100万から100万円ちょいぐらいの予算で狙える最も(?)セレブな輸入車、フィアット 500C!
▲こちらがフィアット 500C。この写真の背景はたぶんイタリアとかモナコとかの海岸だと思いますが、500Cで乗り付ければ、近所のどうってことない海岸だっていきなりモナコっぽくなるものです(たぶん)
約100万円からイケるとびきりおしゃれで贅沢な選択肢
100万円とか100万円ちょいというのは、実生活を送るうえではなかなかの大金ですが、こと車を買う際には、特に輸入車を買う場合には「少なめの予算」と言えるかもしれません。そのため「……100万円ぐらいの予算じゃ、おしゃれだったり贅沢っぽかったりする輸入車なんかどうせ買えないよね、とほほ」と最初からあきらめ、地味な国産ハイブリッドカーか何かを探し始めた人もいらっしゃるでしょう。
ですが、あきらめるのはまだ早いです。ぜんぜん早いです。なぜならば、車両100万円とか100万円ちょいぐらいの予算感でも、とびきりおしゃれで、とびきりの贅沢感を味わえる輸入車だって実は存在しているからです。
その車の名前はフィアット 500Cです。
▲小粋で愛くるしいデザインが人気のフィアット 500に追加されたオープンモデル、フィアット 500C
▲57年に誕生した往年のフィアット 500と同様、ルーフ前端からリアウインドウの位置までソフトトップが開くスライディングルーフ式のオープントップを採用。なかなかノスタルジックな雰囲気です
オープンカーというよりは「セミオープンカー」?
フィアット 500Cは、08年に登場した3ドアハッチバックのフィアット 500をベースに作られたオープンモデル。オープンというより、もしかしたら「セミオープン」と呼ぶ方が正確かもしれません。ドライバーの上半身が丸出しになる通常のオープンカーと違い、前後のピラー(窓のところの柱)を残したまま、ルーフ前端からリアウインドウ下端までソフトトップが電動で開く方式を採用している車です。
そのため開放感は通常のオープンカーより劣るわけですが、独特の囲まれ感というか「半屋外感」みたいなものが逆に好ましく、また独特のセレブ感みたいなモノも少々発生しています。少なくとも、普通の固定屋根のフィアット 500以上のセレブ感と贅沢感は確実にあるのではないかと思う次第です。
フィアット 500Cは16年1月にビッグマイナーチェンジが行われましたが、100万円ちょいぐらいの予算感で狙えるのは当然そちらではなく(なにせ新車価格238万~280万円ですから)、09~12年式あたりの前期モデルです。そのなかでも多種多様なグレードが存在する車ですが、ざっくり以下3種類に大別して考えることが可能です。
■1.2 8V ポップ:1.2L SOHCエンジン(69ps)搭載のベーシックなグレード
■1.4 16V ラウンジ:1.4L DOHCエンジン(100ps)搭載のやや上級なグレード
■ツインエア ラウンジ:0.9Lの2気筒エンジン(85ps)搭載の痛快かつやや上級なグレード
他にも「1.4 16V ラウンジ SS」とか「バイディーゼル」「ヴィンテージ」等々の限定車がたくさんありますが、基本的には上記3種類をベースとした「色違い」とか「装備違い」です。で、車両価格120万円以下で探せる500Cを見てみますと、そのうち約75%が1.2 8V ポップ系で、残る約25%が1.4 16V ラウンジ系。2気筒のツインエア系は5月下旬現在、120万円以下では1台も流通していません。
▲ソフトトップを完全に閉めるとこのような感じになります
▲電動ソフトトップの開き方は2段階に分かれていて、このようにルーフ部分だけ開けることも可能です
▲で、全開にするとこのような感じ
若干非力なグレードでもオープンゆえにノープロブレム!
ということで、今回提唱している「100万円ちょいぐらいの予算感でおしゃれかつ贅沢な輸入車を買う!」との狙いに合致するのは、主に「1.2 8V ポップ」ということになります。実際の価格などは当然ながら1台ごとに様々ですが、イメージとしては、
■10年式フィアット 500C 1.2 8V ポップ
100万円(支払総額122万円)
走行4.5万km/検31年1月/右H/AT/D車
問い合わせ・カーセンサーオート(tel.01-2345-5678)
みたいな物件を思い浮かべていただければ、当たらずといえども遠からずでしょう。
で、それって実際どうなのか?
▲100万円ちょいぐらいの予算感で狙える中古の500Cは、実際乗ってみるとどんな感じなんでしょうか?
まず中古車としてのコンディションですが、前述のスペック同様、そこに関しても実際は1台ごとに千差万別なので「こう!」と断定はできません。が、仮に上記のような条件であった場合は「まずまず悪くない感じ」であることが予想されます。新車同然……みたいなことは絶対にありませんが、「ほどほどの使用感はあるが、値段から考えると悪くない感じの中古車」である場合が多いはずです(とはいえ実際は、店頭でしっかり吟味検討してくださいね)。
そして車としての「能力」に関して。もちろん電動ソフトトップの作動状態やエアコン、トランスミッション(変速器)、足回り、エンジンなどの状態をまずは確認し、それらが問題ないとわかったうえでの話ですが、最高出力69psの1.2 8V ポップだと多少「かったるい」と感じるかもしれません。
もちろんこのあたりの感じ方は個人差が大きいものですが、飛ばすのが好きな系のドライバーは、ちょっとそう感じてしまう可能性はあります。
でも、結論としてたぶんノープロブレムです。
なぜならば500Cは、固定屋根の500とは違う「オープンカー」だからです。車種を問わずオープンカーに乗ってみればわかりますが、飛ばしてもいいんですが、飛ばさなくたって十分楽しいのがオープンカーというもの。いやむしろ逆に、のんびり優雅に走りたくなる人の方が多いのではないでしょうか?
ということで、ご縁があった中古車が仮に1.2 8V ポップだったとしても、特に問題はありません。そしてグレードを問わずたたずまいはおしゃれかつ優雅なセレブ系で(というかセレブのセカンドカー?)、まったく故障しないわけではないでしょうが、特に故障が多いモデルでもありません。
そんなステキな選択肢が、100万円とか100万円ちょいなわけです。……どうでしょうか!
▲シートのカラーなどは個体により様々ですが、内装の雰囲気はこのような感じ。フルオープンになる車とはちょっと違う独特の囲まれ感が、「逆にちょうどいい」と感じる人は多いかもしれません
【関連リンク】
車両価格120万円以下のフィアット 500Cをチェックしてみるtext/編集部
photo/フィアット・クライスラー
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