“被”選挙権を祝う第二成人式 25歳の町議「結婚式の資金で立候補した」
成人となり、飲酒や喫煙できることに喜びを感じる若者は多いだろう。だが、25歳になったとき「被」選挙権が手に入ることを喜ぶ人は少ないのではないだろうか。2012年1月9日の成人の日、全国各地で成人式が行われるなか、この「被」選挙権取得を記念する「第二成人式」が実施された。故郷・新潟県津南町で町議となった東大大学院生の桑原悠さんは、政治家になりたいと考える若者らを前に「(郷土愛のために)落としたい議員がたくさんいた」と立候補に至った経緯を語り、「田舎で結婚式を挙げるためのお金を使った」ことを明かした。
「第二成人式」は今年で3回目。25歳でなくても参加でき、若手政治家による講演やパネルディスカッションを通して、「25歳で被選挙権が手に入ることの自覚を広める」ことが目的。今年は仙台や大阪など全国6都市で開催され、政治家になりたいと考える学生や社会人らが来場した。
現役の東大大学院生でありながら昨年10月、故郷の町議選でトップ当選を果たした桑原悠議員は、横粂勝仁衆院議員らとのパネルディスカッションで「選挙のためにどれくらいのお金を用意したか」と問われると、「私は町議選なので(国会議員や区議会議員と比べると)規模が違う」とした上で、
「田舎で結婚するための資金として貯めていたものと、東大の学費を払うためのお金、70万円を用意した。これは私の全財産」
と語り、最終的にはこの中から38万円を使ったことを明かした。
◇関連サイト
・第二成人式の意義の説明 – 「志援隊」公式サイト
http://shientai.net/25th-ceremony.html
(寺家将太、土井大輔)
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