はねプリ -羽根が生えてるアプリが欲しい!- 第12回『返信のあるライフログ Arrow』
『返信のあるライフログ Arrow』ってどんなアプリ?
『Arrow』は、つながらないSNS。何かをつぶやくと、そのつぶやきは『Arrow』に登録している誰かのところに届き、その誰かが返事をしてくれる(かもしれない)というもの。いわゆる“Twitter疲れ”になってしまっていたり、リアルの関係を引きずったSNSで消耗している人なんかにオススメ。“たまには誰に届くかわからないところに書いてみるか”と、気軽な“王様の耳はロバの耳”のように使ってもいいかもしれない。評価時使用バージョンは1.3.1。無料。
アプリURL
http://itunes.apple.com/jp/app/id474977214?mt=8
ひとことコメント
「『Twitter』とかだと、リアルの友だちもいて話せないこととかあるじゃないですか」
レビュア
はぎ:IT業界をひっそりただよう39歳。東大中退。
ねり:将来はガンダムパイロットになりたい女子大生。
ねり:はぎさんはぎさん。今回みつけたSNS、かなりめずらしいやつですよー!
はぎ:なんだろう、『キヌガサ』?
ねり:(スルー)『Arrow』っていうんですけど、『Twitter』とかと違って自分のつぶやきに世界の“誰か”が返事をくれるんです。
はぎ:(泣きながら)誰かって、どういうこと? 友だちが返事くれるんじゃなくて?
ねり:友だちじゃなくて、ほんとに知らない人です!
はぎ:??????
ねり:『Twitter』とかだと、リアルの友だちもいて話せないこととかあるじゃないですか。あと、面白いこと言わなきゃ~とか考えてしまったり。『Arrow』に書いたメッセージは、そのSNSにいる世界中の“誰か1人”に届いて、知らない人からお返事が届くんです!
はぎ:おお、誰に届くかわからない“矢”ってことか! 触ってみるよ。
ねり:答えづらいやつだとたらい回しにされたりするんですけどね……。
はぎ:たらい回しって?
ねり:“このお返事は私にはできないので次の人どうぞ!”って、回していくこともできるんです。
はぎ:へえ、そんな機能も用意されてるんだ。
――数日後――
はぎ:触ってみたよ。
ねり:どうでした?
はぎ:うーん、仕組みの面白さはすごいわかるんだけど、僕には合わないかもって思った。どの返事もうすっぺらく見えてしまって。それが当然なのかもしれないし、そこが良いのかもしれないんだが。
ねり:良くも悪くも“誰か”ですからね~。
はぎ:キミは、あまり気にならず触れてる?
ねり:はい、すごくくだらないことばっかりつぶやいてるんですよ私(笑)。
はぎ:そうかあ、なんだろうこの感性の差は。あ、あれか、“昭和生まれ”対“平成生まれ”か!
ねり:例えば「さむいいいい」ってつぶやいて「ぎゅっと抱きしめてあげましょう」とか返ってきましたよ(笑)。
はぎ:いや、それだよそれ。それがダメなんだよなあ。返事がさ、まるで女子にうまく優しい言葉をかけようとしてるときの男子の返事のようであるというか……。なんか書いてたら、自分の問題のような気もしてきたが。
ねり:いまアーカイブを見直していたら「寒い」ばっかりつぶやいてることに気づきました(笑)。
はぎ:寒すぎて震えてるんじゃない? 西野カナばりに。
ねり:(スルーふたたび)でも同じようなつぶやきでも、いろんな人が違う返事をくれるのでちょっと面白いですね。
はぎ:ああ、なるほど。同じことばっかり言ってみると面白いのかもなあ。僕はちょっとコミュニティの雰囲気が合わなくてダメだったけど、これでちょっと気持ちラクになる人とかいるんだったら、どんどん使えばいいと思う。やる人が増えるほど、いま話してる“誰か”が“誰なのか”あいまいになって、どんどん良くなっていくんだと思うし。
ねり:そうですね、そこが面白いところだと思います。
はぎ:たまにはこういうマジメなシメで終わろうか?
ねり:はい(笑)。
はぎ:★★★★☆(僕自身は合わなかったけれど、必要としてる人がいると思う)
ねり:★★★☆☆(いまいちインターフェースが見にくい……)
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