『ヒューゴの不思議な発明』は3Dで観るしかない
アカデミー賞5部門受賞。
予告編を劇場で観て、俺はとてもファンタジーを感じてドキがムネムネだった。
でも他の人の感想を色々読んでたらファンタジー要素はゼロだと。
それをわかった上で鑑賞しました。
うん、あの予告はだめだ。過度なファンタジーを煽りすぎている。
他の観客も「こんな映画だったと思わなかった」と帰り際に言っていた。恐らく悪い意味でのことだろう。
父親や、過去にとらわれた人たちの精神の開放や成長を描いたドラマだろうが、ジョルジュ・メリエスを知らないと相当キツい作品なのではないか?と思ったり思わなかったり。
3D映画で観る白黒無声映画というすごい体験をさせてくれた映画だったが、何か映画の映画に偏りすぎていた感はいなめない。
知っているからこそあの3D大画面に映される月世界旅行の月に感動するのだが、知らない人にとってはなんじゃこりゃ?だと思う。
物語自体が面白いのかと言えば、さらに疑問である。正直ジョルジュメリエスの心境の変化には少しついていけなかったし、あの警備員にも。
結局、白黒無声映画、トーキー、CG、デジタル、そして3Dと変化してきた映画も媒体が変われど作り手は人間であり、楽しませたい、驚かせたいという思いが大切なんだと改めて考えさせられる。
なんだかんだ書いたが、忘れられない映画のひとつではある。
忘れられないのに面白く無いとは、是如何に。
俺が感動しなくなったのかな。それともこれはおっさん向けかな。
観て損はなし。
※この記事はGAGAZINEさんよりご寄稿いただいたものです
ウェブサイト: http://gaagle.jp/gagazine/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。