今後注目すべきホットな路線、それは「JR相模線」だ!
都市圏に住むビジネスパーソンにとって、毎日通勤に利用する鉄道は「生命線」。
すでにビジネスパーソンに人気の路線は、これまで様々なメディアや記事を通じて紹介されていますが、今回ご紹介するのは「今後注目すべきホットな路線」。
ズバリそれは「JR相模線」です!――さっそく注目すべき理由をご紹介します。今後注目すべき「JR相模線」とは?
皆さん、「JR相模線」はご存知でしょうか?
…と質問されて答えられる人は、相模線沿線にお住まいの方、あるいは鉄道マニアくらいかもしれないほど正直、マイナーな路線です。
JR相模線は神奈川県茅ケ崎市の中心駅である「茅ヶ崎駅」から、同じ県内の相模原市で、こちらも市内で大きなターミナルである「橋本駅」を結ぶ、全長33.3kmの電化路線。
大正10年に私鉄路線(今の相模鉄道)として開業した当時、「相模川の砂利輸送」を目的としていました。
※余談ですが明治~昭和初期に開業した、川沿いに敷設された路線の場合、セメント等の材料になる川の砂利を採掘~輸送することを目的に建設されているケースが多くあります(JR南武線等)。
その後昭和19年に国有化し、支線である「寒川駅~西寒川駅」の廃止や平成3年の電化開業などを経て、今に至ります。
今でこそ4両編成の電車で運行されていますが、ちょっと前まではディーゼルカーによって運行されていました。この「平成3年の電化」という時期は、JRの首都圏路線においてはとても遅く、これより遅い電化は平成8年の八高線(八王子~高麗川駅)のみ。あとは「八高線(高麗川駅~倉賀野駅)」と「久留里線」という、東京を起点に考えるとかなり離れた路線だけが非電化で残るだけです。
つまりそれだけ他の通勤路線に比べて、“ゆっくりしたスピードで成長してきた路線”であるといえるでしょう。
リニア新幹線に東海道新幹線の駅も!? 急速に発展する可能性を秘める
これまでずっと地味な路線として、神奈川県央エリアで地道に通勤・通学輸送を支えてきた相模線ですが、今後は神奈川県内や首都圏、さらに全国的にも大きな注目を集める可能性があります。
まず一つは「中央リニア新幹線」の開業。
現在の「橋本駅」付近に2027年、リニア新幹線の駅が開業予定となっています。
ご存じリニア新幹線は、国鉄時代から半世紀以上に渡り研究が進められてきた、次世代の高速鉄道。それがいよいよ現実となる日が近づいています。
そしてもう一つの注目点が、「東海道新幹線新駅設置の可能性」。
現在、相模線の「倉見駅」近くを東海道新幹線が通っていますが近い将来、ここに新駅を設置する動きがあります。
理由としては
「新横浜~小田原駅間の距離が約51.2kmと長く、中間付近にある相模線付近に新駅を設置する利便性」
「中央リニア新幹線開業後【のぞみ】を中心にリニア新幹線にシフトするため、東海道新幹線の運行ダイヤに余裕が生まれるのを機に、新駅を設置することで東海道新幹線の地域輸送を強化できる」
といったもの(※詳細はこちらを参照)。
つまり「中央リニア新幹線」「東海道新幹線」という、日本を代表する高速鉄道の新駅が、相模線に開業する可能性が高まっているのです。
ただし相模線以外にも、その相模線の“おとなり”を並行して走る「JR横浜線」や「名古屋駅」に2つの路線の駅はできます。
しかし「その路線沿いに“住む”」という視点でみると、横浜線や名古屋駅周辺に比べて沿線開発が進んでいない相模線の場合、相対的に地価が安く、「JR」「相鉄」「小田急」「京王」等横浜や新宿・東京方面を結ぶ既存路線と接続している点も、大きな利便性につながります。
このように、普段は通勤に、また将来はリニアや東海道新幹線を利用した出張に活用でき、なおかつ首都圏の他の通勤路線沿いに比べて安価に住めるJR相模線は今後、ビジネスパーソンにとって要チェックの路線なのです。
WRITING:山田モーキン イラスト:海月あいる
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