『人生オワタ\(^o^)/の大冒険』のクリエーターが贈る壮大な『ロックマン』トリビュート『ロッコちゃん』
48時間で『ドリームクラブ』の移植に挑むイベント『むりげー』で新作ゲームが続々と発表されたクリスマスに、ある大作Flashゲームが公開されました。そのゲームの名は『ロッコちゃん』。『2ちゃんねる』で人気に火がつき、海外ではパソコンゲーム『I WANNA BE THE GUY』(以下『IWBTG』に影響を与えたFlashゲーム『人生オワタ\(^o^)/の大冒険』の作者であるキング ◆KING75wl/Q氏(以下キング氏)による新作です。
『人生オワタ\(^o^)/の大冒険』を遊んだことがある方はお分かりになると思いますが、横スクロールと上下の切り替えスクロールのステージでジャンプとショットを駆使して敵を倒し、ステージを先に進んでいくというゲームシステムは、名作アクションゲーム『ロックマン』を意識したもの。キング氏が次回作として「ロックマン風のゲームを作っております」とブログに情報を公開したのは2010年の6月。『ロッコちゃん』は、実に1年半以上の制作期間を経て完成したのです。
『人生オワタ\(^o^)/の大冒険』がアスキーアートをモチーフにしたシンプルなグラフィック(後にカラフルなドット絵の『IWBTG』ステージを追加)であるのに対して、『ロッコちゃん』は美しいドット絵のグラフィック、チップチューン風のBGMをフィーチャーした本格レトロゲームに仕上がっています。制作には『MARS TD PLUS』などのゲームで知られる太郎氏、ドッターA氏、C氏がグラフィックに参加、BGMとSEには『R-MEGA』のASAGEN氏が参加。インディーズの国内Flashゲームには珍しい、チーム制作による大作になりました。キング氏は『Twitter』で「大作の少ない日本のブラウザFLASHゲーム界隈に一石を投じる気持ちで作りました」とコメントしています。
主人公のロッコちゃんはAD20XX年、セイン博士のラボで娘の記憶を持つロボットとして開発されました。その頃、世界はドクターマッドが仕掛けたロボットの暴走により大混乱。世界を救うために立ち上がったロッコちゃんは、ドクターマッドが開発した6体のロボットに戦いを挑む……というストーリー。ドット絵アニメーションで描かれるオープニングアニメは、ファミコン世代なら一見して胸がアツくなることうけあいです。
ゲームの操作は方向キーで移動、Zキーでジャンプ、Xキーでショット、Cキーで短距離のダッシュ。ゲーム中に獲得した武器はCTLRキーで切り替えができます。ボスを選ぶステージセレクトは『ロックマン』シリーズ同様。好きなステージ順に攻略できます。
ボスの特徴に応じて変化するステージは、即死トラップや仕掛けが満載。ステージの仕掛けを覚えていないとすぐ死んでしまう“死にゲー”の特徴は『人生オワタ\(^o^)/の大冒険』から引き継いでいます。攻略の手ごたえは十分なので、『ロックマン』ファンやファミコン世代は年末年始にたっぷり遊んでみるのはいかが。プレイ動画やプレイ実況も盛り上がりそうです。
筆者も遊んでいますが、難しい……でも楽しい。まだボスまでもたどりついていません。ゲームパッドをつないで遊んでみますかね。それよりどこかのメーカーさん、コンシューマー機に移植してくれませんか?
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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