藤村官房長官、福島の18歳以下医療費無料化について 「政府内に賛否はある」

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藤村修官房長官(1月12日午後の会見)

 藤村修官房長官は2012年1月12日午後の記者会見で、野田佳彦首相が検討する意向を示した福島県内の18歳以下の医療費無料化について「(政府内などで)それぞれ賛否はあるだろう」と述べた上で、「そんなに時間をかけずに、しかし慎重に検討したい」との考えを明らかにした。

 昨年11月24日に、福島県の佐藤雄平知事らが官邸で首相と面会し「福島県内の18歳以下の医療費無料化」に関する緊急要望書を提出。野田首相は「子どもの健康管理が最優先だ」と応じた。ことし1月8日に福島県を訪ねた際に野田首相は、佐藤知事からの再度の要望を受け「大変重要な課題と受け止めさせていただいた」と語り、政権で検討する考えを表明した。その一方で、1月9日付けの朝日新聞によると、野田首相は8日の福島復興再生協議会で「政府内にもいろいろな意見がある。難しい問題だ」と述べたという。

 政府は「経費は年間100億円弱」と試算。閣僚では安住淳財務相が11日、視察先の福島県広野町で「福島県に限らず、国全体としての様々な施策のバランスを考えないといけない。県でやっていただく事業と国がやらないといけない事業を精査して、慎重に対応したい」と語るなど医療無料化に慎重な姿勢を示している。

■藤村修官房長官とニコニコ動画記者(七尾功)との一問一答

七尾記者: 福島県内の18歳以下の医療無料化について、昨日(1月11日)安住財務大臣が視察先で国費での対応に慎重な姿勢を示されましたが、この件については政府としてどのようなスケジュール感で検討されていくお考えなんでしょうか。

藤村官房長官: この質問、この前もいただいて「検討する」と。それはそもそも総理の福島入りの時に「大変重要な課題であると受け止め、政府内で検討していきたい」とこういう発言であったと思います。中身について今から検討するということではございますが、この前も私はそれぞれ賛否はあるだろうというふうに申しまして、それが今あちこちで議論がされるということだと思いますので。そんなに時間をかけずに、しかし慎重に検討したいということではございます。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 七尾記者の質問から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv77436074?po=news&ref=news#08:45

(七尾功)

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