子育てに自信がなくなったとき お母さんに読んでもらいたい絵本
子育てに悩むお母さんは万国共通
何で、こうも子育てがうまくいかないんだろう?
私は今日1日、何をしていたんだろう…?子育ての自信が無いわ。
と嘆いたものの、子どもの寝顔を見て 少し怒りすぎたかな…と反省する経験は、意外にも自分1人ではないのです。
いつも笑顔の隣の人も、その隣の人も、隣街の知らない人も、海を越えて外国のお母さんだって同じようなことを思っているのです。
ニュージーランドの子育て支援施設に貼りだされ、作者不詳のまま英語圏から世界中に伝わった有名な『TODAY』(詩人・伊藤比呂美さん日本語訳『今日』)の詩では、“今日、わたしはお皿を洗わなかった”…と始まります。
しかし、その1日を振り返って最後には“わたしはちゃーんとやったわけだ。”と、少し前向きになって自分を肯定しています。
きっと、毎日こう繰り返しながら、子どもだけでなく親も育っていくのでしょう。
どこのお母さんもそうなのです。
だからこそ、自信がないなんて言わないでください。
子育てに悩んだときにお勧めしたい絵本
そのためにどうすればいいかについては、様々な考え方があると思います。
周囲の人に相談する事や、ネットで多くの考え方を知ることもその1つでしょう。
ですが、私は絵本を専門としているため、やはり、そういう時にこそおすすめの絵本をご紹介します。
絵本は子どもだけのものではありません。
心から癒される言葉や思いがけないヒントが、たくさん詰まっています。
大人は『大丈夫だよ、あなたは頑張っているよ、あなたのままでいいんだよ』という内容の絵本に魅かれる傾向があります。
それはやはりみんな迷っているから、認められたいと思っているからでしょう。
だからこそ手に取ってもらいたい 大人のための絵本です。
必ずご紹介する1冊は『おかぁさん』です。
おかぁさん わたしのことを愛してください、と繰り返される文章。
泣いているのはあなたを困らせるためではないのです。
わたしのことをわかってくれるのは あなたしかいないのです。
無垢でまだ喋ることのできない赤ちゃんが心の言葉で語り掛けるたくさんのメッセージと水彩画の優しい絵。
生まれてきた子どもへの感謝と感動、ただ元気に健やかに育ってくれるだけでいいと願ったあの時に戻してくれるでしょう。
その他のおすすめ絵本は
『おへそのあな』
『おかあさんだもの』
『だんだんおかあさんになっていく』です。
少し気持ちが上向きになったら
『あかちゃん社長がやってきた』
『ヤカンのおかんとフトンのおとん』
で、笑顔になってください。
大切なのは今、目の前にあるその時だけです。
現実をあるがままに受け止めてください。
子育てに自信がなくなるのは、頑張りすぎているからです。
自分の思いと現実に、違いが生まれすぎているからです。
つまり、それは子育てを『一生懸命ちゃーんとやっている』という事なのです。
だからこそ、どうか一人でつらい思いを抱え込まないでください。
何が何でも自信を持つべきだ、とは思いません。
ですが、自分のことは肯定してください。
子どもはどれだけ愛されても、もっと愛されたいと願っていると言われています。
きっと大人も一緒です。
『大好き』と、子どもにも 自分自身にも しっかり伝えてください。
(石橋 幸子/幼児教育教室運営)
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