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音楽評論家・宗像明将が見た、清 竜人25ラスト♡コンサートーーOTOTOYライヴ・レポート

音楽評論家・宗像明将が見た、清 竜人25ラスト♡コンサートーーOTOTOYライヴ・レポート

6月17日(土)に幕張メッセイベントホールで解散コンサートである「ラスト♡コンサート」を行った清 竜人25。

音楽評論家・宗像明将が見た最後のライヴ・レポートをお届けする。

〜〜〜

目を覚ましたら清 竜人25の解散ライヴが待っている。そんな「恐怖」を抱いていた前夜の自分に伝えたい。総合演出を務める清 竜人は素晴らしいエンディングを用意しているよ、と。

2017年6月17日、一夫多妻制アイドルグループ・清 竜人25の解散ライヴ「清 竜人25“ラスト♡コンサート”」が幕張メッセイベントホールで開催された。

「清 竜人25“ラスト♡コンサート”」のテーマは、清 竜人25の「結婚披露宴」。しかも、4時間を費やして全曲を歌うことが事前にアナウンスされていた。結婚披露宴だと言われたら、正装で行くしかないだろう。私はスーツ姿で幕張メッセイベントホールへ向かった。

会場前では、私と同様にドレスアップした清家(清 竜人25ファンの総称)と出会った。そして、デビュー曲「Will♡You♡Marry♡Me?」の衣装に身を包んだ女の子たちの姿も。

入場すると、開演前から清 竜人25の楽曲群が流され続けていた。これから歌う楽曲を平然と流しているのが清 竜人25らしい。そして会場には、ステージからまっすぐに延びた真紅の花道が。そう、ヴァージン・ロードが満員の幕張メッセイベントホールに出現していたのだ。

そして開演直前、清 可恩(第6夫人)がツイートした。チェキの写真のみで、そこには「3年間応援ありがとうございました!! 第6夫人 清可恩」という手書きの文字が。もうすぐ終わるのだ。そう実感した瞬間だった。

開演時間を迎え、荘厳な音楽が響くと、紅白の幕が垂らされたステージ上から、清 竜人25がひとりずつ階段を降りて登場した。清 竜人25がヴァージン・ロードを歩き、花道の先頭へとたどりつく。すると、清 竜人はひざまずいて、夫人たちにひとりずつ指輪をはめていった。

「咲乃、亜美、美咲、可恩、優華、心から愛してます。」

清 竜人がそう言ったとき、涙腺が緩みそうになった私は、清 竜人25に何を見ていたのだろうか? 次の瞬間、「Will♡You♡Marry♡Me?」がスタートした。

「Will♡You♡Marry♡Me?」から「ラブ♡ボクシング」へと続き、銀テープが一気に飛ばされた。この流れに「リリース順に楽曲を歌うのだろうか?」とも考えたが、3曲目は「どうしようもないよ…」だったので、リリース順ではないと判明。4曲目の「Call♡Me♡Baby」では、清 美咲(第4夫人)が清 竜人の頬にキスするシーンもあった。リリース時期に関係なく、バラード、デュエットなど、曲調や趣向ごとにまとめられたセットリストで、そうした工夫があってこそ4時間もの長丁場が成立したのだ。

また、衣装替えで清 竜人25がステージを去ると、3年の歴史を振り返る映像が流された。メンバー募集、オーディション、初ライヴ、清 菜月(第5夫人)の懐妊発表、清 優華(第7夫人)の加入、ファースト・アルバム「PROPOSE」のリリース、初のツアー、2016年4月9日の中野サンプラザでのワンマンライヴ……。映像は随所で流されることになる。

解散ライヴだというのに、自己紹介のMCで清 竜人がいつもと同じくステージにいなかったのも彼らしかった。「私たちの披露宴へようこそいらっしゃいました!」と言った清 亜美(第3夫人)も「今までは?」と疑問に思ったそうだが、「一回忘れて」と言われたとか。

清 竜人25と8人のダンサーがステージと花道を使い、凝った照明がそれを彩る。「Coupling♡」ではダンサーたちがウェディングケーキを運んでくる趣向もあった。

そして、すべての楽曲が披露されるとアナウンスされていたこの日、聴くのを楽しみにしていた楽曲が2曲あった。「鬼の目にもナ♡ミ♡ダ♡」と「天上天下唯我独尊」だ。ともに清 竜人25の初期のライヴで歌われ、その後CD化もされたが、それ以降はライヴで歌われなくなった楽曲である。ともに一夫多妻制というコンセプトとは関係のない歌詞で、清 竜人25というグループにとっての「初期の余白」のような楽曲なのだ。特に「鬼の目にもナ♡ミ♡ダ♡」の主人公は小学生。「天上天下唯我独尊」の最後は清 可恩の「さよなら…」という叫びとともに終わる。清 優華の加入後、この2曲が歌われる光景を私は初めて見た。解散ライヴで。

デュエット・コーナーの最後を飾った清 竜人と清 優華による「My Lovely♡」では、ステージからふたりが去る時間に合わせて、アウトロに新たにトラックが追加されていた。しかも、ステージ脇を見ると、トロッコに乗った夫人たちが清 竜人と清 優華を手招きしている。続く「アカシック♡レコード」は、そのトロッコに清 竜人25全員が乗り、会場を回りながら歌った。そして、夫人たちはトロッコから客席にブーケトス。その「アカシック♡レコード」は、本来は清 竜人と清 桃花(第2夫人)によるデュエット曲だ。全曲を歌うためでもあるのだろうが、2016年に腰痛が原因で活動を終了した清 桃花へのさりげない気遣いなのだろうとも感じた。

清 竜人25へのメッセージ映像も流された。そこに登場したのは、上坂すみれ、きゃりーぱみゅぱみゅ、ベイビーレイズJAPAN、堀江由衣、ももいろクローバーZ。解散なのに「結婚のお祝いメッセージ」という何かが倒錯している感覚が、コメントの随所に顔を出していた。メッセージを頼まれた側も話がややこしい。

「ハードボイルドに愛してやるぜ♡」では、ステージ前から火が噴きあがった。「Rujin♡」という文字に彩られた新衣装のお披露目もあったが、それはこの日が最初で最後の新衣装だ。

2014年に初めて清 竜人25を見た頃は、まだ清 竜人と夫人たちが対等にステージに立っているとは言い難い状態だった。楽曲の後半まで清 竜人がステージに登場しない「The♡Birthday♡Surprise」は、そんな夫人たちにあえてステージを預けるための楽曲だったのかもしれない。しかし、ラストツアーである「清 竜人25“メーク♡ラブ♡ツアー”」では、グループがひとつになってステージを見せられるレベルへと到達していた。解散ライヴでの「A・B・Cじゃグッと来ない!!」でも、清 竜人25はステージと花道をフルに使って見応えのあるステージを展開。「逢いたいYO〜♪」では、ダンサーたちが巨大な風船を客席に投げ、その風船が割れると中から大量の小さな風船が飛びだした。

「誓いのワルツ」の前には、キャンドル調の灯りを夫人たちがダンサーたちにわけていくかのような、厳粛にしてロマンティックな演出も。そして「25♡」は、2016年11月20日のZepp Tokyoでの解散発表時に歌われた楽曲だ。つまり、解散を発表するために作られた楽曲を、改めて解散ライヴで聴いたのだ。気づくと、清 咲乃(第1夫人)は涙を流していた。

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