先輩社員はできていないと恥ずかしいビジネスマナー

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 4月に入ると、多くの会社に新入社員が入ってきます。
 今までは下の立場でも、この4月から部下を持ったり、後輩を指導する立場になる人もいるでしょう。見る立場から見られる立場になるということで、ビジネスマナーはしっかり身につけておきたいところ。今までに覚えたマナーにさらに磨きをかけておけば、新入社員に一目置かれる存在になれるかもしれません。
 そこで今回は、『「上質な基本」を身につける! ビジネスマナーの教科書』(美月あきこ with CA-STYLE/著、TAC出版/刊)から、ワンランク上のビジネスマナーを紹介します。
■お辞儀ひとつで「デキる人」かどうか、印象は大違い
 ビジネスシーンで欠かすことのできない動作が「お辞儀」。
美しいお辞儀は、まず動作を止めてから。たとえば朝、会社の通路を歩いているときに前方から上司が来たとします。そのまま歩みを止めずに、「おはようございます」と頭をペコリと下げて通り過ぎる…。これでは相手からは、とてもおざなりなあいさつに見えてしまいます。
 本書の著者は全員、元国際線CAですが、CAの世界ではお客さまに対応するときに「同時に複数のことを行う」のは非常に失礼な行為と教わるそうです。
 歩きながらのお辞儀も失礼ですが、お辞儀をしながら「おはようございます」と言っても、それでは床にあいさつしているようなもの。先に「おはようございます」と声を発した後にスッと頭を下げるのが、正しく美しいお辞儀です。これを「先言後礼」と言います。
■お辞儀はTPOによって使い分ける
 「先言後礼」を踏まえて、お辞儀のプロセスを分解すると、まず動作を止め、笑顔で相手の目を見てから、その場に応じた言葉を発し、再び相手の目を見て、スッと早く頭を下げます。その状態で2秒ほど止めた後、ゆっくりと体を起こして、最後にもう一度笑顔でアイコンタクトをします。
 これを身につけたら、次はTPOによってお辞儀を使い分けてみましょう。
 たとえば、人の前を通ったり、お茶を出したりするときの会釈はお辞儀の角度は15度くらいがベストです。また、上司や顧客など目上の人にする敬礼は30度くらいがいいでしょう。さらに、深い感謝の意を示す場合や謝罪などの最敬礼では45度を目安に、もっとも丁寧なお辞儀をしましょう。
■おろそかになりがちな「食事のマナー」
 基本的なビジネスマナーが身についていても、食事のマナーがきちんと身についている人は案外少ないのではないでしょうか。特に取引先との会食が多い人は、食事のマナーもビジネスマナーのうち。しっかりと身につけておきましょう。
 和食の場合は、器を片手で持って食べるのが基本。手皿はマナー違反です。また、大皿のものを取り分ける時にやってしまいがちな逆さ箸や、食べ終わった後の器に箸を乗せておくのもマナー違反です。
 食事のマナーは一朝一夕に身につくものではありません。日常生活から気をつけるとともに、わからない場合は会食相手に素直に打ち明けることも必要です。
■柔らかく伝わる表現を磨く
 ビジネスシーンでは、「いいにくいけど、どうしても言わないといけない」という場面に出くわすことがあります。そんな時のために覚えておきたいのが「クッション言葉」です。
 これを使うことで同じ内容の言葉でもやわらかい印象で相手に伝えることができます。
 たとえば、上司から飲みに誘われたがどうしても行けない時「先約があり行けません」だけだと角が立ちます。しかし「せっかくですが」「あいにくですが」などという言葉を添えると、やわらかい印象になります。
 また、折り返し電話をするために、相手に電話番号を聞く時は「お電話番号をお願いいたします」だけでは冷たい印象になってしまうので「差し支えなければ」「恐れ入りますが」などといった言葉を添えるといいでしょう。
 本書には、ビジネスシーンで出会う様々な状況に応じた、ワンランク上のマナーの数々が収録されています。
 新社会人を迎える4月に向けて、もう一度自分のビジネスマナーを見直し、さらに洗練されたマナーを学んでみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)


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