【ソルの懐ゲー評】対戦が熱いMSXの『ウォーロイド』 スマブラの原型ここに?
新作ゲームをレビューするのも良いけど、懐かしいゲームもレビューしてみたくなったので今回から「ソルの懐ゲー評」と題して、古いゲームをレビューしていきたいと思う。どれくらい古いかはそのときによるが、数年前から20年前、更にその前まで?
初回の作品はアスキーより販売されていたMSX用ソフト『ウォーロイド』というゲーム。このゲームはコンピューター対戦も2人対戦も可能なゲームで、特に対人でのプレイが激アツなゲーム。カセットを差し込みMSXの電源を入れるとイントロと同時に『ウォーロイド』のロゴがズームして出現(アニメーションは荒いけど)。このロゴは格好良くキラキラ光るのね。今でも鮮明に覚えている。で、このタイトルの曲がまた格好いいのよ。『ウォーロイド』というタイトルにぴったりな曲になっていて一回聴くと頭に残ってしまう。そんなタイトル曲。この曲は歌詞があるらしいのだが、そのことは最近知った。当時MSX雑誌の『MSXマガジン』と『MSXファン』も愛読していたのに見逃したかなあ……。
そんな『ウォーロイド』だが、対人が実にシンプル。多彩なステージをジャンプしたり走ったりと駆け回り、相手にレーザーを当てて先に相手の体力をなくした方が勝ちという物。これを繰り返していく。相手に近づくとキックが出せたり、またステージ中には体力回復アイテムや、逆に体力を奪う爆弾などが仕掛けられている。敵を爆弾エリアに落として体力を削っても良いし、影に隠れてレーザーでチクチク狙っても良い。
勝利すると勝敗メーターが自分の色に塗り替えられる。逆に負けると今度はその塗りつぶした場所が相手の色に戻ってしまう。つまり連続して勝てば最低3試合で終わることができる。
またこのゲームはオプションでジャンプ力や歩く速度、ビームやキックの力を設定することが可能となっている。相手が強い場合はハンディをもらうと言ったこともできる。ロボットゲームなのだが、ズシーンズシーンという重厚なものではなく、非常に軽やかにピョンピョン跳ね回るウォーロイド達。操作もなれるまで勝手に走って行ったりとやや大変なところもある。
このゲームの最大の面白いところは、相手の体力を削って倒れた相手に屈辱キックやレーザーをお見舞いできるところだろう。試合終了後もウォーロイドが爆発するまでに時間があり、それまでの間キックやレーザーをばしばしあてて遊ぶことができる。相手からしたら「これから死ぬところなんだから勘弁してよ」と言いたいところである。更に裏技でロボットのボディの色を変更したり、更にウォーロイドを丸くしたりも可能だ。
このゲームはMSXを買ってもらった当時に、お父さんが遊んでみたいとのことで勝手に買ってきたゲーム。自分が遊びたくて買ったゲームじゃないのね。しかし運命なのか、非常にハマってしまいそれ以来は家で友達と『ウォーロイド』を遊ぶ日々であった。練習相手は妹ね。もしかして『スマッシュブラザーズ』の原型なのではと思っていたりもする。そんなことは無いだろうけどね。
このゲームを開発したのは「YELLOW HORN」という会社なのだが、どこかで聞き覚えあるような。某麻雀ゲームかな……。
※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
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