キリン『47都道府県の一番搾り研究会』に参加 ピュアな『一番搾り 岩手づくり』に目覚める
6月10日、秋葉原にあるガジェット通信フロアで『47都道府県の一番搾り研究会』研究会が開催、8種類の一番搾りを試飲する機会に恵まれた。
『47都道府県の一番搾り』とは
キリンが製造・販売する『一番搾り』を知らない人は少ないだろう。
国内9工場でビールを製造している同社では、2015年に9工場の醸造家が風土に合わせて、『一番搾り 地元うまれシリーズ』を造った。
こちらが好評だったため、47都道府県のビールを造る企画が2015年秋から始まった。同社スタッフに加え、全国から400人以上の参加者を募り、商品コンセプトを定めるとともにビール製造へとつなげている。
5月10日、第一弾として北海道、愛知など9種類が、6月7日には東京、大阪、鹿児島など16種類が発売。ガジェット通信でも4月に第1回の研究会が行われ、東京づくりに頭ひとつ抜けた人気があったとのこと。
第2回は8府県
今回は、青森、岩手、秋田、千葉、信州(長野)、静岡、京都、島根の8府県。
基準となる一番搾り(カップに県名テープのないもの)と比較しつつ飲み、アンケート用紙に、色、苦味、後味などを5段階評価で記入する。写真では色しか伝えられないが、順に紹介しよう。
青森‘熱い想いがあるから、じょっぱるんです。青森の人は。’
青森県民の強情さを表す‘津軽のじょっぱり’の言葉がある。それを表現するとともに、豊かな海の幸との相性を考えたそうだ。
岩手‘どこまでもまっすぐに、どこまでもピュア。それが岩手’
謙虚さや純粋さを込めたのは岩手の一番搾り。岩手県産ホップの華やかな香り、控えめな苦みなどが特徴。
秋田‘練習で、乾杯で、締めで、とことんもてなすのが秋田です。’
秋田は客人を‘もてなす’のを強調。アルコール度数が6%と高め(今回は秋田と青森が6%、静岡が5.5%、他の6府県は5%)で酒好きを満足させることを目指している。
千葉‘千葉LOVE。’
最もシンプルなコピーが千葉。コンセプトに‘のんびりおおらか’‘楽天的’とあるのも、これに関係するのかも。菜の花にちなんでビールの色を明るめに仕上げたそうだ。
信州‘何があっても、ずく出してがんばる。それが長野の人。’
‘ずく’は長野近辺の方言で、やる気や根性のような言葉(微妙に異なるともある)。風土に合わせてホップの香りや苦みを強調したとある。
静岡‘おだやかで、奥ゆかしい。それが静岡の人。’
コピーにはないが、新しさも加えているのが静岡の一番搾り。そこで‘発酵中にホップを漬け込むひと手間加えた製法’を使っているとのこと。
京都‘ほんまもんが分かるのが京都の人。’
京都のコンセプトで目立つのが‘上品’‘伝統’‘本格的’などの重々しい言葉。一方で‘ゆったり’‘はんなり’なんて言葉も。
島根‘直会で、絆はグッと濃くなる。それが島根。’
‘直会(なおらい)’は、お祭りの後の飲食を指す言葉。お供えしたお酒や食べ物をおすそ分けすることで、神仏の加護につなげたり、共同意識を高めたりする面もある。このことから、出雲大社のある島根は伝統や絆を打ち出している。
飲んでみると、香りや苦みも随分と違いがあるのが分かる。ただ第1回(筆者は未参加)の北海道や大阪に比べると、特徴の際立った違いは少ないそうだ。
カップに少しずつでも…
試飲は小さ目のカップで行うものの、通常の一番搾りと8府県だけでも、350ml缶で1本は軽く超える。気に入ったものや再確認によりお代わりしたので、2本分は飲んだと思う。
もちろん合間に水を飲んで、口をさっぱりしながら判定したけれども、後の方(北から順に試飲した)になると判断が怪しい面は否定できない。
それに加えて、から揚げや枝豆など定番のおつまみ、そして各地の名産品も用意してあるので、ますますビールを進ませる結果になった。
岩手愛に目覚める!?
参加者はおよそ20人。8種類の中から一番好きなものを挙手で尋ねたところ、上位は島根が6人、京都が5人、岩手が4人(筆者含む)となった。
『一番搾り 岩手づくり』について資料では‘軽やかなボディ感と控えめな苦みのすっきりとした味わい’とある。
筆者は苦みの少ないホワイトエールが好みだったので、この『岩手づくり』にとても好感を覚えた。ただ「自分くらいかなぁ」と思っていたところ、他にも3人いたのは驚き。
最近では、輸入ビール、クラフトビール(地ビール)に続いて大手メーカーでも、ホワイトエールやヴァイツェン(ドイツなどで造られる白っぽいビール)が増えているのは、こうした飲み手に応える面があるのかもしれない。
マイクを向けられて「香りや甘さを感じる」「ビールだけで飲めちゃう」のようなコメントが出ていたが、いずれも同感。
岩手で思い出すのは?
岩手の特産品として用意してあったのが、サバのオリーブオイル漬け、鮭の甘露煮など。いずれも岩手づくりとの相性はバッチリ。とは言え、おつまみと食べたのが試飲会の後半だったので、「みんなおいしかった」というのが正直なところでもある。
ちなみに岩手には行ったどころか、通過したことすらない。岩手で思い出すのは、宮沢賢治であり、漫画『六三四の剣』(小学館、村上もとか)くらいなので、岩手県民や岩手出身の人には、「もっといろいろあるのに」と言われそうだ。
各地の一番搾りを飲むには
『47都道府県の一番搾り』は、原則として各都道府県内での販売のため、「○○県が飲みたい!」と思った人は、その県に行くか、通販を利用するくらい。
ただし一部のアンテナショップでも取り扱っているので、アンテナショップの多い東京に住んでいる人は多少便利かもしれない。
またキリンでは、各地の一番搾りをプレゼントするキャンペーンを実施中。運を天に任せて、挑戦してはどうだろうか。
ガジェット通信「キリン『一番搾り』がまさかの全都道府県を網羅! 『47都道府県の一番搾り』研究会レポート」
https://getnews.jp/archives/1449785
キリン『一番搾り 地元うまれシリーズ 第1弾』
http://www.kirin.co.jp/products/beer/ichiban/ji/9kojo_cp/
キリン『47都道府県の一番搾り』
http://www.kirin.co.jp/products/beer/ichiban/ji/is_47/
※写真は全て筆者撮影
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(執筆者: keisen) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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