「解任は報復措置」巨人・前球団代表の清武氏が訴訟準備

読売巨人軍の球団代表兼ゼネラルマネージャーを解任された清武英利氏が反論会見

 プロ野球・読売巨人軍の球団代表兼ゼネラルマネージャーを解任された清武英利氏は2011年11月25日、都内で記者会見を開き、自身が役職を解任されたのは、コーチ人事をめぐる渡邉恒雄会長の人事独裁を告発した件への”報復措置”だとして、「そう遠くない時期に、必要な訴訟を提起する予定」と、訴訟準備に入っていることを明らかにした。

 清武氏は、今月11日に球団のコーチ人事をめぐる渡邉会長の人事独裁について告発する会見を開いたが、その直前には渡邉会長から「会見をやめろ。君は破滅だぞ。読売新聞と全面戦争になるんだ」と恫喝を受けたという。そして、その後の18日には桃井恒和元オーナー(現球団社長)が「独断で記者会見を開き会社を混乱させ、会見の中で誤った事実を公表して読売新聞グループの信用を傷つけ、イメージを悪化させた」として、清武氏の球団代表を含むすべての役職解任を発表した。

 しかし清武氏はこの日の会見で、渡邉会長の人事に対して桃井元オーナーも「『もうやってられない。俺辞表出すよ』と言って憤りをあらわにしていた」と話し、

「当初、鶴の一声に真っ向から反対したのは桃井元オーナー自身だった」

と反論。さらに、

「私は桃井元オーナーの言葉を聞き、この渡邉氏の横暴は絶対に食い止めなければならないほどのコンプライアンス違反と判断し、記者会見の場で公然と渡邉氏に翻意を促した」

などと11日の会見に至った経緯を説明した。また今後は

「私に対する解任は、コンプライアンス違反を隠蔽するための、そして、報復措置としてのものであり、違法・不当なものですから、そう遠くない時期に、必要な訴訟を提起する予定です」

と、法廷に場を移して徹底抗戦していく姿勢を示した。

元読売巨人軍球団代表 清武英利氏 記者会見 主催:日本外国特派員協会

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 元読売巨人軍球団代表 清武英利氏 記者会見 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71783395?po=news&ref=news

(中村真里江、岩本義和)

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