ブックカフェDexee Diner渋谷店に異変! アート過ぎる落書きに店長困惑

ブックカフェDexee Diner渋谷店に異変! アート過ぎる落書きに店長困惑

Dexee Diner(ディキシーダイナー)といえば、書棚やギャラリーがある、日本のブックカフェでは草分け的な存在だ。その第1号店となるDexee Diner渋谷店で、ある異変が起きたという。

「朝、店を開けに来て、とにかくびっくりしましたね」
店長の内村剛さんがそう話すのは10月29日。渋谷店前面の窓ガラスに、巨大な落書きが描かれていたのだ。
しかし、これがただの落書きなら、窓ガラスをきれいにして警察に被害届を出すところだが、そうするにはためらいを覚えた、と内村さんは言う。
「作品として完成している、と感じてしまったんです。素人の落書きだったら、この野郎、と思うところなんですが、ちょっと感動すらしてしまって……」

ブックカフェDexee Diner渋谷店に異変! アート過ぎる落書きに店長困惑

この落書きは、渋谷などで多く見かけるスプレーやフェルトペンなどを使ったグラフィティとは違い、鳥を想起させる白地の線に、カラフルな色模様で波動や花模様が描かれている。絵柄やタッチの違いなどから、おそらく複数人の手によるものと思われる。
「お客さんの中には、あの絵は何ですか、とお聞きになる方もいるのですが、落書きされました、とは言いづらくて……ちょっと困っています」
そう困惑した様子で内村さんは話し「もし可能なら、ペインターと話をしてみたいです」とも述べた。
「店舗としても、会社としても、今回の件で被害届を出すつもりはありません。ただ、なぜウチの店を狙ったのか、どういう目的があったのかを知りたいと考えています。そのうえで、我々もこの絵をどうするか決めたいです」
それまでこの“落書き=作品”はそのまま消さずにおくという。

とはいえ、犯人と連絡手段がない現状、内村さんの願いが届くことがあるのだろうか。
この記事を読んでいる方で、何らかの情報を知っているという方は、Dexee Diner渋谷店(03-5778-3236)まで一報してくれるよう、内村さんらスタッフは望んでいる。

名もなきアート集団の“作品”か、無法者の“犯行”なのか。
このちょっとした事件の展開にしばらく注目してみたい。

『Dexee Diner』
http://www.dexee-diner.com/

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ふじいりょう」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体に記事を提供している。

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