自衛隊の訓練よりも厳しい? 千葉で寒中水泳大会が開かれる

千葉県館山市「寒中水泳大会」の様子

 千葉県館山市の恒例行事「館山湾寒中水泳大会」が2012年1月21日、同市の北条海岸で開かれた。地元の中学・高校生を中心とした参加者たちは、南房総の海で大声を上げながら10分間の「入水」を耐え切った。

 1年で最も寒い時期とされる24節気の「大寒」となる21日、北条海岸では気温8℃、水温は12.2℃を記録。くもり空の下、ピーという笛の合図とともに参加者585人が白い息を吐きながら海に飛び込んだ。10分間の入水は厳しい様子をみせ、あまりの寒さに途中で陸に戻る人の姿も。それでも参加者らは学旗を掲げ、円陣を組みながら冬の海に身を投じていた。

 今年初挑戦という高校1年生の関大哉くんは「ものすごく寒かったけど、盛り上がって面白かった」と語り、体を震わせながらも満足気な様子を見せた。同じく今年初挑戦の海上自衛隊の男性は

「訓練より寒中水泳の方が厳しい」

とコメント。日頃訓練を積んでいる自衛隊員にとっても、つらい行事だったようだ。また、最高齢で参加した88歳の近藤好雄さんは、今回で連続参加記録50回を達成したという。近藤さんは「来年もできれば参加したい」と自身の記録を打ち破る意欲を見せていた。

 「館山湾寒中水泳大会」は、10分間の入水を通して寒さに負けない強い体をつくることを目的に行われている。1947年に現在の天皇陛下が館山市に訪れたのをきっかけに、市の記念行事として開催された。以降、毎年開かれ今年で65回目となる。

【ニコニコ動画】陸から

◇関連サイト
・[ニコニコ動画]千葉県館山市の「寒中水泳大会」を視聴
http://www.nicovideo.jp/watch/1327144223

(松本圭司)

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