唐辛子たっぷりの四川料理。辛味の中にあふれるうま味がたまらない!「四川菜 龍滕(ロンタン)」

access_time create folderグルメ
f:id:uralatokyo:20160828163820j:plain

四川料理というと、思い浮かべるのは麻婆豆腐、麻婆茄子、坦々麺……。いわゆる唐辛子を使った辛味のある料理です。

辛い料理というのは不思議なもので、食べれば食べるほどクセになり、もっと辛味の強いものが食べたくなりますよね。

f:id:uralatokyo:20160828165125j:plain

そこで、四川料理を楽しむなら唐辛子たっぷりの料理を食べよう! とお邪魔したのが、六本木「東京ミッドタウン」のそば、東京メトロ千代田線赤坂駅から歩いて約8分のところにある「四川菜 龍滕(ロンタン)」です。

洗練された雰囲気×温かい接客で居心地のよいお店

「四川菜 龍滕」はビル地下1階にあります。ちなみに、同じビルの1階には台湾点心、2階には上海料理のレストランが入っていて、中華料理好きの人にはパラダイスのような場所です。

f:id:uralatokyo:20160828165329j:plain

店内は広い空間にテーブル席がゆったりと配され、奥にオープンキッチンとカウンター席があります。洗練された雰囲気で少し肩に力が入ってしまいますが、スタッフの温かい接客ですぐにくつろぐことができます。

f:id:uralatokyo:20160828165341j:plain

「四川料理はなぜ唐辛子をたくさん使うのですか?」という初歩的な質問にも、店長の王さんはにっこりと微笑みながら、「中国四川省は盆地が広がっていて、一年中湿度が高いんです。そのため、四川の人たちは辛い料理を食べて汗を流し、新陳代謝を高めることで健康を維持しているんですよ」と、ていねいに答えてくれました。

手間暇をかけてうま味を引き出したこだわりの唐辛子を使用

こちらのお店で楽しめるのは、四川省出身の料理人によって作られた本場の四川料理。肉、野菜をはじめとする食材や調味料には質のよいものを使用することにこだわり、とくに四川料理の要である唐辛子は常時5〜6種類を厳選して輸入しています。

f:id:uralatokyo:20160828165631j:plain

唐辛子をたっぷり使用した料理は、ただ辛いだけでなくうま味も感じられますよね。それはなぜかといえば、唐辛子には辛味のほかにうま味の成分も多く含まれているからなんだと、今回初めて知りました。

f:id:uralatokyo:20160829154650j:plain

こちらのお店でもそのうま味を料理にしっかりといかすことを大切にしていて、仕入れた唐辛子はそのまま使うのではなく、天日に干してうま味を十分に引き出してから使用。

料理ごとに唐辛子を使い分けるのはもちろん、うま味がちょうどよく生きるように粗挽きにしたり粉にしたりブレンドしたり、手間暇をかけて下ごしらえしているんです。

揚げ鶏と唐辛子をいっしょにカリカリ食べる「辣子鶏」

さっそく作っていただいた「辣子鶏(ラーツージ)」は、揚げた鶏肉と唐辛子を炒めた料理。唐辛子は2種類の大ぶりのものをざくざくと輪切りにして使っています。

以前訪れたことがある別のお店の「辣子鶏」は、鶏肉のみを食べるタイプでしたが、こちらのお店のは唐辛子も食べるタイプ。

f:id:uralatokyo:20160829154731j:plain f:id:uralatokyo:20160829154758j:plain f:id:uralatokyo:20160829154812j:plain

▲「辣子鶏」(1,598円)。1皿だいたい4人前

辛いんだろうなあと唐辛子をおそるおそる口の中に入れると、カリカリッとした食感で、あれ? 香ばしい!

あ、でもちょっと辛い! と、一口目こそピリッと感じましたが、二口目にはもう慣れて、2種類の唐辛子のうちのオレンジ色のほうはほとんど辛味を感じずにむしろ甘く、赤色のほうは程よい辛さです。

f:id:uralatokyo:20160828170344j:plain

四川料理の辛味は、「辣(ラー)=唐辛子のヒリヒリと熱さをともなう辛さ」と「麻(マー)=山椒のビリビリとしびれをともなう辛さ」だといわれます。

ぷりぷり食感のジューシーな揚げ鶏には、唐辛子と山椒の辛味がほんのり。食べ進めると、山椒でしびれ始めた舌の表面に唐辛子のうま味がジワジワと広がっていきます。

唐辛子の香り、辛味、うま味すべてが溶け込んだ「水煮牛肉」

さて、もう一品作っていただいた料理は「水煮牛肉」。白菜、もやし、きゅうりを炒めて器によそい、油通しした牛肉をのせて、粉唐辛子、山椒、にんにくをトッピング。

f:id:uralatokyo:20160829165035j:plain f:id:uralatokyo:20160828171904j:plain

そこに細かく輪切りにした唐辛子をどっさりと盛って、上から熱した油をかけます。ジュワーッという音とともに蒸気が沸き上がり、唐辛子の香りがあたりをおおって、むほっむほっ! とむせてしまいます。

f:id:uralatokyo:20160828171949j:plain

「水煮牛肉」の唐辛子は辛味が強いものを調味料として使っているので、基本的には食べません。が、つい口の中に入って食べてしまうことはあります。

f:id:uralatokyo:20160828172022j:plain

野菜と牛肉を掘りだして食べてみると、こちらも最初の一口は辛くてヒリヒリ! 何度もむせますが、いつの間にか慣れて手が止まらなくなっているのが本当に不思議です。

唐辛子の香り、辛味、うま味すべてが溶けこんだ油はギトギトではなく、サラサラでまろやか。シャキシャキ野菜の甘味ややわらかい牛肉のうま味と深くあいまって、山椒のしびれも心地よく、もうたまりません!

f:id:uralatokyo:20160828172052j:plain

▲辛くても旨味と刺激がたまらなく止まらなくなる「水煮牛肉」(1,728円)

はあ〜、開放された毛穴から汗が流れ落ち、すべての細胞の新陳代謝が活発になっている気分。お腹はいっぱいですが、からだはすっきりと軽くなったような気がします。

唐辛子の旨味を楽しめるメニューはほかにも、一年中提供している「四川麻辣火鍋」(1人前 2,160円)、ランチでは「麻婆豆腐」や「麻婆麺」(副菜、サラダ、スープ、ごはん、デザート付き 1,080円)が人気です。

希望すれば辛味をもっと強くにも弱くにも調節してもらえますし、唐辛子を使っていないメニューもあるので、辛いのが得意でない人といっしょに行っても大丈夫ですよ!

お店情報

四川菜 龍滕(ロンタン)

住所:東京都港区赤坂6-19-46 I.C.O.Kビル B1

電話番号:03-3560-1512

営業時間:11:30〜15:00(LO 14:30)、18:00〜23:00(LO 22:00)※土曜日は〜22:00(LO 21:00)

定休日:日曜日・祝日

ウェブサイト:http://lt.you-icok.com/

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:森田奈央

森田奈央

散歩と猫が好きなフリーライター。カルチャースクールで散歩講座も行っています。おいしいものと出会えるとやっぱり嬉しいです。

過去記事も読む

関連記事リンク(外部サイト)

あの富士桜高原麦酒が待望の東京進出! 「BeerBar富士桜Roppongi」に行ってきた【ビール】
シネフィルよ、喰らえ。「第28回東京国際映画祭」で超人気店の味をお手頃に堪能できる「東京映画食堂」開催だっ!
エナジードリンク×スムージー!? 成功者を目指すなら、コレを飲んで翼を授かろうではないか

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 唐辛子たっぷりの四川料理。辛味の中にあふれるうま味がたまらない!「四川菜 龍滕(ロンタン)」
access_time create folderグルメ
local_offer

メシ通

食を楽しみたいあなたのスキマ時間を、笑顔と感動と知って得する情報で満たす「グルメ情報マガジン」です。平日は休まず更新中。

ウェブサイト: http://www.hotpepper.jp/mesitsu/

TwitterID: mesitsu

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。