まちのカフェで同人誌即売会! 『静岡文学マルシェ』レポート [オタ女]
2016年6月19日、静岡の町中のカフェで同人誌即売会が行われました。『静岡文学マルシェ』と名付けられたイベントには、直接8サークルのほか、委託23サークル、展示2組が参加。11時から17時までの間に多種多様な同人誌が頒布されたほか、カフェの看板メニューでもあるマフィンに舌鼓を打つことができました。ここではその模様をレポートします。
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会場となったスノドカフェ七間町は、静岡駅から徒歩10分圏内の繁華街にあります。店内のテーブルに1サークルずつ配置されており、奥のソファー席やカウンターで注文したメニューを食べたり本を読んだりできるようになっていました。
絵本や豆本、アクセサリーをキュートに並べていた『すみだはなの小さな絵本屋さん』。名古屋在住で、普段は『文学フリマ』や『デザインフェスタ』に参加しているとのことでしたが、「東京と名古屋の中間の静岡ということで出店しました」と話してくれました。
『R.B.SELECTION』では、静岡県内の鉄道擬人化本などを頒布。地域ならではのニッチなジャンルで攻めている姿勢が際立っていました。
伊豆など静岡県東部を舞台とした小説をネットに発表している『イノセントフラワァ』の清森夏子さんは、これが同人イベント初めての参加。静岡でのイベントということで、リアルでのイベントに出てみようと決心したといいます。
静岡大学の非公認文芸サークル『戯言屋』は小説集『五月革命』を100円で頒布していました。
委託参加の同人誌は、会場奥の本棚に見本誌が置かれて、気に入ったものを受付に持っていくというスタイル。人気の本はなかなか棚に戻ってこない、といった場面も。
「参加の敷居を下げたい」という意図で企画された“ポストカード・ギャザリング”。有志から募った小説や詩が書かれたポストカードを、100円払って自分の気に入ったものを何枚でも選んで、輪で止めて自分だけのアンソロジーを作るというもの。手軽に多種多彩な作品を選ぶ楽しみがありました。
ブースや見本誌を見てまわって疲れた時に食べ物や飲み物をすぐ頼めるのもこのイベントの良さ。スノドカフェの名物“ウチダマフィン”とスープのセット(940円)でひと休み。
全粒粉をたっぷり使っているという“ウチダマフィン”。外側のサクサク感としっとりした内側とのバランスが絶妙で、赤ワインやカカオのソースをかけて味を変えて楽しむという食べ方もできました。
最終的に約100名が来場した『静岡文学マルシェ』。規模は小さいながらも主催者やカフェのスタッフ、一般参加者含めて皆が笑顔だったことが印象的でした。
次回は2017年2月12日に開催予定で、別の会場を使い直接参加50サークルを目指すとのこと。今後も静岡ならではの発信を期待したいところです。
静岡文学マルシェ(公式サイト)
http://shizubun.wp.xdomain.jp/ [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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