現役感たっぷりの低走行物件もついに100万円台前半。「中古の現行ルーテシア」は今が旬!
▲「いい車なんだけど、中古車としては価格帯がちょい微妙かも……」と思われていた現行ルノー ルーテシアの相場が、やっと「中古車ならではのお買い得感」が感じられる水準になってきました!
中古車相場は高くてもダメだが、逆に安すぎてもいけない?
中古車の「買い時」を的確に捉えるのは意外と難しい。特に、そもそもの新車価格がベラボーに高額なわけでもない輸入コンパクトカーの場合は、とりわけ難しい。
ニューモデルとして登場してからしばらく経てば、その車種の中古車相場はそれなりに下がる。しかし新車価格がさほど高くはないだけに、「このぐらいの差額なら、いっそ新車を買った方が……」とどうしても思ってしまい、なんとなく最初の買い時を逃す。
「新車にするか、それとももっと下がるのを待つか?」という“迷い”が生じるのだ。
で、迷っているうちに歳月は経過し、その車種の相場はどんどん下がっていく。
その途中でたまたま「ちょうどいいタイミング」を捉えられれば良いのだが、人間というのはたいていボーッとしているので(というか中古車相場のことばかり考えて生きているわけではないので)、ボーッとしているうちに、今度は安くなりすぎてしまう。
安くなりすぎた中古車というのは、要するに「旬を過ぎた中古車」ということだ。それはつまり機械として見たときにボロすぎたり、ファッションアイテムとして見た場合にイマイチ感が強すぎたりする。で、「さすがにこの車種を買うのはやめておこうかな……」と思ってしまう。
なかなか難しいのである。
▲写真は06年3月から13年8月まで販売された旧型のルノー ルーテシア。なかなかいい車であり、中古車相場もかなりこなれているが、「旬な車か?」と問われれば甚だ微妙かも……
手頃な水準への下落が長らく期待されていた現行ルーテシア
しかし現行ルノー ルーテシアが今、そんな「中古車としてちょうどいいタイミング」を迎えている。
欧州コンパクトカー好きの紳士淑女には今さら詳しい説明は不要だろうが、現行ルーテシアは13年9月に登場したルノー製コンパクトカーの最新世代。一部のグレードを除けば1.2Lの新世代3気筒ターボエンジンを主力とし、新開発の6速DCTでもってそれを制御する。ボディの造形は、スーパーカーも真っ青な(?)有機的ダイナミズムに満ちた素晴らしいものである。
つまり、ステキな欧州コンパクトカーだ。
▲ルノーの新しいデザイン戦略「サイクル・オブ・ライフ」を採用した初めての市販モデル、現行ルノー ルーテシア。基本となるパワートレインは最高出力120psの1.2L直3ターボ+6速DCTだが、その他0.9L3気筒ターボ+5MTの「ゼン(0.9L)」や、強力な1.6Lターボを搭載する「ルノー・スポール」なども流通している
代表的なグレードである「インテンス」の新車価格は229万~245万円で(※時期によって微妙に異なります)、その中古車は比較的早い段階から「200万円に近い100万円台後半」ぐらいで販売されていた。
仮に、あくまで仮にだが、その価格を190万円だったとしよう。
……正直、微妙であった。
240万円級の新車価格に対して190万円というのは、確かに「割安」ではある。だが同時に「新車価格と大して変わらない」と言えなくもない。
「新車より50万円ぐらい安いのは魅力だけど、その程度の差なら、色も装備も選べて、そもそも他人の手垢が付いてない新車を買った方が……」と考える人は一定数以上いるだろう。筆者も、そうであった
だがついに好条件なまま「100万円ちょい」という魅惑のゾーンへ
しかし時は満ちた。「タイミング」を迎えた。
おおむね100万円台後半というのが相場だった現行ルノー ルーテシアの中古車は今、「車両100万~100万円ちょいぐらい」で好条件な1台が見つかる状況になってきている。
具体的に見てみよう。
前出の代表的グレード「インテンス」は今、走行3万km未満の物件が120万~150万円ぐらいといった状況。中間グレードの「ゼン」は、同じく3万km未満の物件が90万~140万円付近。ベーシックな「アクティフ」は、流通量は少なめだが、あるとすれば低走行物件が110万円前後だ。
……これだけお安いならば、そして走行距離を中心とする諸条件も良好であるならば、十分「新車じゃなくてあえて中古!」とするだけの理由があるではないか。必然性があるではないか。
▲現行ルーテシア前期型インテンスのインテリア。もちろんすべての個体がこういった色使いなわけではなく、グレードやボディカラー次第ではある。またベーシックなゼンはそもそもシンプル系の内装デザインだ
もちろん、さらに待てば、現行ルノー ルーテシアの中古車相場はさらに下がっていくだろう。
だが相場が下がるということは、同時に「旬を逃す」ということも意味する。
機械としての旬、デザインや存在感などの旬。そういったモノを逃してまで中古車相場が安くなるのを待つべきか否かは、意見が分かれるところだろう。筆者としてはどちらの意見も尊重したい。人それぞれ、人生いろいろである。
しかし「比較的新しい車に関しては、価格の手頃さと同時に“旬”という概念も重要だよね」と、もしもあなたが考えるのであれば、今まさに旬の時期を迎えている「中古の現行ルノー ルーテシア」には、ぜひとも注目しておくべきだろう。
▲ちなみにこちらは中間グレードの「ゼン」。その名(禅)のとおり、インテンスと比べると各部のデザインは非常にシンプルで、ホイールも1インチ小ぶり。フランス車らしい「質素な感じ」を好むならオススメのグレードだ
【関連リンク】
車両価格100万円台前半の現行ルノー ルーテシアをチェックしてみるtext/伊達軍曹
photo/ルノー・ジャポン
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