戦国武将とポケモンって意外なほどピッタリ!? 異色のシミュレーションゲーム『ポケモン+ノブナガの野望』に女性も子どももハマる理由
3月17日に発売された、ポケモンとコーエーテクモゲームスのシミュレーションゲーム『ポケモン+(プラス)ノブナガの野望』。意外すぎる組み合わせで発売前から話題騒然となっていましたが、発売第一週目にして売り上げ17万本を突破するなど、その勢いはとどまるところを知りません。
ゲームの舞台は、“ブショー”たちが17の国に分かれて覇権を争う“ランセ地方”。ブショーにはそれぞれ特別な絆(きずな)を持つパートナーポケモンがおり、城を賭けて“イクサ”と呼ばれるポケモンバトルで戦います。主人公はハジメの国の“ブショーリーダー”となって、ランセの滅亡を目論むノブナガを筆頭とする、数々の猛者たちとイクサを繰り広げます。
今回は女性の広報・宣伝さんお二方に、女性目線から見る『ポケモン+ノブナガの野望』の魅力を語っていただきました。
お話を聞かせてくださったのはポケモンの川口さん(写真:左)と、コーエーテクモゲームスの遠藤さん(写真:右)です。
『ポケモン』と『信長の野望』はなぜ出会った?
記者:まずはこの異色の組み合わせの出会いを教えていただけますか?
遠藤:もともとお声がけをしたのは襟川(コーエーテクモゲームス 代表取締役社長)のほうからだったんです。以前からポケモンの石原社長と顔見知りで、“いつか何か一緒にやりたいね”と話していたのが、こういう形で実現したんです。
記者:コーエーテクモさんからのラブコールだったんですね。『ポケモン』と『信長の野望』という組み合わせになったのはどうしてですか?
川口:いろんなお話があったんですが、石原(ポケモン 代表取締役社長)がシミュレーションゲームが大好きで、『信長の野望』の長年のファンだったんです。“せっかくコーエーテクモさんとなにかやるのだったら、ぜひ『信長の野望』をやりたい”ということで、この『ポケモン+ノブナガの野望』が完成しました。
私はこのポケモンとブショーが好き!
記者:実際にプレイしてみて、お気に入りになったポケモンやブショーっていますか?
川口:私はモトチカがお気に入りですねぇ。
記者:モトチカ、かっこいいですよね!
川口:今までのポケモンにないロックな感じのルックスがドキッとしますね(笑)。私はミジュマルと組み合わせて使ってたんですが、“こんなかっこいいルックスなのにこんなかわいいポケモンと”っていうギャップがいいなと。
遠藤:ノブナガとゼクロムみたいにかっこいいブショーにかっこいいポケモンの組み合わせもピッタリですが、かっこいいブショーにかわいいポケモンをパートナーにするのもいいですよね!
記者:組み合わせを考えるのも楽しそうですねぇ。遠藤さんのお気に入りも是非教えてください!
遠藤:私はオイチとプリンがすごくお気に入りですね。
遠藤:開発チームからいちばん初めに見せてもらったイラストの内のひとつで、一目見たときから“すごくかわいいなー”と思って気に入ってたんです。実際のゲーム中でも、オイチとプリンが一緒に喜んだり困った表情をしたりするのが本当にかわいいので、プレイされる方にはそのあたりも是非注目していただきたいですね。
記者:たしかに、ゲーム内でポケモンがこんなに表情豊かなのは初めて見ました。かわいいですね~!
意外なほど好相性!? ブショーとポケモンの組み合わせ
記者:ブショーにはそれぞれ相性の良いポケモンタイプが決まっているそうですが、この組み合わせはどうやって決まったんでしょうか?
遠藤:開発チームによると、ブショーとポケモンの性格やキャラクター性、史実のエピソードなどからいろいろ発想を広げて組み合わせていった、という感じだそうです。
記者:見てるとけっこう“見た目が似てるな”とか、“雰囲気が似てるな”と思って驚きました。
遠藤:そういうのもありますね。“ブショーとポケモンを組み合わせるってどういうことなのかな……?”と思っていたんですけど、実際に組み合わせたイラストを見てみると“元からこういう設定のキャラクターたちだったんじゃないか”っていうくらいピッタリで。
記者:意外なほどしっくりきてますよね(笑)。
川口:その組み合わせにはすごくこだわりがあって、選ぶのに時間がかかったって聞いていますね。もう「夢中になってやってた」と(笑)。
遠藤:それがまた楽しかったんでしょうね(笑)。
ここでブショーとポケモンの絶妙な組み合わせ、その一例をご紹介。
クールな感じのコンビ。“ミツヒデとフリーザー”。
シャープな印象でかっこいいです。
なんだか和んでしまう癒し系のコンビ。“モトナリとジャノビー”。
物腰のやわらかな雰囲気が似ていませんか?
威圧系コンビ? “シンゲンとグラードン”。
なんだか顔まで似てますけど……!
子どもも大人も本当に楽しめるシミュレーションゲーム
記者:発売してから、実際にプレイされた方の反応って届いてますか?
川口:個人的になんですが、知り合いのお子さんが遊んでくれてたりして。小学二年生くらいなんですけどとても楽しそうにプレイしてくれてるんですよね。シミュレーションゲームって小学生のお子さんには少し難しいんじゃないかな?という心配はすごくあったんですが、小さい子にも楽しんでもらえて、よかったなぁと思っています。
遠藤:逆に当社はもともと大人のユーザーが多いので、「簡単なんじゃないか?」と思われていたかもしれないんですが、実際にやってみると戦い方ひとつとっても“どのポケモンから動かして攻撃していこうか”とか、“ステージによって存在するいろんなギミックをどう利用するか”とか、やってみるとすごく奥深くてハマってしまう面白さがありますね。
記者:けっこう頭を使ってプレイすることができるんですね。
遠藤:単純に“このポケモンとブショーが好きだから!”という感じでプレイし始めても大丈夫ですしね。どんどんやっていくと、“今こういうふうにすればもっと早いターンで勝てたかも”とか、“どういうポケモンとどういうブショーをそろえたらより強くなれるかな?”とか考えるようになって、意外なほどやり込めちゃうんです。メインのストーリーを進めていくことで自然とシミュレーションの要素が増えていろんなことができるようになるので、戸惑うことなくシミュレーションゲームの世界に入っていけると思いますよ!
WEBマンガで楽しむ『ポケモン+ノブナガの野望』
記者:七積ろんちさんによるコミカライズ版の『ポケモン+ノブナガの野望~ランセ彩絵巻(いろえまき)~』が『ニコニコ漫画』で連載されていますが、こちらはどんな内容なのでしょうか?
遠藤:ゲームのストーリーとはまた違って、マンガだけのオリジナルストーリーになっています。作家のろんちさんが実際にゲームをプレイされて、キャラクターのイメージをふくらませて描いてくださっています。ゲームをプレイされた方は、オリジナルの新しいストーリーとして新鮮に楽しんでいただけると思いますよ。
<『ポケモン+ノブナガの野望~ランセ彩絵巻~』について>
ニコニコ静画で無料公開中のWEBマンガ・ニコニコ漫画にて3月16日(金)より公開中。作者は“まおゆう4コマ『向いてませんよ、魔王様』”などをニコニコ漫画で好評連載中の七積ろんちさん。全6話・オムニバス形式となり、毎週金曜日に新作を公開中。
特設サイト - http://info.nicovideo.jp/seiga/ranse
お二人から読者へのメッセージ
記者:インタビューのしめくくりとして、最後にガジェット通信読者へメッセージをお願いできますか?
川口:ポケモンのまったく新しい世界が開けたソフトだと思っています。ポケモンファンの方も、今回ポケモンのゲームを初めて遊ぶという方も、両方楽しめる作品になっていますので、是非遊んでいただけるとうれしいなと思います。
遠藤:序盤は入りやすく、なおかつプレイしていくと奥深くなっていくゲームです。よくゲームをプレイしている方から初心者の方まで、絶対面白いと思っていただけるゲームになっています。是非遊んでみてください。
記者:本日は楽しいお話を本当にありがとうございました!
“株式会社ポケモン”ってこんなところ
今回お話を聞かせていただいた場所は、六本木ヒルズ内にある“株式会社ポケモン”のオフィス。最後にこのオフィスの様子を、読者の方にもちらっとお見せしましょう!
オフィスに一歩足を踏み入れるとそこには、シックなモノトーンのロゴと、元気よく出迎えてくれるピカチュウの姿が! こ、ここがポケモン……!
そして足元にもピカチュウと、その横でポケモンたちが……寝てる。なにこれかわいい……こんなところで寝てたら風邪ひきますよ……と思いつつ、中へ入ると……
ポケモンが、めっちゃいる。
たくさんのポケモンたちのぬいぐるみやフィギュアなどが、どどんと飾られています。か、かわいいぞぉ……。その眺めに圧倒されていると、案内の方がやってきました。
「では本日は、“会議室・ルカリオ”へどうぞ」
え? ルカリオってポケモンのルカリオ? 不思議そうな顔をしていると、「会議室のひとつひとつにポケモンの名前がついているんですよー」と親切に教えていただいたのでした。
こちらが会議室・ルカリオの入り口。大きな窓から地上18階の圧倒的な眺めを楽しめる、開放感のある素敵な会議室でした。
ちなみにこちらは会議室・ピチュー。ピカチュウの進化前の姿であるピチューだけあって、会議室・ピカチュウよりも少し狭いのだそう。ちゃんとピチュー本人もいますよ。なんとも楽しそうな、すてきなオフィスではありませんか……。機会があればもっと奥まで潜入して、是非ともレポートをお届けしたいところ。
今回の『ポケモン+ノブナガの野望』インタビュー、目の前で実際にプレイしていただいたときの、広報さんと宣伝さんお二人の本当に楽しそうな姿が印象的でした。ポケモンの攻防戦に頭をひねり、相手の動きを読んだかと思えば予想外のワナにはまったりして、声をあげて一喜一憂。本当に夢中になれるゲームのようです。みなさんも是非プレイしてみてください。私も早く買おうっと……!
(C)2012 Pokemon. c1995-2012 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
(C)2012 コーエーテクモゲームス
(C)七積ろんち/dwango
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