【科学】オーロラの鳴き声は空気のおならだった? フィンランドの研究者が突き止める

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北極や南極周辺の空に現れるオーロラ。
太陽から降り注ぐ電磁波が、極地方に降り注ぐ際に見られる現象ですが、神秘的な風景を作り出すことで知られています。

オーロラが出現する際には、かなりの確率で「空が歌う」のだそう。
実際に耳にした人それぞれ表現は違いますが、地鳴りのような音に感じたり、コーラスのような声に聞こえることもあるのだとか。多くの人は、オーロラ出現時に聞こえてくる音を、「オーロラの鳴き声」「空の歌声」と呼んでいるようです。

なんとも神秘的な現象ですが、オーロラ自体は、太陽からの電磁波によって発生するれっきとした科学的な現象です。
ところが、オーロラの鳴き声については、原因がわからないままでした。

この現象について、フィンランド・アールト大学の研究者ウント・K・ライネ博士は、研究を重ねた結果、オーロラの鳴き声が発生するときは地上70メートル前後で音が発生していることを突き止めました。

ライネ博士は、この高度からオーロラの鳴き声は逆転層による現象だと仮説を立てています。
逆転層とは、暖かい空気がふたのように冷たい空気の層の上に覆い被さる現象のこと。

ライネ博士の仮説とは、逆転層によって閉じ込められた冷たい空気にたまった負の電気が、オーロラか放射された電磁波によって、空気中に一気に放電されて、音がするというもの。

いわば、冷たい空気の中にたまったおならが、オーロラの電磁波の刺激で音を立てて、一気に出たようなものということになります。

逆転層の発生によって閉じ込められた冷たい空気の高さは、およそ70メートル前後になります。したがって、ライネ博士の仮説は真実とみてよいという評価が集まっているのだとか。

神秘的な現象の正体は、なんとも身もふたもない話のようです。もし、オーロラを見る機会があったら、科学的な理由ではひとまずおいて、自然が作り出す神秘的な現象を楽しみたいですね。

※写真はイメージ 写真ACより 

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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