「絶対的な自信」がすべてを可能にする

 「がんばっているのに努力が実を結ばない」「本当の自分はこんなはずじゃない」「なかなか目標を達成できない」……そう思う方は多いでしょう。一方で、何をやってもうまくいくように見える人もいます。どうすれば「思い通りの人生」を歩むことができるのでしょうか。
 『コンフィデンス シンキング〜成功のための7つの絶対法則』(泉忠司/著、扶桑社/刊)は、目標や夢に向かうプロセスを分解し、「7つの原則」として、やるべきことや考えるべきことを教えてくれます。
 それは、考え方の土台となる「自信」と「解釈」。そして実行に移すための「目標」「分析」「戦略」「行動」、目標達成とともに見えてくる「展望」の7つ。
 今回はその中から、夢や目標に向かって行動を起こす前にするべきことを紹介します。
 
■まずは自信を持つこと。自信に根拠はいらない
 結果を出すため、夢を叶えるためにまず必要なことは「自信」を持つこと。
 当たり前のことのように思えますが、「自分には必ずできる」と100%信じるのは、なかなかできることではありません。
 では、自信を持つことを阻害する要因は何なのでしょうか。
 それは「未知であること」と「他者の声」です。
 やったことのないことに対して自信を持つのは難しいものですし、大きな夢を他人に語ろうものなら「そんなの絶対無理、現実見なよ」といった答えが返ってくることもあるでしょう。
 しかし、誰にでも必ず初めてのときがあるのです。他人の意見で「自分はできないだろう」と諦めてしまうことは、他人に自分の人生をゆだねてしまうということだ、と著者の泉さんはいいます。また、大きな功績を残した人や、夢を叶えた人というのは、それでも「絶対できる」という自信を持っていた人だというのも事実です。
 根拠はあとからついてくるものです。まずは「自分なら絶対できる」という自信を持ちましょう。
■「自分が本当にほしいもの」を考える
 どんな目標でも、達成するためには努力や訓練の継続が必要です。それはどんなに頭がいい人でも、才能がある人でも同じこと。しかし、これは簡単なことではありません。どうすれば途中でくじけずに努力を続けることができるのか。泉さんは「目標を達成するためには、強烈な感情の力が必要」だといいます。
 たとえば、「外交官になりたい」という人に、「外交官という仕事が、生活できないほど年収が低く、両親や友達や恋人からも恥ずかしいと思われる仕事だとしても、それでも本当に外交官になりたいですか?」と質問したとします。それに対して「そんな仕事なら嫌だ」と答えたのなら、その人は外交官になりたいのではなく、周囲の人から尊敬されて、金銭面にゆとりのある生活を送りたいだけだといえます。
 このような人が、外交官になるための努力を継続できるでしょうか。
 夢や目標を設定する時は、そのためならどんな努力もできるという「自分が本当に欲しいもの」や「なぜそれがほしいのか」を考えてみましょう。それによってこれから起こすべき行動が明確になります。
■夢や目標に向かって、行動を起こす前にやるべきこと
 自分の目標が明確になったら早速行動に移したいところですが、その前にするべきことがあります。それは「自己分析」と「ターゲット分析」です。
 「自己分析」はその名の通り「自分を知ること」。「ターゲット分析」は目標や夢に対する分析です。目標についての情報を集め、多方面から分析することで情報を相対化します。これをすることで、決めた目標と現状の自分との距離をつかむことができます。また、「それをかなえるために、今の自分には何が足りないのか」ということも知ることができるのです。
 本書にはこの他にも夢や目標を実現するために、何から始めるべきか、どんなことを考えるべきか、ということについて詳しく解説されています。
 結果を出すには行動を変える必要があり、行動を変えるには考え方を変えるのが早道です。そして、「考え方は一瞬で変える」ことができるのです。
 やみくもに行動しても夢に近づくことはできません。考えなしにつき進むのではなく、じっくりと戦略を立ててから歩きだしましょう。
(新刊JP編集部)


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