【動画】深夜の本屋で撮影会『ジュンク堂でコスプレしてみる』が立川で開催 本にゆかりのあるキャラが勢揃い!
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「本屋さんに住んでみる」ツアーを仕掛けたジュンク堂書店による、書店に泊まって〇〇する企画の第2弾『ジュンク堂でコスプレしてみる』が6月10日から11日にかけて、ジュンク堂書店 立川髙島屋店にて開催されました。スタジオではない、本物の大型書店での一般公募型コスプレ撮影イベントです。しかも参加料無料!
事前に選ばれた5組のコスプレイヤーとカメラマン達が一晩中本屋で撮影会を行う、という実はかなり貴重なイベントの模様を写真や動画とともにお伝えいたします。
動画:深夜の本屋で撮影会『ジュンク堂でコスプレしてみる』が立川で開催!
実はかなりレアな「本屋でコスプレ」
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書店”風”スタジオならいざしらず、実際の大型書店でコスプレ撮影会を行う事は困難を極めます。が、ここに目を付けたのが「本屋さんに住んでみる」企画で一躍脚光を浴びたジュンク堂書店。
コスプレ撮影会についてジュンク堂書店の担当者曰く、
今回コスプレを題材に選んだのは「コスプレの撮影場所としてのニーズを感じた」「コスプレイヤーやそのネットワークのもつ強い発信力により SNS 等を通じて書店の魅力を伝えることができそう」という理由からです。
とのこと。
書店を舞台にした作品や本が重要な役割を帯びた作品は多い一方、一部コスプレイヤー達の間では「リアル店舗での撮影は無理」との見方もあったようです。その為このイベントには10倍を越える倍率の応募があったとか。
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実際に参加した5組のコスプレ内容も、
『ラブライブサンシャイン』(黒澤ルビィ・国木田花丸)
『図書館戦争』
『世界一初恋』
『アイドルマスターシンデレラガールズ』(鷲沢文香・橘ありす)
『文豪とアルケミスト』他
と本屋が良く似合うものばかり。参加人数も限られているので、落ち着いて撮影することができそうです。
実はコスプレにピッタリの立川
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しかしここで一つ、素朴な疑問が。神戸発の書店であるジュンク堂書店ですが、都内だと有名なのはやはり池袋本店。広大な店内はもとより、マンガ・アニメ系書籍の圧倒的な充実ぶりが有名です。しかも池袋と言えば、ハロウィン系コスプレイベントなどでも話題に。
しかし、実は立川もコスプレとは親和性の高い街だったのです。立川はサブカルチャーに関連した施設や企業が多く集まるエリアとして知られており、毎年11月にはサブカルチャーイベントも開催され、多くのコスプレイヤーが訪れるとか。ジュンク堂書店が入る立川髙島屋もその際に屋上をコスプレイヤーの撮影スポットとして開放するなどの取り組みを行っており、「コスプレとの親和性が高い地域」だそうです。
アニメ方面でも立川が聖地となった作品も多く、メジャーどころだと『とある〜』シリーズから『ガッチャマン クラウズ』のようなコアなファンが多い作品までレパートリーも広いのです。
深夜の書店撮影会に密着!
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会場となるジュンク堂書店 立川髙島屋店はワンフロアで約1000坪、蔵書数約100万冊の規模を持つマンモス書店。「コスプレスタジオでは絶対に不可能な、迫力のある写真を撮ることができます。」とジュンク堂書店側も自信満々。
時間も営業終了後の22時からと、完全な徹夜作業となりますが参加するコスプレイヤーやカメラマンの方々は慣れた様子。撮影現場は長時間な事が多いので、大して問題ではないとのこと。
23時にもなると皆さん着替えやメイクが完了し、続々と広い店内に散らばって行きます。
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こちらのグループは『世界一初恋』を再現。
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作品の重要シーンを再現しようと、様々なアングルで撮影を試みます。というのも、
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セキュリティの関係上、レジ内には入る事ができないため「レジ内に居るかのような」アングルを手探りで決めていきます。広大な会場なので、構図作りはかなり自由度が高そうです。
減灯タイムで映画さながらのシーンから幻想的な光景まで
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午前2時頃になると、今回のイベントの目玉企画の一つである『減灯タイム』がやってきました。店舗側も初めての試みの為、「どうなるかわからない」と言っていた仕掛けですが、エリア毎にだんだんと落ちていく照明が、なんとも言えない非日常的シーンを作り出します。
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想像以上に暗くなる店内。ポツンポツンと光を放つ避難口誘導灯がイイ感じです。
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奥の書棚はホラーにも使えそうな雰囲気。ホラー系の撮影をしている人はいませんでしたが……。
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フロアの明暗を利用して、見事な逆光写真をとる人も。
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さらに会場には森田アルミ工業提供のマンガ風プリントが施されたパーティションが点在。インパクトがある撮影に。
このようなまったりとした雰囲気の中、各人思い思いのアングルで撮影を進めていきます。途中疲れてギブアップする人も出るのでは? と思ったのですが、意外と皆さん最後まで元気に撮影されていました。
本格装備の参加者達に聞いてみた!
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折角なので、参加しているコスプレイヤーさん&カメラマンさんにお話を伺うことに。参加しているほとんどのカメラマンがプロ並みの装備でガッチリ固めていたことには驚かされました。
Q:このイベントを知ったきっかけは?
「どこからかジュンク堂のツイートがRTされて知りました。フォロワーさんの中に本屋でコスプレすることに興味がある人が多かったので」
「ジュンク堂書店の公式Twitterで知りました。レイヤーの中では結構知名度が高いイベントだと思います」
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Q:本物の書店でのコスプレ撮影について
「スタジオの場合、古い洋書などが置いてあることが多く、現代日本の本が置いてあるスタジオは少ないです」
「仲間内では『どうあがいても書店は無理だよね』と考えていました。実現が一番難しいのが書店と仲間内でも言われていて、出来るとは思っていませんでした。告知を見てすぐに一緒にやってくれそうな人に連絡しました」
「書店での撮影会という前例がないものだったので、ためらっている人も多かったと思います」
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Q:カメラマンとして書店で撮影してみた感想は?
「本棚の形も特殊な物があったり、レジだったりと普段撮れない環境で撮影できました。カメラマンとしても楽しかったです。広いスタジオを使う事が多く、本屋のような閉鎖的なシチュエーションは珍しいです。ある程度の技術が必要だと思いました」
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今回は協賛企業から様々なお土産も提供されました。コスプレイベントらしく、小道具の修復に役立ちそうなセメダインの接着剤『スーパーXゴールド』やヘアケアブラシ『タングルティーザー』、ガラスコーティング剤『マイクロメイト』など実用性の高いものばかり。また徹夜イベントの為、腹ごしらえにもぴったりな懐かしのお菓子『たべっ子どうぶつ』や老舗どら焼き『烏骨鶏 姫どら焼き』なども多数封入。
書店でのコスプレ撮影という前例のないイベントでしたが、参加者達の満足度もかなり高かそうな撮影現場となりました。
立川髙島屋店の店長によると、このイベントを発展・継続していきたいとのこと。今後の展開について気になる方は、情報のチェックを忘れずに!
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ネット・オタクカルチャー全般に対応。専攻は歴史学。ガジェット通信では生放送業務全般にも従事。1年の1/3は海外。将来の夢は宇宙飛行。
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