ジャーナリスト津田大介氏、2ちゃんねるには「ジャーナリズムの可能性がある」
ジャーナリストの津田大介氏は2011年11月14日、巨大掲示板「2ちゃんねる」に”降臨”。津田氏は「2ちゃんにはまだジャーナリズムの可能性はあって、2ちゃんのあら探し能力を政治資金規制法とかのチェックとかに使って、それをマスコミが使うことで結構いいジャーナリズムが実現できると思う」との書き込みを行った。
ツイッターでフォロワーが19万人を超えるジャーナリストの津田氏。現在、早稲田大学大学院政治学科ジャーナリズムコースの非常勤講師を務め、メディアが孕む問題について、自身のツイッターなどで積極的に発言している。
津田氏が”降臨”したのは、雑談系の板に立てられた「津田大介というネット評論家のどこに需要があるのかさっぱりわからない」と題されたスレッド。14日17時25分ごろ、津田氏を名乗る人物(IDはTdc++TkP0)が書き込みを始めた。いくつかのやり取りの後、「2ちゃんは面白いですか? 2ちゃんは相変わらず隔離された豚箱みたいなところなんですけど」との質問を受けると、
「2ちゃんには まだジャーナリズムの可能性はあって、2ちゃんのあら探し能力を政治資金規制法とかのチェックとかに使って、それをマスコミが使うことで結構いいジャーナリズムが実現できると思うんだよね」
と述べ、2ちゃんねるを評した。その後、同日18時33分ごろに、津田氏は自身のツイッターで
「ということで、久しぶりに2ちゃんに行ってました。俺の発言はTdc++TkP0だけなのでよろしくお願いします」
と発言。ID「Tdc++TkP0」の書き込みが津田氏本人によるものであるとした。
津田氏は11月12日にフジテレビで放送された番組「フジテレビ批評」に出演した際に、テレビとネット上での議論・検証に全く違う現状があるとして、TPP(環太平洋連携協定)交渉参加問題を例に挙げ、
「本当だったら(TPP参加によるメリット・デメリットなどを)検証・解説するのがメディアの役目だったと思うけれど、十分にやれているメディアというのが新聞もテレビも中々ないというところで、手間がかかる(検証)作業をネットの人たちがやり始めている」
と指摘していた。
◇関連サイト
・津田大介氏 – ツイッター
https://twitter.com/#!/tsuda
(山下真史)
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