ASUS の最新スマートフォン「ZenFone AR」は Google の AR 技術「Tango」と VR 技術「Daydream」を一台でサポートした世界初のスマートフォンです。Tango と Daydream をサポートしている点がこの機種の最大の特徴であり、本記事では Tango と Daydream でどのようなことができるのかを簡単に紹介します。Google の Tango と Daydream は比較的新しい機能になりますが、AR は AI の発達に伴い急速に進化しており、VR については昨年から爆発的に普及しています。両技術は今後も IT 系のトレンドの中心になるものと言え、ZenFone AR はその両方の恩恵を受けることができます。
実は生活で便利な Tango Tango はモーショントレッキングカメラ、赤外線カメラ、専用のソフトウェアによってカメラに映る空間やモノを人の目と同じように認識し、現実世界にデジタル情報を合成したり、カメラが現実世界をそのまま捉えることができます。例えば、「Measure」アプリを使用するとメジャーを使わずに床の長さや面積、物体の高さや横幅を調べることができます。Tango の特徴はこのような計測を精度良く行えるところで、まさにメジャー代わりになります。手の届かない天井の長さを測定したり、人の肩幅や身長を調べるのにも役立ちます。
また、「BMW Visualiser」アプリを使用すると、人気の空間に実物サイズの BMW 車を仮想的に置くことができ、その場でディーラーのショールムのように BMW 車の 360 度をぐるりと見回すことができます。自宅のガレージに駐車できるのかを事前に確認することも可能です。
さらに、「Lowe’s Vision」アプリを使用すると、自宅の空きスペースに様々な家具や家電、キッチン用品、照明器具を仮想的に設置することができます。購入しようと思っている製品を購入前に予定の場所に設置して大きさや外観を確認できます。
Daydream でハイクオリティな VR 体験Daydream のサポートによる恩恵は Pixel スマートフォンをはじめとした既存の対応モデルと同じなので、
詳細はこちらの記事をご覧くださり。ZenFone AR の場合は、パッケージそのものが Cardboard 準拠簡易型 VR ヘッドセット(QR コードもあり)になりますが、Google の Daydream View にも対応しているので、Cardboard または Daydream のどちらかを VR ヘッドセットとして使用できます。
ZenFone AR には WQHD 解像度の AMOLED パネルが搭載されているので、Pixel のようなフル HD 端末よりも VR アプリの画質は鮮明です。プロセッサが Snapdragon 835 ではないのは非常に残念なのですが、VR アプリの実行性能は良好でした。
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