ある意味で“最終型”と言えるかもしれないメルセデス・ベンツ GLS(試乗レポート)
▲3L V6ディーゼルターボを搭載するGLS350d 4マチックとスポーツ、4.7L V8ツインターボのGLS550 4マチック スポーツ、ハイパフォーマンスバージョンのメルセデスAMG GLS63 4マチック(写真)をラインナップする
ある意味で最終の、最高峰SUV
メルセデスSUVの最高峰「GLクラス」のフェイスリフトモデルが、GLSだ。GLCやGLEといった一連の新世代デザインをまといグッとモダンになった。フラッグシップだけに全長5150mm、全幅1980mmとサイズはそれなりだが、運転席やドアミラー越しに見えるボディはスクエアで見切りが良く、大きさを感じさせない。
SUVとしては珍しく3列シートを備えるが、2 列目シートに備わる操作スイッチ一つで自動で折りたたまれるため、3列目へのアクセスもしやすい。また3列目シートもスイッチ一つで折りたたみ&引き起こしが可能と、シートアレンジの容易さには驚いた。さらに前席のドリンクホルダーには保温保冷機能が備わっているなど、日本車も顔負けの装備充実ぶり。もちろんACCをはじめとするレーダーセーフティパッケージもこの大柄な体躯であってもしっかりと制御してくれる。
5.5L V8ツインターボエンジンは585ps/760Nmを発揮。2.6トンもの車体を有無を言わせずグイグイと突き進む。AMGに専用チューニングされたエアサスペンションは、コンフォートモードを選ぶとAMGであることを忘れさせるほどに快適な乗り心地をみせる。その一方でスポーツやスポーツプラスモードを選べば電子制御スタビライザーとも相まって、ボディの大きさを忘れさせるほど軽快に走る。このエアサスはかなり懐が深い。ダウンサイジングエンジンの効率の良さを認める一方で、こうした多気筒大排気量エンジンの気持ちの良さを痛感する。ある意味で最終型と言えるかもしれない。
▲走行モードを選択できるダイナミックセレクトを標準化。各種制御をオフロード向けに設定するオフロードモード、急勾配の下り坂でも速度を一定に保つDSRなども備えた
▲フラッグシップサルーンのSクラス同様の豪華な室内空間。680から最大2300Lのラゲージ容量や3列目シートなどで多彩なバリエーションをもつ
▲GLS63は専用チューニングの5.5L V8ツインターボを搭載。専用セッティッグの4WDシステムとエアサスペンションを装備している
【SPECIFICATIONS】
■グレード:Mercedes-AMG GLS63 4MATIC ■乗車定員:7名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:5461cc
■最高出力:585/5500[ps/rpm]
■最大トルク:760/1750-5250[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7AT
■全長x全幅x全高:5160x1980x1850(mm) ■ホイールベース:3075mm
■車両価格:1900万円text/藤野太一
photo/郡大二郎
関連記事リンク(外部サイト)
新型メルセデス・ベンツ EクラスはオールドEクラスファンにとっては複雑?なほどの軽快さ(試乗レポート)
メルセデス・ベンツ Eクラスは圧倒されるほどの自動運転技術を搭載した車だ
メルセデス・ベンツ SLクラスは快適性とスポーツ性を両立させた1台だ
日刊カーセンサーは、中古車だけでなく新型車やドライブ、カーグッズ、レース&イベントなど幅広いジャンルの情報・ニュースをお届けするエンタメ系自動車サイトです。面白くて役に立つネタを全力で配信しています。
ウェブサイト: http://www.carsensor.net/contents/
TwitterID: carsensor
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。