Google が開発を進めている謎の新 OS「Fuchsia」について少なくとも独自の UI を持っており、スマートフォン上で実行可能な OS であることが最近の調査で判明しました。Fuchsia は Android と Chrome OS とは異なる第三の OS で、一部では Android と Chrome OS を統合した新しい OS になるとの見方も伝えられていますが、Google から Fuchsia についての公式発表はまだなく、私たちができることはプロジェクト上で公開されたドキュメントやコードを見て推測するだけです。しかし、最近では Fuchsia を Armadillo 上で実行したデモ動画が公開され、Google が Fuchsia 向けに開発している UI の実体を見ることができます。Fuchsia のホーム画面は垂直方向にスクロールするリストと中央の各種ウィジェットがあり、日付や都市、プロフィール画像を表示します。このウィジェットの上には最近起動したアプリト同じような要素が表示されており、ウィジェットを下にスクロールすると現時点では単なるプレースホルダーとなっている Google Now 風の候補が表示されます。これらの UI の中で注目されるのはマルチタスク機能が現行の Android よりも優れているように見える点です。マルチタスクのウィンドウ管理機能では一度に 4 つのアプリを開いたりタブ付き UI を使用することができる模様です。Fuchsia はオープンソース OS ですが、コアとなるカーネルは Linux ではなく、独自の Magenta と呼ばれる新しいマイクロカーネルを使用しています。この Magenta は GPL ライセンスではなく、MIT ライセンスの下で開発されており、Fuchsia の他の部分は主に BSD ライセンス 2.0、Apache 2.0、MIT の下でライセンスされています。Fuchsia はライセンスにまつわる様々な衝突や問題を極力避けるために新たらしく開発されているのかもしれません。
Source :
Ars Technica
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