「カジュアルな言葉」は失礼!仕事のメールで今すぐ使える“言い換え”例46選

f:id:k_kushida:20160927162411j:plain

軽い気持ちが命取りになる?

ふだんプライベートで使っている「話し言葉」や「カジュアルな言葉」を、礼儀やマナーが求められる「仕事のメール」に使っていませんか?

仕事のメールのやり取りは“遊び”ではありません。その主流は、マナーや気遣いが求められるフォーマルなコミュニケーションです。あなたが書いたメールを読んだ人から「この人は礼儀知らずだ」「マナーがなっていない」「失礼だ」「無礼だ」「私を軽んじている」「馬鹿にしている」と思われているとしたら……ゾっとしませんか? あなたは悪気なく書いたのかもしれませんが、残念ながら、挽回の余地はありません。メールの場合、相手がいちど抱いたイメージを払拭することは至難の業だからです。

メールというのは、会話と違って、目の前に相手がいない状態で行うコミュニケーションです。それゆえ、その場で言葉を取り消したり、訂正したりすることができません。もちろん、(会話ではないため)表情や口調、ジェスチャーなどを使って、言葉を補完することもできません。やり直しがきかない一発勝負。読んだときの第一印象がすべてです。しかも、相手が削除しない限り、(良くも悪くも)ずっと手元に残り続けます。それゆえ、失礼のない「書き言葉」で書く必要があるのです。

軽々しい文面をこう転換!“言い換え”例46選!

では実際に、どのような「話し言葉」や「カジュアルな言葉」がメールに使われているのでしょうか。適切な「書き言葉」と併せて、以下に紹介します。

× すいません(すみません)。

○ 申し訳ございません。

× 私たちにお任せください。

○ 私どもにお任せください。

× しばらくぶりです(お久しぶりです)。

○ ご無沙汰しております。

× いつもお世話さまです。

○ いつもお世話になっております。

× これからもよろしくお願いいたします。

○ 今後ともよろしくお願いいたします。

× 弊社が受注することはないです。

○ 弊社が受注することはありません(ございません)。

× ちょっと遅れそうです。

○ 少し遅れそうです。/少々遅れそうです。

× いっぱい回答をいただきました。

○ 多くの回答をいただきました。

× とってもいい感触でした。

○ 非常にいい感触でした。

× たぶん成功するでしょう。

○ おそらく成功するでしょう。

× あんまりいい状態ではありません。

○ あまりいい状態ではありません。

× あとでメールしておきます。

○ のちほどメールしておきます。

× さっきは失礼いたしました。

○ 先ほどは失礼いたしました。

× すぐに取りかかります。

○ 早急に取りかかります。

× やっとここまで来ました。

○ ようやくここまで来ました。

× もうすぐ到着します。

○ 間もなく到着します。

× だんだん増えてきました。

○ 徐々に増えてきました。

× どんどん成長しました。

○ 急速に成長しました。

× どうしますか。

○ いかがいたしますか。

× どこへ行かれますか。

○ どちらへ行かれますか。

× こっちで進めておきます。

○ こちらで進めておきます。

× そんな事態を招くとは〜

○ そのような事態を招くとは〜

× おわかりいただけたでしょうか。

○ ご理解いただけたでしょうか。

× やっぱりそうですか。

○ やはりそうですか。

× 全然問題ございません。

○ まったく問題ございません。

× 決定じゃなくて〜

○ 決定ではなく、〜

× 調べちゃってください。

○ 調べてください。

× 注文しなきゃなりません。

○ 注文しなくてはいけません。

× 彼だから言えるんです。

○ 彼だから言えるのです。

× ちゃんと対応してほしい。

○ きちんと対応してほしい。

× だいたい100人です。

○ 約100人です。

× ときたまあるようです。

○ ときどきあるようです。

× 読みましたけど、まだ返事はしていません。

○ 読みましたが、まだ返事はしていません。

× 原油高が進んだら、経営が厳しくなる。

○ 原油高が進めば、経営が厳しくなる。

× 営業を通さないで、直接ご連絡ください。

○ 営業を通さずに、直接ご連絡ください。

× コピーしときました。

○ コピーしておきました。

× アイデアを募集してます。

○ アイデアを募集しています。

× 不備があったから、現場に戻しました。

○ 不備があったため、現場に戻しました。

× 鈴木とか木村が頑張ってくれています。

○ 鈴木や木村が頑張ってくれています。

× 通販なんかもあります。

○ 通販などもあります。

× 作業は全部終わりました。

○ 作業はすべて終わりました。

× 営業部の意見みたいです。

○ 営業部の意見のようです。

× 一番いい企画はAです。

○ 最もいい企画はAです。

× いろんな手法があります。

○ いろいろな手法があります。/さまざまな手法があります。

× コストなんて重要ではありません。

○ コストなど重要ではありません。

× ミスばっかりくり返している。

○ ミスばかりくり返している。

「書き言葉」を基本にしつつ、フレキシブルに対応せよ!

無意識に「話し言葉」や「カジュアルな言葉」を使って文章を書いている人に限って、自分が使っている言葉が、仕事の文章として“ふさわしくない”ことに気づいていません。

あなたもこの機会に、自分がこれまでに書いたメールを、ぜひ読み返してみてください。自分がよく使ってしまっている「話し言葉」や「カジュアルな言葉」に気づくことができれば、次に書くメールから「書き言葉」に修正することができるようになります。

もっとも、メールの書き方は、相手との関係性や親密度、相手の立場などに応じて変化させて然るべきものです。フレンドリーな関係性を望んでいる相手に、ビジネスライクで堅苦しい印象のメールばかり送りつけるのは、それはそれでコミュニケーション不全です。相手が少し砕けた「話し言葉」でメールを送ってきたときは、自分が書くメールの文面も、相手の砕け具合にそろえる。ときには、そのような“臨機応変さ”も必要です。対面でのコミュニケーションと同じように、求められるのはバランス感覚なのです。

「話し言葉」と「書き言葉」の使い分けは、社会人として身につけておくべきビジネススキルのひとつです。仕事で使うメールは、適切な「書き言葉」を基本にしながら、そのつど、相手との関係性やTPO(時/場所/場合)をわきまえながら書いていきましょう。

著者:山口拓朗

『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』著者。

f:id:k_kushida:20160927170755j:plain

伝える力【話す・書く】研究所主宰。「論理的に伝わる文章の書き方」や「好意と信頼を獲得するメールコミュニケーション」「売れるキャッチコピー作成」等の文章スキルをテーマに執筆・講演活動を行う。著書に、『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則』(明日香出版社)のほか、『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』(日本実業出版社)『書かずに文章がうまくなるトレーニング』(サンマーク出版)他がある。モットーは「伝わらない悲劇から抜けだそう!」。

山口拓朗公式サイト

http://yamaguchi-takuro.com/

関連記事リンク(外部サイト)

【デッドライン文章術】締め切りを設けて、集中力高く文章を書く方法
ストレスとうまく付き合うために読む3冊
思わず納得!ビジネスパーソンなら知っておくべき「ビジネスの法則」15選

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 「カジュアルな言葉」は失礼!仕事のメールで今すぐ使える“言い換え”例46選

リクナビNEXTジャーナル

ビジネスパーソンのための、キャリアとビジネスのニュース・コラムサイト。 キャリア構築やスキルアップに役立つコンテンツを配信中!ビジネスパーソンの成長を応援します。

ウェブサイト: http://next.rikunabi.com/journal/

TwitterID: rikunabinext

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング