結婚したい子供を欲しいと思う20代の割合が大きく低下しているワケ

結婚したい子供を欲しいと思う20代の割合が大きく低下しているワケ

結婚も子どもも望まない20代が増えている理由

20代の結婚願望が著しく低下しているうえ、「子どもは欲しくない」と答えた20代が全体の2割を超え7年前より倍増しているという驚きの結果が出ました。
では、なぜ20代の結婚願望が低下し、子どもを望まなくなってしまっているのでしょうか?

その理由が
・経済的に余裕がない。
・結婚にメリットを感じない。
・一人が楽。
・仕事が忙しい。
・結婚したい相手がいない。

この理由の中でも一般企業に勤めている20代男性は特に経済的に余裕がないため、結婚は厳しいと感じている人が多いようです。
また、恋愛に関しても年収が高いほど前向きになり、低いと消極的になる傾向があるようです。
女性よりも男性は年収によって大きく影響していて、例えば「交際経験あり」は同じ20代でも年収200万円未満と400万円以上では大きな開きが出ています。
結婚や恋愛にはお金が掛かるもの、家族を養うにはそれなりのお給料がないと生活をしていくことが出来ないと思っているからでしょう。

もはや、20代は恋愛や結婚よりも今の生活をしていくことが精一杯なのではないでしょうか。
一昔前と違い、確実にお給料が上がっていくことを期待できませんし、今の会社で働き続けられる保証もありません。
退職金もない会社も増えつつあり、将来への不安だらけではないでしょうか。

親の援助は期待できない20代

団塊の世代の親の子供達は、一時バブルを経験した人もいると思いますが、バブルがはじけ大変な思いをした人も多いことと思います。
しかし団塊の世代の親は年金や退職金で裕福な暮らしをされている方も多く、子供や孫にお金を掛けることが出来、家の購入や孫の教育費の援助をされていることでしょう。

しかし、孫世代の20代は自分たちの親も年金が減らされる時代になり、親に頼ることなく生きていかなくてはいけないと感じているはずです。
そんな中、お給料は上がらない、親には頼れない、また将来の不安を抱えて、結婚したいと思うはずがありません。
ましてや、子どもが欲しいと思うことなど出来ないでしょう。
苦労をするぐらいなら一人でいたほうが楽。欲しいものを買い、趣味にお金を使い、時間だって自由に使えるなら、一人のほうがいいと思ってしまうのはしかたのないことなのでしょう。

20代の結婚願望を上げるにはどうすれば良いか?

では、20代の結婚願望を上げるにはどうしたら良いのでしょうか?
一番は経済的な余裕があるだけのお給料をもらえる事でしょう。
しかし今の日本の経済では中々難しい問題です。

でも、一人なら無理でも二人でなら経済的な問題は解決出来ます。
女性も結婚後退職するのではなく、家事や育児との両立が出来る会社を選ぶ人が増えています。
女性は男性だけに頼るのではなく、仕事をしっかりと持ち、お互いを尊重し合い、協力し頑張って行こうと考えるようになって来ているのです。
これから時代は男性側も一人で頑張るのではなく、女性にも頼り、その分家事も分担し協力しあう事によって、よりよい関係性を築き家庭を支えていく事が出来るのではないでしょうか。

20代の結婚願望が低下する中、少子化と人口減に拍車がかかると心配になりますが、それにはまず女性が働ける環境を整えること、保育園の待機児童問題を早急に解決する事、男性も育児休暇を取れる環境であること等、社会全体がもっと子育て世代に働きやすい環境を作り、20代の将来の不安を取り除く事が必要になってくるのではないでしょうか。

(是永 亮子/仲人士)

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