。高くて買えない、見た目だけのものは紹介してもただの情報で終わってしまい、面白くない。作り手や使っている誰かの物語が見えて、ときには『プッ』と笑える台湾らしいものも、『いいもの』です」とはじめに書かれているとおり、日本では手に入らないような台湾の逸品59点が青木さんのエッセイとともに紹介されています。
「暮」「食」「衣」の3つのカテゴリーに分かれている本書。「暮」のカテゴリーには、台湾のアイコン的存在だという「大同の電気鍋」に始まり、薬草から作られている「月桃&苦瓜シャンプー」、青木さんもオリジナルで黒熊柄とパンダ柄を作ってしまったという「台湾ビール専用コップ」、おめでたい空気を瞬時に作ってくれる「パイナップルのお飾り」などが並びます。
つづく「食」のカテゴリーでは、布団に使う花布をパッケージに使った華やかな「花布ティーバッグ」、日本でいうところのチキンラーメンだというインスタント麵「王子麵」、海苔好きな台湾人が愛する健康スナック「海苔サンド」などが、「衣」のカテゴリーでは、100歳になるというおばあちゃんが作るイグサの「手編みスリッパ」、シンプルで着心地のよい日常着「鄭先生の服」などが次々と登場し、ページをめくる手が止まりません。
本書で紹介されている品々にはどれも高級なものはなく、素朴で家庭的で台湾の人々の生活に根ざしたものばかり。地味でも飽きずに長く使える定番品がセレクトされていて、台湾で長らく生活してきた青木さんならではの審美眼が光ります。
巻末のほうには、こうした「いいもの」が買えるエリアや各商品が売られているお店の名前や住所などの情報も載っていて至れり尽くせり。この本があれば、いつふらりと台湾を訪れても、面白くてかわいくてちょっとめずらしいおみやげを持って帰ることができるに違いありません。また、台湾旅行の予定がない人にとっても、海外の雑貨、日用品、食料品カタログとして眺めているだけでもじゅうぶんに楽しめる一冊になっています。
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