パンクな作家 中島らもさんの軌跡を映画化『らもトリップ』
小説家として多数の著書を発表し、戯曲家や俳優、ミュージシャンとしても活躍した中島らもさん。2004年に52年の生涯を終え今もなお、その独特の作風や自由奔放な発言の数々はカルト的な人気があります。
営業マンやコピーライター時代を経ての本格的な作家活動。アルコール依存や、大麻取締法違反での逮捕などスキャンダラスな一面もありながら、独特のユーモアを交えた『明るい悩み相談室』など、ポップな一面も支持されていました。
そんな、中島らもさんの軌跡を、東京芸術大学大学院映像研究科が映画化した『らもトリップ』が2月25日に公開されます。
『らもトリップ』は、中島らもさんの短編小説を映像化した「クロウリング・キング・スネイク」「微笑と唇のように結ばれて」「仔羊ドリー」の3作品と、生前の中島と親交のあった竹中直人、古田新太、大槻ケンヂらが、故人との思い出のエピソードを披露するドキュメンタリーパート「らも語り」で構成された映画。
「らも語り」の構成・監督・編集を担当したのは、今井美樹、Mr.Childrenなどのミュージックビデオや映画『SF サムライフィクション』『TAJOMARU』を手がけた中野裕之。80年代には、深夜番組で中島らもと共に多くのコントを制作していた事もあり、中島らもさんに近い人物が描くドキュメンタリーは必見です。
短編映画にも、元おはガールで映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』などに出演する、若手女優の小島藤子らフレッシュな顔ぶれが出演しており、中島らもをよく知らない人でも楽しめる仕上がりとなっています。
映画『らもトリップ』は、2月25日よりテアトル新宿でレイトショー。3月10日より吉祥寺バウスシアターでレイトショーが決定しています。
劇場公開映画『らもトリップ』公式ファンページ – Facebook
※画像は中島らも著『僕にはわからない』、Amazon.co.jpより引用。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。