『ニコニコ寄席 第2幕』開演!! より洗練された内容を見届けよ

ニコニコ寄席第2幕開幕

11月5日、六本木『ニコファーレ』にて「ニコニコ寄席~第2幕~」が行われた。 これは8月6日に行われた「ニコニコ寄席」に続く第2段のイベントだ。 前回同様、今回も多様なユーザーと『ニコニコ動画』に馴染みのある芸人さん達を中心にした内容となっており、訪れた観客と『ニコニコ生放送』の視聴者を大いに楽しませた。 司会を務めたのは前回に引き続き生主の百花繚乱さんとお笑い芸人、爆笑コメディアンズのお二人だ。 個性豊かな出演者達が次々と芸を披露していった本イベントだが、いくつかの見所を紹介していきたい。

十三代目冷奴さん

十三代目冷奴さん

まず名前を挙げたいのが現役ラジオアナウンサーである一方、「オタク落語」にて同人活動も行っている十三代目冷奴(吉田尚記)さん。 今回はグルメ漫画の金字塔「美味しんぼ」と「初天神」をミックスした落語を披露。 その内容もさることながら、際立っていたのがネタ前の導入部分だ。 記者から見ても前回に比べて今回のお客さん達は手強い(テンションが低い)印象を受けていたのだが、時間をかけてお客さんの心を掴んでいった。 この部分から”芸”を感じさせてくれたのは十三代目冷奴さんだけだ。 もはや『ニコニコ寄席』にはなくてはならない存在ではないだろうか。

サカモト教授さん

サカモト教授

見惚れたならぬ、聞き惚れたのがファミコンのゲーム音楽を生演奏したサカモト教授さんだ。 『マザー』・『スペランカー』といった往年の名作ゲームの実演奏は集まったお客さん(若干年齢高め)のハートをガッチリとキャッチ。 その完成度の高さは正に一聴の価値アリだ。 個人的には最後にJ-POP曲からユーザーアンケートをとり、ファミコン風にアレンジした演奏が面白かった。 次回は是非、こちらをメインに据えた演目にも期待したい。

レベルアップした生主さん達

生主大喜利

今回出演した生主さん達にも触れておかないといけないだろう。 というのも、とかく「何もできない」と言われがちな生主だってここまで出来るんだと思えるレベルの高さだ。 声真似を披露したナオキ兄さんやヘロウさん、芸人ではあるが生放送も行っているいずみ包さんが見せた三人でのやりとりは大変面白かった。 また大喜利に参加した二宮係長さん、ぶいらさん、ちいたんさん、おーくまねこ。さん達もテンポ良く、きわどいネタ出しも含め、盛り上がった。

声真似を披露したナオキ兄さん、ヘロウさん、いずみ包さん 神田陽司さん

他にも神田陽司さんによる「はやぶさの帰還」は(時間の関係から省略されてしまったので)是非完全版を聞きたくなる感動大作であり、ニコニコ動画ユーザーなら刺さること間違いなしの爆笑コメディアンズさんの漫才、ぽんじゅーすさんによる、電子楽器『オタマトーン』による演奏(こちらは放送では音が悪かったようだが会場ではバッチリ聞こえた)など見所は満載だ。 はっきり言ってこれだけの出し物が揃って1000円は安い。

ぽんじゅーすさんによるオタマトーン演奏

前回の『ニコニコ寄席』も楽しめたが、今回の第2幕も面白い。 出演者が入れ替わっているため、一概には比較できないが全体的な底上げ感のある内容となっており、初回のイベントを見ていれば洗練されていく過程も楽しめた筈だ。 また『ニコニコ動画』内の複数のジャンルから集まった出演者陣には、普段『ニコニコ動画』を楽しんでいるユーザーだとしても「こんな人がいたのか」と思えた筈だ。 何度も繰り返すが、お得感いっぱいのイベント、それがこの『ニコニコ寄席』なのだ。

埋め尽くす弾幕

少々脱線した話を最後に一つ。 昔から「芸人は客が育てる」と言われている。 確かに漫才・コントというジャンルでは規模の大小に関わらず各地でライブ形式で行われているが、これが演芸となると一気に間口が狭くなる。 しかし、だからこそこういう場が少しでも増えていって欲しいものだ。 なかなか演芸場に行く方が少ない昨今、こういう形ででも演芸の場に触れるのは悪くない。 是非、開催が予定されている第3回(第3幕)は六本木『ニコファーレ』に足を向けてみて、生でその芸を見て頂きたい。

ニコニコ寄席 ~第二幕~
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67066910
※『ニコニコ動画』のプレミアム会員になるとタイムシフト視聴が可能になります

【出演】
サカモト教授、ぽんじゅーす、いずみ包、ヘロウ、ナオキ兄さん、内田伸哉、十三代目冷奴、神田陽司、二宮係長、ぶいら、ちいたん、おーくまねこ。山田技術部(座布団運び)

【司会】
爆笑コメディアンズ / 百花繚乱

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ひげおやじ

インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。

ウェブサイト: http://com.nicovideo.jp/community/co7201

TwitterID: higeoyaji

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