【検証】おばあちゃんに電話して「俺のことどれくらい好き?」って聞いてみた結果
記者には今年93歳になるおばあちゃんがいる。おじいちゃんは20年前に他界してしまったため、おばあちゃんは山形県のとある田舎町でずっと一人暮らしを続けているのだ。人と話をするのが好きなおばあちゃんは、近所のおばあちゃんとの交流を盛んに行い、まだまだ毎日元気に楽しく暮らしている。
・怪我をして動けなくなってしまった
ところが、おばあちゃんは昨年家の中で転倒して足を怪我してしまい、現在はほとんどベッドの上から動けない状態となってしまった。そのため、枕元に電話を置き、用もないのに毎日片っ端からいろいろな人に電話をかけているそうだ。誰でもいいから話をしたい状態なのだろう。
・記者には電話がかかってこない
ここでどうしても気になることがあった。記者の両親や兄弟にも頻繁に電話がかかってきているらしいのだが、記者のもとには一度も電話がかかってきたことがないのだ。誰でもいいから話をしたい状態のはずなのに、それでも電話相手に選ばれないのは非常に悲しい。
・電話をかけて「俺のことどれくらい好き?」と聞いてみた
そこで、記者はおばあちゃんからの電話を待つのではなく、こちらから電話をかけて「俺のことどれくらい好き?」と聞いてみることにした。少しでも好きならたまには電話をかけてきてほしい。そう伝えたかったのである。
・なかなか電話がつながらない
おばあちゃんに電話をかけてみると、1回目は話し中でつながらず。時間をおいて何回かかけてもずっと話し中。本当に電話で暇つぶしをしまくっているみたいだ。まるでコンサートやイベントのチケット発売日のようである。
・延々とトウモロコシの話をされる
時間を置きながら何度かかけなおしていると、ついに電話が繋がり、おばあちゃんは1コール目で素早く電話に出た(笑)。記者は名前を名乗り「おばあちゃん元気?」と尋ねるが、おばあちゃんはいきなりトウモロコシの話をし始め、話がまったく噛み合わない。
「おばあちゃん大丈夫か……?」と思いながらなんとか会話を進めていくと、どうやらおばあちゃんは直前まで電話をしていたシゲミさんとの通話が続いていたと勘違いしていたようだ。何度も「シゲミさん」という単語が発せられたので恐らくそういうことなのだろう。
・好きとは言ってもらえたが……
記者は繰り返し「○○の息子の△△だよ」と伝えると、ようやく電話相手がシゲミさんではないと認識してくれたようだったので、すかさず「おばあちゃん、俺のこと好き?」と聞いてみた。するとおばあちゃんは「あー好き好き」と即答。言われた瞬間になんだかホッとして鳥肌が立ってしまった。
しかしその後はやはりいまいち会話が噛み合わず、「今年のは絶対甘くて美味しい」などと延々とトウモロコシの話をされたため、もしかしたら「好き」と言っていたのはトウモロコシのことなのかもしれない。確認したらショックを受けそうな気がしたので、記者のことを好きだと言ってくれたのだと信じることにした。
・電話はかかってこないまま
その後、おばあちゃんに「俺にも電話かけてきてね」と電話番号を伝え、おばあちゃんも「野菜送るからな」などと言ってくれたのだが、結局いまだに電話がかかってくることもなければ、野菜が届くこともないままだ。
おばあちゃんは大丈夫なのだろうか。それとも記者はやはりそんなに好かれていないのだろうか。今年はトウモロコシが実る頃に遊びに行かなければ、と心に決めた記者であった。
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