玄葉外相「沖縄に海兵隊を1万人残すという日米合意は変わらない」
玄葉光一郎外相は2012年2月8日午後の記者会見で、在沖縄米海兵隊員の人数をめぐる政府の方針について、「沖縄に1万人残すという(2006年の)日米合意は変わらない」と語り、在沖縄米海兵隊員を1万人規模で残して抑止力を維持する必要性をあらためて強調した。現在見直しを進めているグアムへの海兵隊の移転人数については、「(在沖縄米海兵隊員の数は)今よりずっと減る」と述べるにとどめた。
在日米軍再編のロードマップでは、在沖縄米海兵隊員の移転人数について「約8000人」と示されているが、外相は「海兵隊の数の増減はその時々で実は変わる」と前置きした上で、「当時8000人と言ったのは1万8000人いて8000人を移すと言った」と解説した。
グアムへの移転人数をめぐっては、先に行われた「日米審議官級協議において、海兵隊の移転規模を当初の8000人から4700人に縮小し、残りをローテーション派遣する計画が議論された」と報じられている。さらに「米側が日本側に対してローテーション派遣の一部を『米軍岩国基地』等に移転する案を打診した」とも伝えられ、基地を抱える山口県では動揺が広がっている。
■玄葉外相とニコニコ動画記者(七尾功)との一問一答
七尾記者: 海兵隊の移転規模が当初の8000人から4700人に縮小されるという具体的な報道があるので、改めて教えていただきたいのですが、人数についての日本政府の考え方について教えてください。
玄葉光一郎外相: 日米合意の中で元々、これ実は海兵隊の数というのは、その増減はその時々で実は変わります。存知だと思いますけれども。あの当時8000人と言ったのは、1万8000人いて、8000人を移すと言っていたわけです。
ですから私は(その時々で海兵隊の人数が)増減するから、抑止力の観点から1万人という言葉をあえて使っているというわけでございまして、「沖縄に1万を残す」という日米合意は変わらないということでお考えいただければというふうに思います。
それは日米合意ですよ。(在沖縄米海兵隊員の数は)今よりはずっと減るということです。
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv80740653?po=news&ref=news#11:25
(七尾功)
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