ウッドフォード元社長、ニコ生アンケートで「50%が私に反対なら復職止めていた」
オリンパス元社長のマイケル・ウッドフォード氏は2011年12月14日、オリンパス現役従業員の質問に答えるニコニコ生放送の番組に出演した。同社の従業員から寄せられた質問に対し、ウッドフォード氏が一つ一つ答えていった結果、番組終盤に行われたユーザーアンケートでは「ウッドフォード氏の話に納得できた」と答えたユーザーが75.2%いた。ウッドフォード氏は番組後の取材で、「50%に近い人が私に反対しているようであれば、この場で(オリンパスに復職することを)止めていた」と語った。
「オリンパスの問題が発覚した当初、日本のマスコミがほとんど報じなかったことについてどう思うか」と問われたウッドフォード氏は、「日本のメディアは少々自己検閲的だと感じていた」としながらも、ウッドフォード氏が指摘したことでオリンパス問題が大きく報じられたように「今後は他の会社でも問題に気づいた人、内部告発者がそれぞれのメディアに通達するようになるのでは」と語った。
また、同日出演したニコニコ生放送に触れ、「日本が欧米のどの国より進んでいるのはニコ生そのもの」と語り、海外のテレビ番組のようにそばに弁護士が控えていることもなければ、発言を止めたり編集されたりすることもない点で「これこそ民主主義の現場だと思って尊敬している」と述べた。また、それゆえに番組終盤に行われたユーザーアンケートで
「50%かそれに近い数字が私(の考え)に反対しているようであれば、おそらくこの場で(復職を)止めていた」
と語り、オリンパスへの復職に意欲を示した。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] ウッドフォード氏が「ニコ生」を語る部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73722602?po=news&ref=news#1:44:13
(土井大輔)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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