まどマギの魔女が爆発、放射線でネギを振る!? 奇妙な作品が大集合

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シャルロッテのラーメン時計

 爆発する「魔法少女まどか☆マギカ」の時計や、放射能を検知して初音ミクがネギを振るガイガーカウンター・・・こんな奇抜な作品が展示されているのが「ニコニコ技術部東海勉強会」だ。ニコニコ動画のユーザーが作った作品を展示するこのイベントを、ニコニ公式キャラバンが生放送とともに取材した。

 ニコニコ技術部とは、電子回路や手芸などの動画を投稿する人たちだ。勉強会と称した展示会&オフ会を3年前から全国で開催し、交流を深めている。

 多くの作品の中でも注目を集めていたのがフリスクPの作った人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の3話をイメージした時計作品「シャルロッテのラーメン時計」だ。ラーメンができる3分をお知らせしてくれる時計なのだが、ただ音が鳴るわけではない。3分経過すると警告灯がパトカーのように光を上げて危険を知らせ、鋭い音とともに”魔女”が爆発してしまう。実演後には、木っ端みじんに吹き飛び、硝煙のにおいが漂う様子に一同唖然。この時計が欲しいか? と問われたレポーターのAKINAさんは「絶対いらない」と硬い表情で断言した。

初音ミクがネギを振るガイガーカウンター

 また、SF作家でもあるクリエイター尻Pは「ネギ振りガイガーカウンター」を展示していた。放射線を検知するたびに初音ミクが愛らしくネギを振る作品だ。「時計と同じインテリアとして、見て癒やされてほしい」とのことだが、ネギが動くたびに放射線をイメージしてビクッとしてしまう。目に見えないものを見えるようにするのは、確かに時計と同じなのだが・・・。

 ほかにも毛糸を編んだ「あみぐるみ」で作られた初音ミクのぬいぐるみや、精巧な消しゴムはんこなど女性による手芸・クラフト系作品も展示されていた。羊毛フェルトを使ったぬいぐるみワークショップでは、親子連れが楽しそうに作り方を学ぶなど、アットホームな風景が見られた。

「あみぐるみ」で作られた初音ミクのぬいぐるみ

 普通、技術は「便利なもの」を作るために使うものだ。ニコニコ技術部は「才能の無駄遣い」と称されるように、役に立たないけど、面白いものを作り続けている。彼らに創作のモチベーションを聞くと「ニコニコ動画に動画をアップして、wwwwという笑いのコメントをもらうのが楽しい」と答える人が多い。モノをつかったエンターテインメントということだ。

 つまり「ものを作るのが好き」な人たちが作品を「お客さん」に見せているうちに、「人を楽しませるのが好き」になるということではないだろうか。いきなり展示会に参加するのが難しくても、ネットなら誰かに見てもらえる――そんなネットならではの気楽さが面白い作品を生んでいるように思えた。

 同様のイベントが京都や福岡、そして4月28日、29日に幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議」内「ニコつく」で予定されている。「見たいひと」「見て欲しい人」は、関連サイトから「ニコニコ技術部 まとめwiki」をチェックしてほしい。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「シャルロッテのラーメン時計」から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv70390346?po=news&ref=news#1:11:10
・ニコニコ技術部 まとめwiki
http://wiki.nicotech.jp/nico_tech/

(伊豫田旭彦)

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