デフォがご飯500gの超大盛!25年愛される、喫茶店「ナカザワ」の名物カレー【京都・北山】

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京都の大盛ゴハン担当になりつつある、メシ通レポーターのナガオヨウコです。

割とご近所に住む男性知人が「北山の喫茶店 ナカザワは、カレー好きなら絶対にハズせない店。量もすごいけど、とにかくウマい」と、力を入れて紹介してくれたのがこちら。

場所は、京都市の北山エリア。

おしゃれなカフェや可愛い雑貨店が点在しておりますが、北山を訪れる人の多くのお目当ては府立植物園。24万㎡というだだっぴろい敷地に約12万本の植物があり、憩いの場として親しまれております。

私のおすすめは観覧温室。南国のへんてこ植物が多数あり、植物に詳しくない私でもテンションが上がる場所です。

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地下鉄烏丸線 北山駅の1番出口を出ます。

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交差点を北東方面へ。こちらの写真で言うと、右奥の角を奥に進みます。

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本屋さんを北に進み、右(東)へ進みます。奥に見えるのは比叡山。

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開業は平成4年。25年続く、小さな喫茶店です。

大通りからちょっと入った住宅街。土日も割とゆっくり過ごせます。

「観光客でにぎわい過ぎるお店はちょっと……」という地元民の憩いの場。

25年前の北山は、ブティックが並ぶおしゃれエリアとして知られていました。現在、お店のラインナップはがらりと変わりましたが、大通りを一歩入るとあちこちに畑がある静かな住宅街というのは変わっていません。

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25年前からほとんど変わっていない、こざっぱりとしたお店。

わたくし「喫茶店はオーナーの趣味を押しつける場ではない」と思っています。

新聞や雑誌を読んだり、テレビでニュースやバラエティを眺めたりと、ぼーっとできるニュートラルさって、こういうのだと思うんです。

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マスターの中澤利彦さん。

ご両親が街中の木屋町三条で営んでいた旅館をたたみ、母親とともに北山で喫茶店を始めたのが平成4年のこと。

現在は美人の奥さまと2人でお店を切り盛りされています。

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お店には、奥さまの趣味でお花がたくさん飾られています。

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「切り花はカナート(割と近くのショッピングセンター)で買ってきたの。時には、ご近所さんが畑で栽培しているお花をもってきてくださるんですよ」と、奥さま。

お花があると、女性のお客さんからの反応が良いそうです。しかし、お花が特別好きなわけではないという男性も、家庭的な雰囲気を感じられるのではないでしょうか。

……と、住宅街の一角にある普通の喫茶店に見えるでしょ?

違うんです。

お客さんの9割が注文する「自家製カレー」が、すごいんです。では、いってみましょー!

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▲自家製カレー(普通サイズ)セット 1,100円 ※カレー単品(普通サイズ)は850円、(大)は1,200円

デカっ。

ご飯は500g。チェーン店の普通サイズ丼だと、ご飯はだいたい250~270gくらいなので、ほぼ倍のサイズです。

徒歩15分圏内に府立大学や京都工芸繊維大学があり、「大学生におなかいっぱい食べてほしいから」という心遣いから、超大盛をデフォにしたそう。

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写真左は、ご飯270gの「小」(700円)。右側はご飯500gの「普通」。「普通」のデカさがおわかりいただけますでしょうか。

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具材は、淡路産玉ネギ・ニンジン・牛ロース肉のみ。

1日目は具材とカレー粉、スパイスを煮込み、2日目もさらに煮込み、3日目もさらに煮込む……というかなりの手間をかけて出来上がるのです。

さっそくいただいちゃいますよ!

辛さで、額に汗が噴き出してきます。

が、奥行きのある中で玉ネギの甘みがしっかり感じられます。隠し味は、淡口醤油、ウイスキー、タバスコ。

タバスコは酸味を加えるために入れており、辛さ増しのためではないそう。

うううまああああ!!!

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肉のかたまりはありません。牛肉は全部ルゥに溶け込んでいるのです。しかしよく観てください。ルーの中にある黒いつぶつぶ。この黒い粒の正体が牛肉です。

むむぅ…。

「京都のカレーは、肉も含めて飲み物」なのです。桂川のカレーしかり、先斗町のカレーしかり。具材や副菜の乗ったカレーは割合最近の潮流でして。25年続くこの喫茶店も、やはり京都らしく、見た目はしれっとしているけれど実は奥が深いカレーでした。

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福神漬けとらっきょう付き。

そういえば、京都のカレーには福神漬けが付いてないことが多いです。ここはなぜか京都らしくない、と言えますが、やはりカレーのお供は福神漬けとらっきょうだよな。

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食べても食べても、カレーを乗せた山が続きます。

が、たっぷり玉ネギのおかげか、するすると食べれるんですよ。

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完食しましたー!

量としては確かに超大盛なのですが、うんとおなかが減っているときはぺろりと食べれます。決してチャレンジ的な量ではないので、健康な男女でしたら完食できると思いますよ!

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カレーには、お口直しの一口チョコレートが付きます。カレーを食べ進めながらぽいっと口に放り込むのも良し、カレーを食べ終わってコーヒーを飲みながらでも良し。

こういう心づかい、うれしいわあ。

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セットのコーヒー。(コーヒー単品は350円、フードとセットで100円引き)

最近はサードウェーブ系の浅煎りが流行ですが、ここのはしっかり味が濃い。

しっかりしているのに、エグみはナシ。酸味もほとんど感じられません。

その理由は、1杯につき豆を約12gとかなり多く使用しているから。

一般的な喫茶店のコーヒーは約8gといわれているので、こちらのコーヒーは贅沢な濃さなんですね。

カレーを食べ終わって、その後でしばし店内のテレビを眺めながらゆったり……という時間に合う、ちびちび飲みたいコーヒーなのです。

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なお、カレーはお持ち帰りも可能です。

容器を持っていくと、1人前が700円、2人前が1,400円。

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▲オムレツライス(普通)800円

人気ナンバー2のメニューも見せていただきました。オムライスではなく、オムレツライスです。なお、オムレツライスの「普通」は、本当の普通サイズです。大盛ではないのでご注意を。

オムライスは、ケチャップ味のチキンライスを卵で包んだものですよね。

このオムレツライスは、卵かけご飯にミンチなどの具材を混ぜてそのまま焼いたもの。オムライスの原型ともいわれているそうで、このジャンクめいた味に病みつきのファンが多数いるとか。

では、他のメニューもチェックしてみましょう。

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おにぎり定食(おにぎり2個、一品、海苔、味噌汁、お漬け物)700円。※15時以降は800円

写真を見る限り、おかずの「一品」が三品以上のようです。京都では、喫茶店やカフェで本当の意味での家庭的なゴハンを提供しているところは少ないので、ここは貴重な存在といえます。

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焼きそば、焼うどん、スパゲティのほか、年配客向けにうどんを揃えています。11時30分〜15時は、サービスランチとして定食を提供しています。

が、1日のうちサービスランチが出るのは1〜2食。ほとんどのお客さんがカレーかオムレツライスを食べるそうです。

メシ通読者なら、「カレー好き」「大盛好き」「コーヒー好き」のいずれかに該当する方は多いと思います。ひとつでも「それ、自分のことやん!」と思われたなら、ぜひぜひ訪ねていただきたいお店です。

お店情報

コーヒーショップ ナカザワ

住所:京都市左京区下鴨南芝町20-2

電話番号:075-724-9192

営業時間:11:30~19:00

定休日:木曜日

※本記事は2016年12月の情報です。

※金額はすべて消費税込です。

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。 ブログ:しましま畑でつかまえて

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