ニコ動ら、福島第1原発敷地内に立入取材へ ネットメディア初
東京電力は2012年2月9日午後の会見で、福島第1原発の敷地内への取材受け入れを2月20日に行うと発表した。福島第1原発への取材受け入れは、2011年11月12日に新聞・テレビ局などに対して行われて以来2回目で、今回初めて、インターネットメディアの敷地内への立入取材が可能となった。対象となるのはインターネットを中心に活動するニコニコ動画とIWJ(岩上安身代表)の2媒体。
会見で東京電力は、福島第1原発敷地内へのインターネットメディアの取材を受けいれる理由について、
「限られた人数の中で、皆さまによく情報提供しているという観点からの判断になった。加えて日々の会見について、ずっと取材を続けていただいているという状況も加味して、インターネットメディアに関しても参加いただこうと判断した」
と説明。東日本大震災発生以降、ニコニコ動画とIWJはインターネットで東京電力の会見中継を続けている。
前回2011年11月12日の取材受け入れでは、全国紙や福島県の地方メディアなどの立ち入りが許可されたが、インターネットメディアは入れなかった。2月20日、ニコニコ動画とIWJは、福島第1原発の敷地内と同敷地内にある免震重要棟内、さらに原子力安全・保安院による保安検査の模様を取材することが可能となる。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]ネットメディアの取材受入れ理由の説明から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv80740153?po=news&ref=news#49:37
(松本圭司)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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