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中島卓偉、約2年ぶりの新曲は我が子に向けた激情PUNKラブソング

中島卓偉、約2年ぶりの新曲は我が子に向けた激情PUNKラブソング

中島卓偉が3月8日(水)に約2年ぶり、18作目のニューシングル「我が子に捧げる PUNK SONG」を発売することを発表した。

MV、ジャケ写、CD収録内容などを一挙公開し、これまでプライベートである自身の結婚、子供については公言をしていなかった中島だが、本作をもってその発表としている。

また、アンジュルムに楽曲提供した『上手く言えない』(2016年10月発売)のセルフ・カバーも初収録される。(た)

本人コメント

「我が子に捧げる PUNK SONG」

アーティストがプライベートなことを報告しなきゃならないという義務はないと強く思っています。
このような詞が自分の中から生まれてこなかったら、結婚し父親になったことの報告はしなかったと言
い切れます。
しかしこれだけSNSが発達した時代では報告しないことが「隠してる」と思われてしまうこともある。
ロックシンガーとして、曲を書き歌うだけの自分を評価してほしいという気持ちは常に変わりませんが、
このタイトルでリリースをする為には説明が必要だと思い、この文章を書くに至りました。
デビューして18年、自分が感動したことだけを歌にして生きてきました。自分が感動出来るものじゃ
なければ絶対に人は感動させられない、それをポリシーに歌を書いてきました。
自分の人生にとって子供の誕生はかけがえのない感動でした。
自分の育ってきた環境は、そして今までの自分の人生はずっと灰色でした。ずっと色が付いていません
でした。
我が子の誕生を体験しやっと自分の人生に色が付いた、そう感じました。だからこそこの曲を書こうと
決意しました。
若い頃なら絶対に付けなかったタイトルだとも思います、でも倅(せがれ)を想うとこのタイトルしかあ
りえなかった。父親になったことで格好良さの基準も変わってきました。
この詞を書き終えて気付いたことがあります。自分の倅に対して書いたことは間違いないのですが、本
当は自分の親父にこう言ってほしかったんだという答えが出ました。
厳格な親父は、高校も受験せず歌をやると決めた自分に反対し、最後は自分を勘当しました。
癌を煩った親父の余命が半年とわかっていながら、自分は上京し、何も解り合えないまま親父は死んで
いきました。
でもあの時、この歌詞にあることを言ってもらえたらどれだけ強くなれただろうと思うのです。
それが甘えなのはわかっています。でも愛の後ろ盾がない今までの自分の人生は本当に苦しかった。
卑屈になり、心は欠落し、大人になるのに随分と時間がかかった。
だからこそ自分の倅にはこう言っておきたい、自分自身も父親であることを後悔したくない、そして親
父に言ってほしかった言葉は何だったか、それを突き詰めながら何度も何度も書き直し完成させました。
アーティストが自分の子供に歌う曲はバラードが多いと思います。タイトルもこの曲ほど直接的なもの
は少ないと思うし、一見そういう曲に聴こえなくても、よく歌詞を読めば実は子供のことを歌っている
曲も多い。
でも中島卓偉がやるならこれくらいPUNKな曲で歌いたい、中島卓偉が書くならこういう歌詞で叫びた
いと思うのです。
これが自分なりの、真のLOVE SONGだと思っています。
この歌詞で一番好きなフレーズです。
「正解は一つじゃない でも人生は二つしか無い
挑まないで生きていくか 挑み続けて生きるか」
この先も挑み続ける人生を選んでどこまでもROCKしていきます。
今、三十代最後のアルバムを制作しています。楽しみにしていてください。
そして夢を叶えようと努力する人に、頑張って生きるすべての人にこの詞が届くことを願っています。

中島卓偉

****

ライナーノーツ

M1「我が子に捧げる PUNK SONG」

M-2のピアノ、M-3のウーリッツア以外4曲すべてのギター、ベース、キーボードを自分で弾いています。そしてバックコーラスもすべて自分でハモり歌っています。4曲とも3分台、年齢と共に構成もアレンジもどんどんシンプルになってきています。
デジタルなリフで展開していく8ビートの曲ですが常に倍の16ビートのループ混ぜることによりPUNKでありながらファンキーっぽさを出しています。パンキッシュでデジタルな曲が少ない昨今、わかりやすく言えばプロデジーなアレンジにメロディアスなサビと歌詞を付けてシャウトしたと言ったところでしょうか。どうしてもイギリス好きなのでTHE PRODIGYやDEPECHE MODE的な打ち込みでデジタルなんだけど悲壮感があって熱い、そんなアレンジをイメージしました。良い意味で無機質な激しさを出す為にキーボードで弾いた音は大概が歪んでいます。PUNKから入っているのでBASSは当然ダウンピッキングで弾き通してます。マイナーで始まり、サビになるとメジャーに展開する曲調は自分の得意とする作曲法ですが、途中のB
メロでディミニッシュコードやナインスコードが出てきて転調や変調したように聴かせないもっていき方が非常に上手く行ったなと思います。間奏で歪みまくりのダブステップがオケを掻き乱してくれており、デジタルなアレンジですがベースとギターがやっていることはPUNKの基本中の基本、難しいこと一切やってません、このテンポだと勢いに乗って走って歌ってしまいがちですが、歌詞の世界観のおかげで突進はしていくが決して前のめりにはならず、バックビートにしっかり歌詞が乗って何を叫んでいるかがはっきりとわかるテイクなったと思います。こういう歌詞だからこそ言葉が聴き取れないと意味がない。アーティストが子供に歌った曲でこれほどまでに激しく熱い曲もないように思います。これが自分なりの、真のLOVE SONG、そして自分なりのPUNK SONGだと思っています。

M2「たられば」

シンプルな4つ打ちのディスコナンバーですが、ジャンルで括るならACID JAZZな1曲とも言えるでしょう。マイナーで、ハネながらどこまでも突き進む感じは90年代後期のJamiroquaiなイメージがありました。ロックじゃ絶対に使わない分数コードをたくさん使って作曲しました。BASSラインもとことんメロディアスにこだわり、休符を多く入れることでオケに隙間を作り、ギターはひたすら単音の16ビートのカッティング。ピアノとBLACKな分厚いバックコーラスだけがコード感を保っています。楽器のやることがバラバラだからこそ生まれるグルーヴ。16ビートのループも入っていますが基本的にオケはシンプル。
歌詞の世界観はタイトルの通り、たらればな後悔が頭の中でスパイラルになって前に進めなくなる主人公を描いています。去年の夏のツアーからやり始めた曲でしたが、テンポ的にも踊りやすいし、攻撃的になれる1曲です。

M3「上手く言えない」

アンジュルムさんに提供させてもらったセルフカバーです。彼女達のアレンジは僕の解釈からすればPrinceのようなロック的要素が詰まったFUNKだったのに対し、僕のバージョンは黒人的であることは共通点になりますが、そこまでロック的なアレンジにこだわるのではなく、OFF THE WALLくらいの頃のMichael Jacksonのイメージでした。大サビ以外オケがずっとリフになっており、メロディだけが展開するという今の日本の音楽シーンに最も少ない作曲法です。とにかくオケを薄く、隙間だらけに持って行き、キックとベースをとことん歪ませ、ギターはルートを一切押さえない1弦と2弦だけを弾いた16ビートのカッティングのみ。決して熱く弾かないシンプルなWurlitzerがBLACKな要素を醸し出してくれています。ちなみにこの曲はシンバルが一切入っていません。場面展開でもシンバルは叩かず、曲調の展開だけでその変化を付けることにこだわりました。そもそも50年代にロックンロールが生まれてから70年代中頃までの自分の好きな音楽は現代の音楽よりも全然シンバルが入ってない。金物のサスティンが長ければ長いほど他の楽器と干渉し合って音が濁る。この曲の2Aに関してはハイハットすら刻んでいません。4曲すべてにこだわったことですが、いかにそれぞれの楽器で同じ仕事をしないか、これがアレンジのポイントになっています。若い頃はたくさんオケに音を詰め込んでヘビーになるようにとやってましたが、もうこの歳になるとアレンジに引き算がしたくて、今はいかに少ない音で、いかに隙間を作り、奥行きを出し、演奏をスウィングさせるかというふうに変わってきました。入ってる音が全部聴こえるミックスを目指すとおのずと音の数は減っていきました。アンジュルムさんの歌詞は女性目線で、好きな人の前で自分の想いを上手く言えないというアプローチでしたが、僕のは男目線で、自分の言い分をいつも何一つ上手く伝えれずに自己嫌悪に陥る主人公を描いています。アンジュルムさんとタイトルは一緒でもここまで内容が変わると客観的にも面白い。デモ用のボロいマイクで歌った仮歌のテイクをそのまま使っていますが、声がチリチリと歪んだ感じと、低音のないいい具合のチープさが曲とマッチして気に入ってます。引き続きSOULっぽい分厚いバックコーラスがとってもファンキー。メインの歌はほとんどビブラートをかけず言葉を置くように歌っていますが、バックコーラスだけは黒人っぽさを強く出す為にビブラート多め、強く歌うというより熱っぽく歌っています。

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