上杉隆、ジャーナリスト無期限活動休止宣言の真相は?

ジャーナリスト休止宣言の理由を語る上杉隆氏

 上杉隆は本当に「辞める」のか? 2011年11月22日、ニコ生トークセッション「さようなら!ジャーナリスト上杉隆」が放送され、上杉氏のジャーナリスト活動休止宣言の真相に迫った。そもそも休止宣言が4月1日のエイプリルフールになされたことから真偽のほどに疑問を持たれていた上杉氏の休止宣言。「果たしてホントに辞めるのか?」という問題を中心にトークがなされた。

 ゲストの作家・室井佑月氏は、上杉氏の身の危険を案じて、辞めるにしてもスパっと辞めない方がいいと提言。「1年後にどっかに浮かんでたりしても(おかしくない)、注意している人たちがいた方がいい」と語り、同じくゲストで招かれたライターの畠山理仁氏も「社会から消えた後が危ない。みんなから忘れ去られた頃に・・・」と、やはり上杉氏の身を案じた。

 司会の津田大介氏は、

「4月1日にジャーナリストを辞める宣言をした後に、すぐニコ生に出て真意みたいなのも語っていただいた。ジャーナリストは辞めるけれども、ジャーナリズムとは関わって、ニコニコなども含めてジャーナリズム学校みたいなものをやりたいと言っていた。個人単体としてのジャーナリスト活動は辞めつつも、そこから(一歩)引いた活動に移るのではと言っていたが? 例えばジャーナリストではなくなるけれど、ニコ生からオファーが来たら出るのか?」

と上杉氏に質問。上杉氏がうなずくと、室井氏は「でもニコ生だけでどうやって食っていくのさ!」と疑問を呈した。

■「元ジャーナリスト」を名乗って同じことをやり続ける?

上杉氏の身を案じる室井佑月氏と司会の津田大介氏

 上杉氏は、ジャーナリスト休止宣言について「原発取材しているときに嫌になってしまった。決定的なのは3月に東京電力会見にずっと行っていたとき」と理由のひとつを語る。上杉氏が質問すると、記者クラブメディアは最初黙っていて、その後に邪魔をするようになり、デマ扱いをするようになったという。

「子供を逃がした方がいい、福島産のものは(放射線量を)測ってから食べるようにした方がいいと言うと、『そんなこと言うな、風評だ!』と。その中で安全だ、安心だと報じていたのが新聞・テレビだが、彼ら自身はどうしていたかというと福島の原発から50キロ外に逃げて、そして奥さんや子どもたちは九州や海外に逃がした」

と批判。

「ジャーナリストというより人間としてどうかと思う。何十年か経ったとき、子どもたちに『あのときの大人はひどかったよな』と、『大本営発表じゃないけどウソの発表をして被ばくした人もいるし』と責められるときに、ジャーナリストという職業は恥ずかしい」

と理由のひとつを語った。それに対して室井氏は「上杉さんみたいな人がいないと、そういうことが行われていることも分からない」と指摘した。また上杉氏が、自由報道協会は辞めずに今後は裏方にまわる、メルマガは「元ジャーナリスト」という肩書きで続けるという意向を示すと、津田氏は、

「裏方には回るんだけど隠れないで、日本で一番表に出てくる裏方になるのでは。ジャーナリストという言葉の定義の問題になってくる。元ジャーナリストを名乗って同じことをやり続けるんですよこの人は」

と予見した。

 服役中の堀江貴文氏から手紙が届いたり、ゲストとゴルフの的当てゲームをしたりとバラエティにとんだ番組内容となったが、最後に上杉氏は「来年になったときに、あの(今日のこの)番組を見てよかったと思うことがあるんですよ。(番組内に)2つばかりいいヒントを残してきた。来年みなさんのお手元に何らかのいいニュースが届けられると思う」と語り、津田氏は「(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』での『山ちゃんやめへんで』の)山崎邦正さんみたいな放送になってしまいましたけど・・・」と締めくくった。

・[ニコニコ生放送] 上杉氏が語る休止宣言の真相から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv71414768?po=news&ref=news#11:29

(尾前孝之)

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