仲村みう引退 大槻ケンヂ「僕は大仁田厚を経験しているから『引退』を信じない」

「仲村みう」に弔辞を送る「中村美優」さん

 元グラビアアイドルの仲村みうさんが、2011年11月23日に開催されたイベント「仲村みう a will ~みうまん大葬祭」で、芸能界を引退した。グラビア・TV・マンガ原作など多方面で活動してきた仲村さんらしく、自らの引退をお葬式になぞらえたセレモニーとし、弔問客(観客)とニコ生の視聴者を迎えた。仲村さんは、「引退という単語を出した瞬間、『妊娠なのかAV進出なのかはっきりしろ』と言われる」ものの、引退後はいたって普通の生活を送るつもりだという。

 「式」の会場となったのは東京・お台場のTOKYO CULTURE CULTURE。ステージには遺影を思わせる黒い額縁が置かれ、黙祷からスタート。弔問客が目を開くと、額縁の中に純白の衣裳で頭上に光の輪をたたえる仲村さんが登場した。

 来賓のひとりで、仲村さんが尊敬して止まないというミュージシャンの大槻ケンヂさんは、

「僕は大仁田厚を経験しているから、『引退』という言葉を一切信じない」

と、引退・復帰を繰り返したプロレスラー大仁田厚さんを例に挙げたが、仲村さんは引退について「ガチです」と語り、「やりたかった勉強や、10代の頃にできなかった普通の女の子らしいことがしたい」と答えた。しかし大槻さんは、「普通の生活ってヒマだよ」、「海外青年協力隊とかどう? 傭兵になれば?」などと語りかけ、仲村さんに引退を撤回するようほのめかした。

 一方で、同じくミュージシャンの掟ポルシェさんは、来賓による「弔辞」のコーナーで、「芸能界というところはロクなところじゃない」、「遅かれ早かれ芸能界そのものがなくなるので、これ(引退)はかしこい判断」とし、

「暴力団排除条例が施行された今、ヤクザと関係のある芸能人はどんどん排除されていき、最終的には芦田愛菜ちゃんとさかなくんしか残りません」

と笑いをまじえながらも、仲村さんの決断を応援した。

 イベント後半には、普通の女性としての「中村美優」さんが喪服姿で登場。いい話で始まりつつもオチが宣伝で終わる弔辞が多いなか、最後に講談社の千葉さんから

「(不本意な形で引退するアイドルが多い中で)彼女が今日、キッチリと引退してくれるのは、ホントに嬉しいです。おめでとう!」

と祝福されると、「中村」さんもあふれる涙を止めることができなかった。

 「中村」さんは、こうした言葉を受け、「最後の瞬間までたくさんの人に支えられて、仲村みうは幸せでした。仲村みうは本当に皆さんのことが大好きです。仲村みうは今日でいなくなってしまうけど、皆さんの心の中にそっと仲村みうという存在を置いて頂けたら――本当に皆さん、今まで支えて下さってありがとうございました」と、涙声ながらも言葉を途切れさせることなく、最後まで言いきった。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 「中村美優」さんから「仲村みう」さんへの言葉から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71171305?po=news&ref=rews#2:10:40

(KAVE)

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