煮込み豆腐大好きのパリッコ激オシ! 「大衆酒場コグマヤ」は中野の新しい名店だ

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こんにちは、パリッコです。今回も調査という名の飲み歩き活動にいそしんでいきたいと思います。

先日、SNS上で偶然見たとある写真に、一瞬で目が釘付けになりました。

僕、居酒屋さんにおける「豆腐を煮込んだ料理」全般が総じて大好きなんですが、「コグマヤ」という初めて耳にするお店の煮込み豆腐が、いつかは食べてみたいと憧れていた大阪の「よしたろう」や、その店主が修行されていたという名門、千住「大はし」を初めとする有名店、老舗に比べても全く引けを取らないくらい、超~DOPEなルックスをしていたんですよ!

居酒屋さん好き、そして煮込んだ豆腐好きの自分が、こんなに貫禄ある「豆腐」を出す名店の存在を知らなかったとは恥ずかしい……。

一体どんな歴史のあるお店なんだ!? と、よくよく調べてみると、そこはどうやら、2016年にオープンした新しいお店のようです。

俄然気になる! いてもたってもいられない!

と、さっそくお店に足を運んでみたところ、これがもうとんでもなく良いお店だったんですね。

というわけで今回は、中野にある大衆酒場の新星、「コグマヤ」をご紹介したいと思います!

南口すぐの「大衆酒場コグマヤ」

お店があるのは中野駅南口。

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改札を出て右を向くと、

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「レンガ坂」

という、しゃれた小道がありまして、

ウキウキ気分で歩いていくと、

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すぐに到着!

看板の子熊のイラストがかわいらしい~。

階段を登って2階がお店。

店内は、

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いかにも大衆的な雰囲気でありながら、

f:id:Meshi2_Writer:20170110084905j:plainどこか洗練された、

酒場好きならば落ち着くに違いない空間となっています。

見た目も味も完璧な「豆腐」が!

まずは、

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お通しのサラダ(250円)とホッピーセット(420円)

あたりでアイドリング。

アイドリングとは言いつつ、このお通しからして驚くべきハイクオリティー!

フライドオニオンと千切りキャベツに、ゴマ風味のドレッシングをかけたものでしょうか。

全ての食材が妙~にマッチしていて、量もしっかり。

思わずこれだけで一杯目のホッピーをグイッと空けそうになってしまうおいしさなんですよね。

ちょっと酒場に行き慣れているような方なら、この時点で「はいはい、いいお店ね」って感づいてしまうことでしょう。

さて、冒頭に書いた煮込みの「豆腐」なんですけど、どうしよっかな~。

いきなり紹介しちゃおっかな~、それとも記事の最後までもったいぶろうかな~。

え~い、出したれ!

ドーーン!!!

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豆腐(120円)

というわけで、どうです? この色味、このエッジ、この風格!

写真を見ているだけでどんな味か想像してしまい、想像した味でそのままお酒を飲みたくなってしまうでしょう?

初めてこの「豆腐」と対面した時は、あまりに好みの見た目なもので、しばらく顔のニヤけがおさまりませんでしたよ。

そして味の方も、これまた抜群!

関西のどて焼き的要素も少し含まれた、それでいてしつこすぎないバランスの良い味付けで、見た目ほど味が濃すぎることもなく、とにかくお酒に合います!

煮込みのタレは日々継ぎ足して使われているそうで、2016年オープンでこの味、これからさらに育っていくというんですから、末恐ろしいですね……。

いや~うれしいなぁ、こんなお店が新しく誕生してくれて。

ここで、オーナーの高橋さんに、お店誕生までの経緯などを聞くことができましたのでちょっとご紹介。

高橋さんはもともと東中野で「Cross Breed Cafe」というカフェバーを営まれていました。

それが、40代という年齢にさしかかり、大衆酒場的な空気感がどんどん好きになり、気づけばお休みの日や空いた時間に名酒場めぐりをするのが何よりの趣味になっていたそうです。

そんな中、自身の2つめのお店のとして、いつか大衆酒場を開きたいという夢を持つのは必然。

その念願がかなったのが「コグマヤ」というわけ。

ここは、高橋さんの情熱と、大衆酒場文化への愛が詰まったお店だったんですね。

なるほど、店内やメニューをよく見回してみると、煮込みが串のスタイルであったり、そこでキャベツをさっと煮て出すメニューがあったり、「豆腐めし」がメニューにあったりと、熱心な大衆酒場ファンならばニヤリとしてしまうエッセンスが散りばめられています。

とはいえ、ただ単にいろいろな名店の物まねをするわけではなく、全て独自の美学でもって「コグマヤ」にしかないメニューに仕上げているところが、すごく信頼できるんですよね。

肉好きにはたまらない肴たち

さてここからは、「豆腐」以外にも盛りだくさんのメニューから、僕がこれまでに味わった料理たちをご紹介していきましょう!

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▲名物串煮込み

奥から、ホルモン(150円)、タン(100円)、うずら(100円)

フワッフワの食感で脂のうま味、とろける贅沢なホルモン、かめばホロリと崩れるタン、みっしりと味の詰まったうずら、どれも絶品、かつ破格!

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▲レバネギ(350円)

煮込みに次ぐもうひとつの看板メニューが、こちらの「肉刺し」シリーズ!

刺しといってももちろん生ではなく、どれも低温調理でしっかりと中にまで火を通してありますのでご安心を。

口の中でトロ~っととろけてゆくタンと、ゴマ油とネギを使ったオリジナルのタレのハーモニーは、忘れかけていたレバ刺しの恍惚を思い出させてくれます。

というか、手をかけてあるぶん、ただの刺しよりうまいかも!

あとこの惜しみなく乗ったタレ、これだけで飲める!

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▲ハツユッケ(350円)

こちらはハツ。

プリッとした歯ごたえは残っているものの、これまでに食べたどんなハツよりも柔らかく、完全に味の未体験ゾーン!

甘辛いユッケ風のタレも絶妙で、ちょっとこれ、マズイですって。

マズイくらいうますぎますって!

海鮮&さっぱりメニューも充実

ここは大衆酒場だけにお酒のメニューももちろん豊富です。

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▲こぐまハイボール(380円)

ウイスキーを炭酸ではなくジンジャエールで割り、オレンジをあしらったオリジナルのハイボール。

甘酸っぱい爽やかさは女性も喜びそう!(先入観)

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▲生ガキ(250円)

以前知り合いになった漁協のおばちゃんから特別に分けてもらっているという北海道産の生牡蠣。

運良くいただけた季節限定メニューですが、これがまたまた衝撃的……。

高橋さんも「もうけ度外視のサービスメニューなんで」と言われていましたが、驚くほど大ぶりかつ身の詰まった牡蠣で、一息にほおばればもう、「幸せ」以外の感情が出てきません!

隣の常連さんも「ここで生牡蠣食べちゃうと他で食べられないのよ~」なんて言われていましたが、250円という値段も信じられない、本っっっ当にすごい牡蠣でした……。

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▲海鮮ぜいたく盛り(480円)

荒くタタキにした各種鮮魚が山状に盛られ、これをのりで巻いて食べます。

またしても最高というより他にないっす!

こうなってくると、日本酒を合わせざるをえませんよね。

「コグマヤ」では青森の「じょっぱり」、山形の「上喜元」、東京の「澤乃井」の3種類を扱っていて、どれも500円。

加えて同じ値段で、3種飲み比べセットも頼めるとのことで、

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鮮魚をつまみに飲み比べ~!

THE 天国。

「じょっぱり」はフルーティー、「澤乃井」はすっきり晩酌向き、「上喜元」はその中間の味わいといった感じで、つまみと組みわせていろいろなパターンで味わえるのがうれしいですね。

最後はさっぱりと、

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▲ゆず大根(120円)

なんかをつまんで締め。

この値段でこの芸術的な盛り、どんなメニューにもぬかりなさすぎます!

というわけで、中野に生まれた新たな「大衆酒場コグマヤ」。

現時点でも素晴らしすぎるのに、今後さらに味わいや貫禄を増していってくれるに違いない名店です。

気になる方は、今のうちにお店へ急いで~!

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左から、オーナーの高橋さん、料理長の熊代さん、スタッフの夏井さん

お店情報

大衆酒場コグマヤ

住所:東京都中野区中野3-36-4 深野ビル2F

電話番号:03-6304-8655

営業時間:17:00〜0:00

定休日:無休

Facebook:https://www.facebook.com/kogumaya.nakano/

※この記事は2017年1月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:パリッコ

パリッコ

DJ/トラックメイカー/漫画家/居酒屋ライター/他。FUNKY DANCE MUSIC LABEL「LBT」代表。酒好きが高じ、雑誌、Webなどの媒体で居酒屋に関する記事を多数執筆中。 Twitter:@paricco 公式サイト:パリッコのホームページ

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