「絶対直球女子!プレイボールズ」2周年ワンマン・ライブレポート
2017年6月25日(日)、shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて、野球を振興することをテーマとしたアイドルグループ「絶対直球女子!プレイボールズ」の2周年ワンマンライブ『プレイボールズ2周年記念ダブルヘッダー単独試合』が開催された。
ダブルヘッダー(プレイボールズ用語で「1日に2回ライブをすること」)と銘打たれたその名の通り、【1部 2回表 灼熱の甲子園編】【2部 2回裏 夢のスタジアム編】の2部制で行われた本ワンマンライブ。今回は、【2部 2回裏 夢のスタジアム編】の模様を、詳細にレポートする。
楽曲性の高さ・「野球」というコンセプトに沿って練られたシステム制度とブランディング・男性運営2名が「ボールボーイ」としてメンバーと共にステージに立つという唯一無二のライブスタイルなど、様々な面においてデビュー当時から注目されてきたプレイボールズ。かく言う私も、2年前からその活動の斬新さに魅了され続けて来たうちの1人だ。2周年を迎えたプレイボールズのメンバーがどのようなワンマンライブを魅せてくれるのか、期待を胸にいざduoへ入場!
会場へ入るとすぐ、左手に装飾品の数々が飾られていた。じっくりと見てみると、ファンの寄せ書き付きの横断幕が壁一面に貼られていた。一周年記念時の物のようだが、そこには当時在籍していた卒業メンバーの名前もしっかりと刻まれており、2年間で積み上げて来たプレイボールズとファンの絆を感じることが出来た。更に、メンバーのデビュー当時から現在までの軌跡をたどる少し懐かしい写真や、プレイボールズのキャラクター「熱血くん」と写真が撮れる撮影スペースなどが設けられており、開演前もプレイボールズに浸ることが出来た。
duoの会場は、推しメンの背番号と名前がしっかりと刻まれたプレイボールズオリジナルユニフォームに身を包むファンで溢れていた。メンバーへのサプライズ用のグッズがファン同士で配られるなど、何となく和やかな雰囲気を感じる現場である。
開演を待ちわびていると、開演 3分前に野球好き芸人「千葉ドラゴン」が登場。デビュー当時からプレイボールズのMCを務める千葉が、メンバー登場前に会場を温めた。そして千葉に続いてボールボーイが登場。冒頭でも少し触れたが、プレイボールズのライブパフォーマンスには女性メンバー以外にこのボールボーイ2名がいつも参加している。普段は運営としてメンバーのマネジメント業務を行っている彼らだが、そのパフォーマンスは本当に素晴らしい!男性ならではの熱さでオーディエンスを煽りまくり、会場に一体感を与えてくれている。
ボールボーイの太鼓演奏と共に、メンバーの応援歌斉唱が始まった。プレイボールズにはメンバー1人1人に応援歌があり、その内容はメンバーそれぞれ異なり、各々の性格や個性を 物語っている。ボールボーイや応援歌の存在からもうお分かり頂けると思うが、プレイボールズは本当に「野球」というコンセプトに沿って綿密に世界観が作り上げられているのだ。
応援歌の斉唱が終わるとすぐにメンバーが入場し、いよいよお待ちかねのライブスタート!
1曲目は『プレイボール!!』から始まり、一気に3曲続けて披露された。
1回目のMCではこれまでの2年間を振り返っての話題に関して。
1期生は結成時、野球のコンセプトに基づき9人だったのに実はデビュー前に2人が脱退してしまっていたことや、3期生の「みゅう」が加入する前既存メンバー達が運営スタッフから「3期生はすげえやつが入ってくる!」とかなりびびらされていたことなど、ぶっちゃけトークが繰り広げられた。
そしてライブは続き、特徴的な振り付けで会場中が揺れ動く『WE are UMPIRE』。更にデビュー時からの定番曲である『バ・バ・バ・バント』のイントロがかけられた。会場のボルテージはまさに最高潮!と思われたその時、なんと音響トラブルで曲がストップ!審判の恰好をした「千葉ドラゴン」が登場し、「ただいまのプレーについてご説明致します、音響トラブルにより曲のイントロから試合を再開します」との旨が説明された。説明を終えた千葉が裏へ下がろうとすると、すかさず背番 号 22 番の石田がツッコミを入れ会場に一笑い巻き起こる。音響トラブルなどの予期せぬミスにもうろたえず、バラエティ力を発揮した石田はさすがのトーク力だった。
ライブ定番曲が続々と披露され、映像タイムへ突入。すると、新ユニット「プレイボールズ U-18」が結成されると突然の重大発表が行われた。会場がざわめく中、キャプテンに現メンバーの背番号39番木原美空が就任されると発表。続いて背番号9番中本羽鞠の加入も発表。どうやらU-18とは18歳以下のティーンユニットのことのようだ。しかし現役メンバーの中に18歳以下はもういない…そう思っていた時に、新加入のメンバーが発表された。スクリーンに映された写真と名前に、「大熊うらら(17)」「大熊こころ(13)」と表示され、まさか?と思っているとそのまさか。なんと新加入メンバーの2人は実の姉妹なのである!更に姉のうららは現役野球部マネージャー、妹は現役野球児!まさに野球アイドルにぴったりな新メンバーの発表に、オーディエンスからは歓喜の声があがった。
新キャプテンに抜擢された木原は「いつもはクソガキとかバカって言われているけど、キャプテンとしてまとめられるように頑張りたい」とコメント。新メンバーの大熊こころは「始球式で投げるのが夢」と発表した。
今回はお披露目のみかと思いきや、なんと「U-18」のメンバーver で『Super Summer』『野球しようぜ!』の2 曲が披露された。曲が始まる前の木原の「この日の為に一生懸命練習しました!」という一言がなんとも初々しく、推し甲斐のありそうな若手ユニットがまた 1 つ 増えたように感じられた。
「U-18」のお披露目のあとは現メンバーがステージに現れ、新ユニットに関して「衣装のトップスが手書きなところが更に可愛い!」「アップシューズを履いていたり、同じ曲でも振り付けがU-18verに少しアレンジされていて面白い!」と、「U-18」を応援するコメントを残した。
そしてライブもいよいよ終盤戦へ。『絶対直球少女隊』や『内野でも外野でもいい球場へ連 れて行ってね』などライブ定番曲で会場の熱がどんどん上がり、ラストは『ダイビングキャッチ』 で会場の人々全員がランニングマンのステップを踏み一体となった。
普通ワンマンライブが幕を閉じるとオーディエンスから巻き起こる「アンコール」だが、プレイボールズの場合は「延長戦」コールが巻き起こる。『ダイビングキャッチ』で上がりまくったテンションが冷めやらぬままに、オーディエンスにつられて延長戦コールをしていると、スクリーンに動画が映し出された。
動画内では、プレイボールズ毎年恒例の「真夏の死のロード~第三章~千本ノックが終わらない」の開催決定が発表された。「真夏の死のロード」とは、プレイボールズ夏のライブラッシュの総称である。元ネタは毎年8月高校野球が甲子園球場を使用するためホーム戦ができず不調気味になる阪神タイガースらしい。
更に 2017 年 9月 9日(土)新宿 FACE にて、「真夏の死のロード~第三章~千本ノックが終わらないFINAL単独試合」の開催が発表された。同時に、4大フェスと呼ばれる「アイドル横丁夏祭り2017」「SEKIGAHARA IDOL WARS」「TOKYO IDOL FESTIVAL」「@JAM EXPO」へのすべての参加決定を表明した。
そしてまだまだ発表は続き、インディーズ総集編としてアルバムが 2タイプ発売されること、更に 2017年12月11日(月)に恵比寿 LIQUIDROOMで4thシーズンのグランドフィナーレ単独試合が開催されることも発表された。
嬉しい発表続きの動画が終わり、メンバーがステージへ登場。『SAMURAI JAPAN』が披露された。
プレイボールズはデビュー当時から、2017年 WBC侍JAPAN の公式サポーターを目指していると公言していた。その夢はかなわなかったけれど、今までの気持ちもこれからも何も変わらず頑張る、という熱い想いが、キャプテン背番号 10 番篠塚つぐみから発表された。
続けて、篠塚からの振りがあり、背番号6番みゅうが真夏の死のロードを持ってグループを卒業することが発表された。みゅう本人が書いて来た4枚の手紙を読む形で、詳細が明かされ、理由は女優業への専念の為とした。更に、ボールボーイの2人も9月9日(土)の単独試合をもってステージ上でのパフォーマンスを終了することが明かされた。理由は、ボールボーイの傍らであるスバルがプレイボールズから離れることになった為。涙ながらに語られるスバルのプレイボールズへの熱い想いと、これからのグループの飛躍を願うあたたかい気持ちがひしひしと伝わり、見ているこっちまで感動して泣いてしまいそうな程であった。
「卒業したメンバーも含めて、今までのすべてがプレイボールズだけど、いつだって今のプレイボールズが1番良いと思ってもらえるように頑張るので、これからも応援よろしくお 願いします!」と、篠塚の言葉で締めくくられた。篠塚は身長が小さく体も華奢だが、ステージではそれを感じさせないほどの全力パフォーマンスでいつもファンを魅了している。しかし、今回のこの発表時は、ライブ時とも少し異なる「キャプテンならではの大きさ」を感じさせられた。
感動あり、重大発表連発の単独試合であったが、総括的にグループ全体のチームワークの良さや、グループへかけるメンバーの熱量が伝わって来る素晴らしいライブだった。プレイボールズのバラエティに富んだライブパフォーマンスは、アイドルファンではないという人々にも受け入れられやすいのではないかと感じた。アイドル現場と言えば「ヲタ芸」という印象が強いが、プレイボールズのライブ定番曲は誰でも見て真似しやすいような振り付けも多いため、アイドル初心者には特にオススメだ。是非、今はアイドルに興味がないという人々にも、1 度プレイボールズの”試合”を見て欲しい。
【2部 2回裏 夢のスタジアム編 セットリスト】
M1 プレイボール!!
M2 ぐうロマン
M3 恋の牽制球
M4 WE are UMPIRE
M5 バ・バ・バ・バント
M6 サヨナラノチャンス
M7 Super Summer
M8 野球しようぜ! M9 絶対直球少女隊
M10next batters circle
M11内野でも外野でもいい球場へ連れて行ってね
M12ダイビングキャッチ
M13SAMURAI JAPAN
M14ありがとうをフルスイング punk ver. M15かっとばせ!!俺達
【アルバムリリース情報】
タイトル:『POWER SLUGGER』 リリース日:2017年7月1日
収録曲:
1.プレイボール!!2015
2.絶対直球少女隊
3.野球しようぜ!
4.ダイビングキャッチ
5.内野でも外野でもいい球場へ連れていってね
6.WE are UMPIRE
7.かっとばせ!!俺達
タイトル:『IBUSHI GIN』 リリース日:2017年9月9日
収録曲:
1.Super Summer
2.ぐうロマン
3.恋の牽制球~new edit~
4.バ・バ・バ・バント
5.ありがとうをフルスイング 6.next batters circle
7.サヨナラノチャンス
8.ありがとうをフルスイング punk ver.
9.千本ノックが終わらない
各¥2,000(税込) 発売元:Richum record
【単独試合情報】
タイトル:『真夏の死のロード第三章~千本ノックが終わらない~FINAL 単独試合』
日時:2017年9月9 日(土)
会場:新宿FACE
開門:14:00 試合開始:15:00
タイトル:『未定(4th シーズン グランドフィナーレ単独試合)』
日時:2017年12月11日(月)
会場:恵比寿 LIQUIDROOM
開門:未定 試合開始:未定
【絶対直球女子!プレイボールズ公式 HP】 http://www.playballs.jp/
(ガジェット女子 アイドルライブレポート https://getnews.jp/girl )
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