松山ケンイチ主演映画『聖の青春』 若くして亡くなった天才棋士の物語
映画『聖の青春』予告編
松山ケンイチ主演の映画『聖の青春』が11月19日(土)に公開される。
原作は、大崎善生による同名のノンフィクション小説。29歳の若さで亡くなった天才将棋棋士・村山聖の一生を追う作品だ。
一時期激太りが話題となった松山ケンイチだが、それは本作のための役づくり。腎臓の難病を抱えていた聖は、病気の影響で体がぽっちゃりとむくんでいたのだ。
闘病しながらも全力で将棋に打ち込んだ聖を演じるにあたって、松山ケンイチは「全身全霊かけても足りない」と意気込みを語った。
天才棋士の真摯な闘いの物語『聖の青春』
幼い頃に難病を発症した聖は、病室で将棋と出会う。あっという間にその面白さに魅了されると、彼は体調を崩すのもお構いなしに熱中する。
そして17歳でプロデビュー。相変わらず体調は不安定だったが、その才能はすぐに評判となる。天才と呼ばれる羽生善治はじめ一流棋士らと熱戦を繰り広げながら、将棋界最高峰の名人位を目指していた。
しかしあと1歩というところで、癌のために亡くなる。
同年代の羽生とは「東の羽生、西の村山」と並び称されたが、羽生が追っかけもいるスマートなタイプの天才だったのに対し、村山はいわゆる変人タイプの天才。
ぽっちゃり体型に加えて髪や爪を伸ばしっぱなしにした特異な風貌から、ついたあだ名は「怪童」。さらに純粋すぎる性格で、空気を読んで言葉を選ぶようなこともできず、周囲を振り回すこともあった。
しかし病のため長くは生きられないという思いから、文字通り命がけで将棋を指し続ける聖の姿勢は、多くの棋士たちの尊敬を集めていた。
著者の大崎善生は、生前の聖を知るひとりである。聖がプロで活躍していた時期、大崎は将棋雑誌の編集者をつとめていた。
映画化にあたり大崎は「村山聖が17年ぶりにこの世に戻ってくる。松山ケンイチに姿を借りて」とコメントし、早く会いたいと語った。
引用元
松山ケンイチ主演映画『聖の青春』 若くして亡くなった天才棋士の物語
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